ティアオ作品一覧

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  • バンドマン物語
    5.0
    1巻550円 (税込)
    キャバレーやナイトクラブにはバンドが入り、ダンスフロアがあり、夜の社交場として華やかな時代があった。キャバレーやナイトクラブを舞台に活躍していた一人のバンドマン洋三と彼を取り巻く女たちを通して垣間見る昭和の夜の世界を綴った男と女の本音の物語。
  • 求職ぶるぅす
    5.0
    1巻330円 (税込)
    百年に一度の大不況の中、職を求めて奮闘する、そう若くはない男のストーリー。そんな境遇にいないあなたも、読んでおいて損はないです。おんなじ立場のあなたには、ぜひぜひ読んでいただきたい。夜明け前が一番暗いというけれど、暗けりゃ明るくするしかないぜよ、と龍馬も言ってたような。さあ、今日もハローワークへと。
  • ある日、パースで
    5.0
    バックパッカーとワーホリで有名になってしまった、美しい自然を持つ西オーストラリアの州都パース。だが、そんな街にも密やかに大人の世界が存在する。彼らはもはや若いとは言えないが、「若い」だけが人生ではないということを知っている。パースの太陽を楽しみながら、日が落ちたあとの愉しみも熟知している。そんな彼らが集まる数々の場所を背景に、とびきりいい女たちと「僕」の関係は洒落た会話をともなって始まり、そして終わる。極上の酒をショットグラスであおるような、粋な大人のショートストーリー八話。
  • 綾乃
    4.0
    魔性の女か、夢の女神か――謎のヒロインをめぐる葛藤と冒険!「現実社会」に自分の居場所を見つけられない30代のニート男、青沼がたまたま紛れ込んだ不老不死の桃源郷。そこで彼を待ちうけていたのは謎めいた美女「綾乃」だった。奇想天外な世界に入り込み、戸惑いながらも愛と平穏に満ちた生活を受け入れていく青沼。それも束の間、魔性の女・綾乃はやがて非現実・現実の垣根を超えて、青沼をめぐる人間関係を変容させていく…。日本のサブカルチャーに大きな影響を与えたコミック誌「ガロ」で70年代にデビューした関西漫画界の異才、川崎ゆきおが、90年代にネット小説として発表。コアなファンの間で名作と謳われたが正式出版はされていなかった幻の作品。満を持して電子書籍として登場!
  • ポストモダンエレジー
    1.0
    「毎日4回ほど散歩に出ている。一体何処へ行っているのだろう。頭の中の何処かへ行ってしまっているのだ」――「猟奇王」シリーズで知られる漫画家川崎ゆきおは、小説やエッセイなど漫画以外の分野にも新たな表現の場を求めてきた。なかでも不定期に発表されてきたフォトエッセイ作品は「非社会人」の目線から紡ぎ出される陰影に富んだ風景や、独特の屈託ある語り口が味わい深く、ファンの間でひそやかな支持を得てきた。その代表作といえるのが、バブル経済崩壊や阪神大震災をかいくぐった1993年から97年にかけて漫画雑誌「ガロ」に連載された当作品だ。散歩とカメラをこよなく愛する「猟奇庵先生」こと川崎ゆきおが、さりげない日常に潜むたゆたう非日常を幻視する、いわば「猟奇王」のアナザーサイドストーリー。 電子書籍としてTIAOBooksから初の公式リリース!
