阿部正弘作品一覧
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4.0「向後は大奥から幕政を支えよ」──まさに青天の霹靂であった。将軍毒見役の桂修理之亮は、老中首座・阿部正弘に突如、こう告げられる。 新たな御役は、大奥を警護する御広敷役──。千二百石の大身旗本となる上、阿部の姓を名乗り、己の末弟にまでなって欲しいという。異例の大出世に戸惑いながらも、阿部修理之亮は、大奥に向かった。 待っていたのは、御年寄・瀧山であった。大奥総取締である。そこで言い渡された職務は、奥向の女中と城外に出、大奥、そして公儀に仇なす者を共に探索し、成敗するというものだった。 だが、徳川家のため意気揚々と立ち上がる修理之亮の眼前に、現将軍・家定が現れて……。 大奥出入り自由の若侍が、特権を活かして暴れ回る、期待の新シリーズ!
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3.0開国維新を断行した救国の宰相・阿部正弘の生涯を描く長編歴史小説である。幼少期から次代の幕政を担うエースとして嘱望されていた阿部は、17歳で家督を継ぎ、25歳で老中就任、27歳にして享保の改革を推進した水野忠邦の失脚の後をうけて老中首座に就く。以後、周囲の期待に応え責務を果たしてきた正弘であったが、西欧諸国の相次ぐ通商要求、さらにはペリー来航という空前の国家存亡の危機に直面する。幕府の対応如何では、内乱あるいは欧米の植民支配に屈するという状況であった。阿部はまず、世界情勢を的確に把握することに努め、対外貿易等の策を慎重に施しながら、一方で国内の開国派・攘夷派の対立エネルギーを見事に封じ込め、国論を開国へと統一していくのである。一部の者から、瓢箪鯰、昼行灯などと酷評されながらも、為政者として如何にあるべきかを常に問い、国家の行末に命をかけた若き宰相を再評価する意欲作である。
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-テロとポピュリズムによるクーデターという「明治維新」の実像!! 勝者による歴史解釈・薩長史観を排し、真実の明治維新史を読み解く。 これまでの、「開明派」薩長が、「守旧派」幕府を倒し、日本の近代化を成し遂げたという歴史観は、 勝者の側が歪めた歴史解釈である。 列強の植民地化を回避し、日本が急速な近代化を成し得たのは、 実は徳川幕府の功績によるものだ。 「不合理な熱狂」としての明治維新を読み解くことで、 現在の日本が、江戸時代の遺産で形づくられていることがみえてくる。 第一章 近代日本は徳川幕府がつくった 近代日本の基礎をつくったのは、老中首座・阿部正弘の大改革 現在の義務教育につながる教育改革 適切だった幕府の開国政策は、こうして敗北した 倒幕後に新政府が推進したのは、これまでの幕府の政策だった・・・ 第二章 薩長土のテロが時代を動かした 攘夷はいかに、日本全体の国論となっていったのか 当初、テロリズムに走った「維新のヒーロー」たち 明治政府によって歪められた歴史解釈・・・ 第三章 幕府が開明派で、薩長こそが守旧派だった 「不合理な熱狂」という明治維新の正体 西郷たちの賭けだった倒幕クーデター 強大な海軍力を投入していれば幕府の巻き返しも可能だった 植民地化の危機を回避した勝海舟・・・ 第四章 明治新政府を支えたのは旧幕臣たちだった 日本の近代化に貢献した欧米留学生たち 初期の明治政府を支えた旧幕臣たち 明治以降の「官僚国家」のベースをつくった江戸幕府・・・ 第五章 江戸時代の遺産が、日本社会を形づくっている 富の集中がない社会の原型は、江戸時代につくられた 江戸からつづく権力と富が分離した日本社会 民に蓄積された富が急速な近代化を支えた 地方分権が進み独立していた農村と都市 明治維新によって庶民生活が激変したという錯覚 社会の上部構造だけを大きく変えたクーデターという実態・・・
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-嘉永六年六月、ペルリ提督軍艦四隻を率いて浦賀に闖入。威嚇された幕府は挙措を失し、老中阿部正弘諸侯に対策を諮問、幕府の権威ここに失墜。時に家慶死し、家定将軍職を襲ぐや蝦夷派の巨魁水戸齊昭幕政に参与。ここに高島秋帆ひとり鎖攘の非を指斥し、開国意見書を提出。幕府の対外政策なお飯上の蠅を追うがごとくその退帆を願うのみ。すでにして七月、露国プッチャーチン長崎に入港。交易を乞う。開明派官僚川路聖謨らその渉に当る。(講談社学術文庫)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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-安政三年七月、米国総領事ハリス下田に入港、居催促の体をなして通商条約を迫る。外交すこぶる切迫、時の名宰相阿部正弘は開明派堀田正睦を老中首座に迎え、外国御用懸に任じこの難局に当たらしめ、自らはその力を専ら内国に用い、公武合体として国論統一を試みんとす。時に将軍継嗣問題起り、内外の政局蜂巣を突き破らんとする様相を呈し始むる折、阿部、不惑に達せずして逝き、堀田は一人にて内外の衝に当たらねばならなかった。(講談社学術文庫)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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3.0
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-時は、幕末から明治へ――日本を揺るがす大戦乱の後には、熱い男たちの足跡だけが残った・・・・・・。幕末維新期には佐幕・勤王・開国・攘夷などのそれぞれの立場で、数多くの傑物が登場し歴史にその名を刻んだ。阿部正弘、井伊直弼にはじまり、徳川慶喜、近藤勇、沖田総司、土方歳三、坂本竜馬、西郷隆盛、大久保利通、榎本武揚、大隈重信、岩倉具視など、枚挙に暇がない。しかし、この混迷きわめる時代背景は大変複雑でわかりにくいもの。また登場する人物が多数であるため、それぞれの人間関係も入り組んでいる。本書は、太平の眠りを覚ました黒船来航から、幕末維新の終焉といえる西南戦争にいたるまでの間、乱世に光芒を放った英傑100人を分かりやすく解説する。幕府方要人、勤皇の志士、思想家、医者など、多様な人物エピソードから動乱の時代の様相が見えてくる。かんたんに読めて歴史の流れも理解しやすい、手軽な「幕末維新」ポケット事典。