計画経済作品一覧

  • 安倍晋三と社会主義 アベノミクスは日本に何をもたらしたか
    4.0
    異次元の金融緩和、賃上げ要請、コンビニの二四時間営業まで、民間に介入する安倍政権の経済政策は「社会主義」的だ。その経済思想を、満州国の計画経済を主導し、社会主義者と親交があった岸信介からの歴史文脈で読み解き、安倍以後の日本経済の未来を予測する。
  • 近代社会の経済理論
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「通常の経済原論ないし経済理論の教科書では、理想型の資本主義社会を前提として、企業や家計の生態が説明されるとともに、社会の機構と動態が分析されている。けれども現実の資本主義社会は理想型どおりではないし、また資本主義諸国は世界の一部をなしているにすぎない。もはや時代は、非資本主義的要素や勢力を無視ないし軽視すると、現実の社会の重要な現象を理解しえないばかりか、硬直的な視角から、かたくなに世の中を見るという羽目に陥ってしまうような段階にきている。 しかしながら勢力を増大しつつある非資本主義経済と、資本主義経済の間には、それらが共に近代的な経済体制であるがゆえの、多くの論理の共通点があるし、また現実の資本主義経済(たとえば日本経済)が理想型どおりでないといっても、「ずれ」は無原則的ではなく、「ずれ」には「ずれ」の論理がある。本書においては、対象を理想型の資本主義経済に限定せず、社会主義経済を含む近代社会に一貫する経済合理性を明らかにすると共に、他方において日本の経済が明治革命以後たどって来た特異な経済発展をも説得的に説明することを試みる。したがって本書は、広い意味での比較体制論の領域に属するであろうが、その領域の屁金的な研究よりも、さらに論理的・分析的である。それと同時に本書は、その視野が短期的であるという意味で不完全であり、一層大部の書物の上巻であるに過ぎないかも知れないということを指摘しておかねばならない。」(本書「はしがき」より) 本書は1967から68年に大阪大学で行われた講義をもとにしています。 【目次より】 はしがき 序論 近代国民経済 理想型としての近代国民経済 ー 本書の梗概 第1部 経済のミクロ的合理性 1.生産技術 生産の樹木図  生産関数 ー 総生産関数 2.技術の選択 異なる技術の併用 ー 総額崇拝の誤謬 3.利潤の分配 分配とイデオロギー ー イデオロギー的利潤分配の非合理性 4.計画の変更 企業者活動の相対性 ー ストルパー・サミュエルソンの定理とリブチンスキーの定理の拡張 5.家計の行動 家計の独立性  伝統的需要理論 ー 闇市場のある場合 第2部 市場機構と計画 6.伸縮価格経済 価格決定の二方式 ー 価格形成過程の分析 7.固定価格経済 ケインズ登場 ー 有効需要の原理 8.分権的計画経済 資本財および労働の最適配置  ー 価格公定の法則 第3部 国家による経済制御 9.財政と完全雇用 政府の経済行為  ー  完全雇用乗数 10.二重構造と失業 日本の潜在的失業 ー ケインズ政策と潜在的失業 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ケインズとハイエク―貨幣と市場への問い
    4.0
    30年代の「世界恐慌」。その原因や対処法をめぐりケインズとハイエクは論争を繰り返した。リーマンショック後の「世界的経済危機」の核心を探るため、経済学史に偉大な足跡を残した知の巨人の共通認識と対立点を徹底比較する。資本主義に社会主義的な計画経済を導入したケインズ、自由主義経済の擁護者ハイエク。「貨幣・価格・生産」「慣行と模倣」「便宜と法」などの論争は現代的示唆に富む。
  • 朱鎔基総理の時代  改革開放の救世主
    -
    中国には名前を言わずとも「総理」と呼ばれる二人がいる。周恩来総理と朱鎔基総理のことで人々は尊敬の気持ちを込めて二人のことを「我々の総理」と呼んでいる。周恩来総理は新中国の建国に最前線で身をつくし清廉潔白に愛国精神を実践した伝統的人物である。 一方朱鎔基総理はトウ小平とともに社会主義計画経済から社会主義市場経済に転換し、今日の超高度経済成長の礎を築いた。ここへ至る数々の改革開放を成遂げた朱鎔基の事績を辿り、中国のみならず世界の平和と繁栄に貢献されるリーダーシップの在り方について考察する。