  • アドクリエーティブ疾風録 ’50~’90
    -
    敗戦の傷跡もどうにか姿を消した一九五〇年代後半、復興から安定へ、高度経済成長へと驚異的伸展を始めたこの国で、戦前は「犬と広告屋、入るべからず」と会社の玄関に貼紙を出されて嫌われ軽蔑された宣伝広告業も市民権を得たニュービジネスとして飛躍をはじめる。その混沌としたアドビジネス黎明期に、コピーライターなら鉛筆一本で喰えると飛び込んだ著者。 アドクリエーティヴとインテリア・建築ノウハウをジョイントしたユニークな制作プロダクションで一国一城の主となり、さまざまなクライアントとの出会いをチャンスとして、仲間たちと一緒に知恵を絞り、汗を流し、喋り、走り抜けた著者の半世紀におよぶ痛快な「仕事伝」。 時代によりツール、メディアの変遷はあっても基本となる広告のアイデアは、人間が頭をかかえ、汗を流して創り出すことに変わりはない。デジタル時代の今こそ、その原点を知ってもらいたいと著者は語る。
  • ワニと薬指
    -
    1巻524円 (税込)
    短篇連作「美しいかけらの物語」シリーズは、ファンタジックストーリー、ラブストーリー中心の、短い小さなお話ばかりです。読んでくださった方の心に、何かしら小さな美しいかけらを届けることができたなら、と著者の北森みおさんが数年来、書き続けています。このお話たちにイラストレータの恩田好子さんが、「大人の女性が、終わっていない思春期を宝箱の中にちょびっと保存しているような感じかしら? 美しいお話のかけらのそれぞれに、違う光り方をする絵のかけらもくっついているような本にしたい」とステキな挿絵を描いてくださいました。 第一集『ワニと薬指』には、表題作以外に「美しい人差し指」「中指コンプレックス」「小指をかまれた女」「熱いからだを持ってはいけない」「パラソル」「黄色いジャンパー」「月曜日のランナー」「シーツの番号」「三月一日」「雪の日、ふきこは言った」「青いツバサ」「僕は切符を切る」を収録。
  • 小さなつばめとりんごの木
    -
    ある高い山の上で、ずっと一人で過ごしてきたりんごの木。いつかきっと、友だちができることを信じて、待ち続けたりんごの木の前に現れたのは、小さなつばめ。りんごの木は、惜しみなく小さなつばめに愛情を注ぎ続けるが、別れの時はやってきて……。 大人の心にも響く、無償の愛といのちの尊さを描いた一冊。アートワークと、ファンタジックなストーリーのコラボレーションをお楽しみください。全て油彩の挿画を起用した豪華特別企画。 小学校低学年からおとなまで。子供への読み聞かせにも選びたい一冊。
  • ショートショート「妖怪博士」第三集『幽霊多発』
    -
    1巻262円 (税込)
    世に狐狸妖怪の噂、怪異現象の謎あれば、わしに任せろ! 時代から取り残され、次第に存在そのものが妖かしとなりつつある妖怪研究家の身過ぎ世過ぎと取り巻きのちょっと変わった人たちとの珍妙なやりとり。小説やエッセイ分野の創作にも意欲的な関西マンガ界の奇才、川崎ゆきおが近年、習作を兼ねてブログ等で発表を続けてきたショートショート集「千字一話物語」から、ひときわユニークなキャラクター「妖怪博士」の登場作品を初のシリーズ化。初回は第一集「妖怪の発生」、第二集「妖怪博士と幽霊博士」、第三集「幽霊多発」を一挙リリース。ショートショート作品で繰り広げられる変幻自在の川崎ワールドを、とくとご堪能あれ。
  • ショートショート「妖怪博士」第二集『妖怪博士と幽霊博士』
    -
    1巻262円 (税込)
    世に狐狸妖怪の噂、怪異現象の謎あれば、わしに任せろ! 時代から取り残され、次第に存在そのものが妖かしとなりつつある妖怪研究家の身過ぎ世過ぎと取り巻きのちょっと変わった人たちとの珍妙なやりとり。小説やエッセイ分野の創作にも意欲的な関西マンガ界の奇才、川崎ゆきおが近年、習作を兼ねてブログ等で発表を続けてきたショートショート集「千字一話物語」から、ひときわユニークなキャラクター「妖怪博士」の登場作品を初のシリーズ化。初回は第一集「妖怪の発生」、第二集「妖怪博士と幽霊博士」、第三集「幽霊多発」を一挙リリース。ショートショート作品で繰り広げられる変幻自在の川崎ワールドを、とくとご堪能あれ。
  • ショートショート「妖怪博士」第一集『妖怪の発生』
    -
    1巻262円 (税込)
