【感想・ネタバレ】レミングスの夏のレビュー

あらすじ

「レミングは自殺しない。集団で移動して、海や川を渡るんだ。必死で……新天地に向かうために」。計画の先に辿り着く。必ず、全員で――。誰の心にもある、中学時代の甘く、苦く、切ない思い出。江戸川乱歩賞受賞作家が、読む者の心の奥を揺さぶる。映画化もされた青春群像劇。ミステリアスな事件の結末とは?

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Posted by ブクログ

レミングスという名に惹かれて購入。

最後までレミングスは仲間だった。誰一人欠けることなく。
特に印象に残ったことは、ナギの過去。
ナギは母親がいなくなってから独りだった。しかし、アキラは諦めることなくナギと仲良くなろうとする。この物語はナギが主導して展開を作っているように見えるが、市長の娘誘拐事件自体アキラは外せない役になっているように思う。まだまだ中学生という中で自分のことで精一杯の子はたくさんいるけど、アキラだけは客観的に物事を見れる(だから話し手?)から、ナギに欠けていることをいつもアキラが教えてくれる。そういった場面をたくさん見てきて、世間や人の目を気にせず堂々と言い合える関係が羨ましいなと心の底から思ってしまう。
大人になってもいつまでもそういう関係でいて欲しいと願っています。

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2023年10月15日

Posted by ブクログ

竹吉優輔『レミングスの夏』講談社文庫。

江戸川乱歩賞受賞作家の受賞後第1作。青春ミステリー小説ということで、映画化されるようだ。

江戸川乱歩賞受賞作の『襲名犯』が面白かっただけに期待したのだが、こっち方面の作品に進んだのかという感じだった。現代の中学2年生の男女5名が主人公ということで、ラノベチックな香りもあり、オジさんにはどうにも追いていけない作品だった。

海や川を渡り、新天地を目指すレミングの名を称した中学2年生の男女5人組が、誘拐事件を引き起こす。彼らはなぜ、犯罪に突き進んだのか…

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2017年05月18日

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