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  • ソ連という実験 ──国家が管理する民主主義は可能か
    3.0
    社会主義国家ソ連は、計画経済を行っていたが、すべてを「国家」が運営しきることはできず、「社会」との協働を模索していた。また、「一党制」でありながら、民意をまったく無視して政治を行うことはできず、民意のくみ取りに多大な労力を費やしていた。それらの試みは、どのように行われ、どのように失敗に終わったのか。歴史上最大規模の「実験」の実態を豊富な資料と内側からの視点で描く異色のソ連史。
  • 「2030年日本」のストーリー―武器としての社会科学・歴史・イベント
    -
    2030年日本の向かう先はどこなのか。都市計画、経済学、社会学、メディア、政治学の次世代を代表する知性が分野を横断して論じる。 第Ⅰ部は、若手の論客、安田洋祐氏と西田亮介氏が、経済学と社会学の視点から未来を見渡す「武器としての社会科学」の可能性を論じる。西田氏はメディアのあり方を、安田氏はゲーム理論で言う「ゲーム」を取り上げる。 第Ⅱ部は、ノンフィクション作家として稲泉連氏が東京パラリンピックを題材に「ストーリー」、政治史家の村井良太氏が佐藤栄作政権という「ヒストリー」を描く。戦後の物語り方を問いかける、いわば「物語る歴史」がテーマである。 第Ⅲ部は、饗庭伸氏と牧原出氏が、都市計画・国土計画を素材に空間の変化をとりあげる。饗庭氏は都市のスポンジ化と過去に縛られがちな「経験の檻」を「反転」させようとするのにたいし、牧原氏は国土計画からフラット化する世界へと空間イメージを拡げつつ、空間を回転させる「パノラマ」を提案する。
  • 麦酒とテポドン
    4.5
    もはや厳格な「社会主義計画経済」ではなく、経済の市場化が進んでいる北朝鮮。記者、研究者として農民市場や工場・企業の実態調査をたびたび行ってきた著者によるルポ。
  • 〈賄賂〉のある暮らし :市場経済化後のカザフスタン
    4.2
    1巻2,178円 (税込)
    1991年のソ連崩壊後、ユーラシア大陸の中央に位置するカザフスタンは、独立国家の建設、計画経済から市場経済への移行という、大きな変化を潜り抜けてきた。その過程で、国のありかたや人びとの生活はどのような変化を遂げてきたのだろうか。 豊富な資源をもとに経済発展を続けるカザフスタンは、いまや新興国のなかでも優等生の一国に数えられる。 独立前からカザフ人のあいだにみられる特徴のひとつに「コネ」がある。そして、市場経済移行後に生活のなかに蔓延しているのが、このコネクションを活用して流れる「賄賂」である。経済発展がこれまでの人びとの関係性を変え、社会に大きなひずみが生じているのだ。 本書は、市場経済下、警察、教育、医療、ビジネス活動など、あらゆる側面に浸透している「賄賂」を切り口に現在のカザフスタンをみていく。賄賂は多かれ少なかれ世界中の国々でみられる現象だが、独立後のカザフスタンは、それが深刻な社会問題を生み出している典型的な国のひとつである。 ここから見えてくるのは、人びとの価値観の変容だけでなく、ほんとうの「豊かさ」を支える社会経済システムとはどのようなものかという問題だ。豊かさを追い求めた、この30年の軌跡。
  • 笑う北朝鮮
    -
    崩壊しそうでしない北朝鮮の政治・経済体制の強さを探る。 本書は週刊エコノミスト2017年4月11日号で掲載された特集「笑う北朝鮮」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: はじめに ・崩壊論のウソ 憲法を超える「首領唯一体制」 国民相互監視の“王朝” ・経済 市場公認で計画経済やりくり ・中国が石炭禁輸 鉄鉱石に「抜け穴」 ・制裁 国連加盟国5割従わず ・核・ミサイル開発 対米抑止力の確保まで継続 ・韓国次期大統領 新政権は融和路線確実 【執筆者】 李 相哲、李 燦雨、堀田 幸裕、宮本 悟、武貞 秀士、平岩 俊司

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