    世に狐狸妖怪の噂、怪異現象の謎あれば、わしに任せろ! 時代から取り残され、次第に存在そのものが妖かしとなりつつある妖怪研究家の身過ぎ世過ぎと取り巻きのちょっと変わった人たちとの珍妙なやりとり。小説やエッセイ分野の創作にも意欲的な関西マンガ界の奇才、川崎ゆきおが近年、習作を兼ねてブログ等で発表を続けてきたショートショート集「千字一話物語」から、ひときわユニークなキャラクター「妖怪博士」の登場作品を初のシリーズ化。初回は第一集「妖怪の発生」、第二集「妖怪博士と幽霊博士」、第三集「幽霊多発」を一挙リリース。ショートショート作品で繰り広げられる変幻自在の川崎ワールドを、とくとご堪能あれ。
  • 孤独死十五景
    -
    最近話題の孤独死・孤立死は今に始まった問題ではない。核家族化が進み地域社会が脆弱となっていく過程で、この問題は確実に増えていた。これは生活保護の地区担当印の活動からその実態を明らかにする衝撃の書である。ノンフィクションでは書ききれない部分にまでフィクションで踏み込んだ作品
  • 下半身の魔女
    -
    1巻178円 (税込)
    少女には、ふたつの鮮血の儀式がある―― 謎めいた館の妖しい女が誘う、晴れがましい苦痛の瞬間にようこそ……。 球体関節人形作家の摩有さんが綴る少女時代へのオマージュは「鮮血の儀式」
  • ピンヒールの熱い吐息
    -
    1巻178円 (税込)
    艶めいたピンヒールに、裂けた黒のパンスト──。それに欲情する男は、私を視線でなぞるだけ……。あぁ、やるせない身体の熱はどうすればいいの? 球体関節人形作家が綴る蠱惑(こわく)のフェティシズム。
  • 肥後五鶏もの語り 熊本のユニークな地鶏と、彼らを愛し育んだ肥後もっこすのお話
    -
    肥後ちゃぼ、久連子鶏、熊本種、地すり、天草大王。肥後・熊本に古くから生き続けているこの五種類の地鶏は「肥後五鶏(ひごごけい)」と呼ばれている。あるものは絶滅し、あるものは雑種化し、絶滅寸前の状態に陥っていた彼らの命を現代に復活させたのは、熊本の頑固者“肥後もっこす”たちであった。ツテもコネもない熊本在住一年目のフリーライターが、手探りでスタートした今回の取材。地鶏を通じて熊本の肥後もっこすたちと出会い、取材を重ねていくなかで、三十年以上におよぶ知られざる復活ストーリーが次第に明らかになっていく。熊本の豊かな自然と先人が育んできたちょっとユニークな地鶏たちと、彼らを愛し育んだ肥後もっこすたちのもの語り。読み終わるころには、きっとあなたも肥後五鶏ファンになっているかも?
  • 鳴かないカナリア
    -
    1巻178円 (税込)
    女の声はあげるのものではない、漏れるもの──。場末のリバーサイドホテル、片方の聴力を失い、鳴かなくなったカナリアも自慰の果て、偲び泣く夜がある……。 球体関節人形作家が綴る「セピア色の追憶」。
  • おしおき
    -
    1巻178円 (税込)
    女のコはね、いつだって、死ぬほどタイクツなのよ。でもね、最近、ちょっとイイこと見つけちゃった! え? それはね……フフッ。大人のオトコをいたぶることよ。 球体関節人形作家が綴る「子供の国」へのオマージュ。
  • 少女遊戯 vol.1
    -
    1~2巻367円 (税込)
    エロスとは、ケーキに添えられた生クリームのようなもの。私が描きたいのは、それを支えるスポンジです。けれど、くちどけの悪いクリームなど女性は好みません……。なめらかさと芳しさ、その中に媚薬を秘め──世の女性たちへ贈ります。 球体人形作家の摩有さんが綴る、少女へのオマージュ短篇集:『最大の褒美』『おふろ屋さん』『人形乱舞』『黒い蝶のいたづら』『姉のお乳』
  • 大阪ダンジョン
    完結
    -
    全1巻634円 (税込)
    「わしが酔えるのは猟奇に走る時のみよ!」多くの奇才・異才漫画家を輩出した伝説のコミック誌「ガロ」出身、マイナー漫画界の泰斗として関西漫画界で今なお根強い人気を誇る川崎ゆきおが生んだ人気シリーズ「猟奇王」もデビュー40年。「夢は追うもの、現実に見るものにあらず」90年代に発表した名作小説『綾乃』の異境に猟奇王が迷い込み、大騒動が巻き起こる奇想天外な展開の近作『大阪ダンジョン』が、新装電書版として復刻リリース。見果てぬロマンを追い求める脱力系怪人「猟奇王」がスマホ、タブレットでも読める!
  • わたしのなかのうつろは女。
    -
    うつろ。叩けばむなしく音が響くような心の空洞。それを埋めるのは男。女を束縛しようとする老いた女。それは母。母親との葛藤が女を男へと走らせる。日常の不満、鬱積。その果てに女がとった行動とは……衝撃の結末。やりきれない日常を送る女性たちに贈るアンチロマン。
  • FAKEBOOK 【彩情】
    -
    「私を知るはずもない世界に行ってみたい」願望もあるだろうし、「誰でもない私になりたい」願望もあるだろうし、「誰もが知る誰かになりたい」願望もあるだろう。コスプレはそのなかでも「憧れの二次元世界のなかに身を置きたい」という変身願望だから、同じ衣装装束を身にまとうだけでは完結しない。憧れの世界観を表現したいというところに行き着く。ここに写し撮られたイメージは「如月蘭」というプレーヤーと「綾瀬真優」というフォトグラファーとの共同作業による世界観の表出である。二人のイマジネーションが映し出された世界を楽しんでいただきたい。
  • 日米未来戦
    -
    1巻943円 (税込)
    大正時代、国際協調・軍縮・平和が声高に叫ばれたが、日米の利害対立も表面化しつつあり、そうした時代背景から、少年少女に向けて来るべき日米戦争をシミュレーションした人気作家がいた。今はあまり知る人もないが、その作家の名は宮崎一雨という。“国交断絶! 日米開戦! 聯合艦隊は一路フィリピンを目指し、ルソン島に上陸した帝国陸軍はオロンガポー軍港を攻略する。しかし、帝国海軍の勢力は米国海軍の半分にすぎない。恐るべき優勢な敵の大艦隊がハワイから急航しつつあった。たとえこれを全滅させても、敵にはまだ大西洋艦隊がある。あゝ、建国以来の大難境! 千古未曾有の大困難!”昭和の太平洋戦争の行方を予言した古典SFの名作が、電子書籍でよみがえった。気鋭の艦船3DCG作家、一木壮太郎氏による挿画と巻末には戦前の大衆児童文学と未来戦記の系譜についての上田信道氏による書き下ろし解説。
  • 指 「五官で感じさせて」短編連作
    -
    旧家に生まれ、育った少女は偶然にも母の別の姿を盗み見てしまう。それから、少女に巣食い、静かに蝕んでいった母の姿は彼女を本能に走らせる。下劣な男に従い、やがては自らを犯していく彼女の心は、自らの本能の行く先を求め始め、魔性へと変化していくのだった。
  • 夏の景色
    -
    海風で回る風車を臨む陸橋。たった二両編成のディーゼル線の走る、小さな坂の街に暮らす少年『僕』の所へ訪れた暑い季節と、車椅子の少女『夏』との出会い。少しだけ、変わった親友との会話と生活。誰かの物語の、たった一行になるために、流れる時間。どこかにいるトゥー・トゥーさんに思いを馳せ――ゆっくりと本のページを捲りながら、なんとか手繰りよせた「当たり前の景色」の意味を少しだけ知った『僕』。そして、あなたが見る『夏の景色』についての物語。
  • チェリーブラッサム~花冷えの恋~
    -
    美桜(みお)と百合(ゆり)は何もかもが正反対の姉妹。妹の美桜は美しい姉の百合にコンプレックスを抱いている。ひょんなことから二人は一緒にスイミングスクールに通うことになり、二人は同じコーチを好きになってしまう。負けたくない美桜は姉には内緒で、コーチへの想いを大切に育てようと心に誓うのだが……。
  • ヘブンリーブルー
    -
    1巻262円 (税込)
    保田葵は高校三年生、同級生のコマガタとは「友達以上恋人未満」の関係にある。「カミサマ」にのめりこんでいる母のせいで大学進学を諦めざるを得ない葵は、お金のためにキャバクラで働く決意をする。ルール違反の客に激怒する葵は店長に処女であることを咎められ、この機会に処女を捨てようとコマガタに頼むのだが……。
  • Google+でデジタル写真がもっと楽しくなる
    -
    ここ数年、TwitterやFacebookとソーシャルメディアブームが続き、インターネットは「検索からソーシャルへ」と変わりつつあるといわれている。実は、その背景には急速に普及するスマートフォンの存在がある。スマートフォンは単なる携帯電話ではなく、究極のライフログ・ツールだ。その要は携帯電話で撮る写真。携帯写真は2011年6月末から世界最大の検索サイトであるGoogleが提供しはじめたソーシャル・ネットワーキング・サービス「Google+」でも重要視されている。本書では、「Google+」を使った写真共有について解説しながら、Google+流の写真共有から人のつながり方について紹介する。Google+は情報を水平に共有するソーシャルメディアと垂直に絞り込む検索の統合。それが「検索からソーシャルへ」に対するGoogleの回答だった。
  • ぼくたちの空とポポの木
    -
    1巻524円 (税込)
    オイルショックの余波を受ける、昭和五十年の北九州・小倉。小学三年生の靖洋(やすひろ)は、誤解が元で、親友の博史とけんかしてしまったまま、夏休みを迎えていた。二学期になると、博史やクラスの大半の児童が転校してしまうことを知った靖洋に、クラス担任の横川ひろえは、分け合って食べると、仲直りができて、いつまでも友達でいられるという「ポポの実」の話を伝える。横川のはからいで友情を回復した二人は、全国に散ってしまうクラスメイト全員が、いつまでも友達でいられるように、八月九日の登校日に、原っぱに生えたポポの実を分け合って食べようと提案する。だが、約束の日に、横川は学校に出てこなかった。不安にさわぐ児童たちが知ったのは、横川が、かつて長崎に投下された原爆のために白血病を患っており、病状が悪化して入院したという事実だった。史実では語られない原爆の投下目標だった街「北九州・小倉」を舞台に、新たな視点で戦争の矛盾と命の尊さ、人のつながりの暖かさを描いた物語。
  • さぼちゃんのおぼうし
    -
    「だいじょうぶだいじょうぶ。きっと、なかなおりできるよ、ゆるしてくれるよ」ひつじのめえちゃんは、とってもげんきなおとこのこ。いつも、はらっぱのおともだちといっしょ。でも、いじわるしたせいで、ひとりぼっちになっちゃった。「さみしいよ、さみしいよ。めえめえめえ」「だいじょうぶ、だいじょうぶ。きっとなかなおりできるよ、ゆるしてくれるよ」いなくなったおともだちをさがしに、ぼうけんにでかけためえちゃん。あたらしいおともだち「さぼてんのさぼちゃん」がつくってくれたおぼうしをみた、はらっぱのおともだちは?「さぼちゃん」「めえちゃん」のキャラクター造型と電子書籍ならではの水彩とCGのアートワークをお楽しみください。
  • 平成福岡方丈記異聞
    -
    社会の底辺に這い蹲ったお気楽系中年漂泊遊民の雑文記。だから方丈の庵に居を構え世の無常を綴った鴨長明の境遇とはかなり違う。凡庸な欲望妄想と周辺些事に翻弄されながら平成の世の福岡で来し方行く末の無常を書き始め十数年を経て、電子書籍として世に出た川獺一文エッセイ集。イラストは猿猿ナオト。九州電書会のコラボ作品
  • 玄洋社 封印された実像(抄録版)
    -
    1巻550円 (税込)
    玄洋社研究の第一人者、石瀧豊美著『玄洋社発掘――もうひとつの自由民権』の刊行から30年。その後の研究成果を盛り込み、今なお歴史の闇に没したままの玄洋社像を確定する増補決定版として海鳥社より刊行された『玄洋社・封印された実像』。民権政社として出発した玄洋社が、なぜ“大アジア主義を標榜する国家主義団体”と見なされるようになったのか――。玄洋社を有名無名の群像として捉え、その運動史を初めて明らかにした。本抄録版は「I 今なお、虚像がまかり通る玄洋社」「III 玄洋社史の周辺」から「1 頭山満と玄洋社 その封印された実像」「5 孫文と福岡 生誕一三〇年に寄せて」を採録した玄洋社を知るための絶好の手引書。
  • 浴槽 la baignoire
    -
    パリの片隅にあるアパルトマン、アルシ・ド・ノアに棲む人びとが、バスタブに浮遊するとき、彼らはもうひとつの時間のなかに宙吊りになる。遠いものが近く、近いものが遠ざかる。すべてはぬるい湯をはった baignoire の中で。三人の異人たちが、つくりあげた仮想世界での文学空間。 翻訳者・作家・飛行船文化研究家の天沼春樹氏とジャン=リュック・シニエがテキストを担当し、そのイメージ写真を新進気鋭の写真家、若林雄介が担当した三人の異人たちによるコラボレーション。
  • 玄界灘を越えて 青井戸
    -
    日本のわび茶の王座を占める国宝、喜左ェ門井戸は朝鮮渡来のわび茶碗。村田珠光はそれまでの遊びの書院茶道から草庵わび茶を以って求道の茶道を創始、その弟子の武野紹鴎がわび茶の道具として井戸茶碗を発見した。無事で、無造作な、平常の美に、侘びがある。その美意識によるわび茶碗は戦国武将の精神のよりどころになった。五十年ほど前、喜左ェ門井戸茶碗を見た著者は、これは朝鮮の民衆が日常に使用した器ではないと直感する。日本の美術家や評論家が井戸をはじめ、渡来した高麗茶碗を朝鮮民衆が使った雑器とした説に大きな疑問を持っていた著者が、井戸茶碗のルーツに挑み、大胆な謎解きを小説として描いた九州電書コレクションのお勧め作品
  • 長崎もの語り散歩
    -
    1巻550円 (税込)
    長崎を舞台としたもの語りは驚くほど沢山ある。ただ、残念なことに、多くの作品には陽があたらずに、やがて埋もれて消えてしまいそうなのだ……。長崎をこよなく愛する著者が「もう一度、小説の舞台と内容の素晴らしさを紹介しよう」と、名作をポケットに入れ街を散歩しながら、一年間にわたって文芸サイト「マチともの語り」に書き続けた五十のコラム。この本と一緒に長崎の街を歩けば、あなたはきっと長崎が百倍好きになる九州電書コレクションのお勧め作品
  • ぱらだいす 四つの奇跡
    -
    布教のため訪れた長崎を愛したコルベ神父。第2次世界大戦の戦禍に巻き込まれ、アウシュビッツで死刑を宣告された若い父親の身代わりとなって殉教した聖人が、長崎を再訪。小さな四つの奇跡をプレゼントする。第一話「龍馬の流星」、第二話「蝶々夫人と蛍火」、第三話「斜面都市」、第四話「長崎は今日も……」。九州タウン情報誌ネットワークの「Qストーリー大賞」優秀作品が九州電書コレクションとして電子書籍化
  • 埋もれ行く恋
    -
    1巻660円 (税込)
    大学病院で救急救命医として働く真吾は、ある夜、祖母と二人で小料理屋を営む加奈子と出会う。世間と隔絶された不思議な美しさを持つ加奈子に、急速に惹かれていく真吾。だが、加奈子の祖母が病に倒れたことを機に、真吾は大学病院で働く医師としての自分と、一人の男性の感情との間で苦しむことになる。真夏の博多を舞台に、輝く命たちを描いた渾身の長編医療小説。九州電書コレクションに登場
  • キャッチャー
    -
    舞台は、広島県の南西部、瀬戸内海に面した港の町、呉市。主人公の十五歳の少年、水島潤には不思議な力が備わっている。死んだ人たちが見えたり、その人たちの思いを感じ取ったり(キャッチ)することできるのだ。夏休みのある日、潤は第二次世界大戦中の呉空襲で命を失った十五歳の少女、「陶子」と出会う……。リアルな空襲の描写と、現在の呉のまちの風景をふんだんに織り交ぜながら、死んでいったものたちの思い、生きているものたちの思い、そして、人々が暮らすまちの中に残る思いを描いていく。著者の故郷でもある風光明媚な港町「呉」を舞台に繰り広げる渾身の作品。
  • ふくおか今昔異聞集
    -
    1巻440円 (税込)
    地域発ブログ文芸サイト「マチともの語り」からの生まれた、広島在住の作家、北森みおさんの福岡を舞台にした四つの掌編作品集。「人魚の海」は、江戸時代、玄界島の若い漁師と玄界灘伝説の人魚の物語。「天神とたぬきと三つの月」は、十二歳の女の子と福岡市の三日月山のたぬきのファンタジー。「紫川白蛇譚」は、江戸時代、紫川(北九州市)の白蛇伝説をもとにした男女の幻想的純愛的物語。「怪談スィートキャンディー」は、現代のちょっと怖いお話し。九州電書コレクションのお勧め作品。
  • 時の十字架
    -
    幕府によるキリシタン弾圧が強化される頃、天草や島原の農民たちは天災や飢饉、重税に苦しんでいた。人々の苦しみは頂点に達し、十六歳の少年、天草四郎を総大将とした一揆「天草・島原の乱」が蜂起する。幕府軍との激しい攻防戦の末、農民たちが立て籠もった原城は落城し、四郎をはじめとして乱に加わった総勢三万七千人はすべて殺され斬首された。わずか十六歳で幕を閉じた天草四郎の謎に満ちた短い生涯、その同時代を生きた三人の女性の物語。九州タウン情報誌ネットワークの「Qストーリー大賞」優秀作品が九州電書コレクションとして電子書籍化
  • 遅れて来たメッセンジャー
    -
    1巻440円 (税込)
    すばる文学賞受賞作家、楠見朋彦氏がブログ連載に挑戦したオリジナル短編作品。切手の交換サイトを運営するぼくのもとに、ある日、不思議なメールが届いた。差出人は「わたし」。どうやら十年以上も前に文通していた、切手愛好家の年上の女性らしい。外国へ行くと聞いてから、ずっと音信不通だったのに。どこか謎かけのような口ぶりのメールに、三十を過ぎたぼくは、十代のころの忘れかけていた日々を徐々に思い出す。やがて「あの場所」に呼び出され、ためらいつつも出かけて行くのだが、二人の間、そして過ぎた歳月の中間には、阪神・淡路大震災の失われた記憶がクレヴァスのように口をあけていた……。
  • 城と薔薇と鸚鵡
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    時は永正十年夏のこと。羽後の国砂田の城に「お小夜」という侍女がおりました。戦乱に巻き込まれ今にも滅びようとしている城で、殿様の側室「薔薇の局」と呼ばれている美女に仕えております。そんな落城間近の緊迫した時、「おかつ」という名のきれいだけれど冷たい感じの侍女がお城にやってきました。薬草を自由自在に操り、お小夜は病気を治してくれたおかつに親近感を持ち、夜はおかつと寝泊まりするようになるのですが……。戦国時代、落城間近のお城で展開するちょっと長閑なファンタジーロマン。

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