書院番作品一覧

  • 本丸 目付部屋 権威に媚びぬ十人
    続巻入荷
    4.0
    権力に阿ることなく、自らを律し正義を貫く清々しき十人の侍たち 仮令、老中の事たりとも、非曲あらば言上すべし── 「柳之間誓詞」心得を胸に、大目付の非道と対決する。 「武家の鑑」目付の活躍! 早朝、大名の行列と旗本の一行がお城近くで鉢合わせ、旗本方の中間がけがをしたのだが、手早い目付の差配で、事件は一件落着かと思われた。ところが、目付の出しゃばりととらえた大目付の、まだ年若い大名に対する逆恨みの仕打ちに、目付筆頭の妹尾十左衛門は異を唱える。さらに大目付のいかがわしい秘密が見えてきて……。正義を貫く目付十人の清々しい活躍。
  • 闇の剣~部屋住み勘兵衛~
    5.0
    1~3巻880円 (税込)
    古谷勘兵衛は、夜道でものすごい剣の遣い手に襲われる。四年前、十一人もの命と首を奪った辻斬り・闇風が再び蠢き始めたのか? 一方、古谷家の本家筋である植田家では、跡取りの養子が突然の病で亡くなる。他家でも、半年で若い跡取りや当主が四人も病死していた。さらに勘兵衛の周辺では怪事件が続発し……。剣豪ミステリーの傑作シリーズ!
  • 振り出し 旗本出世双六(一)
    3.3
    文政六年、いじめに耐えかねた西丸書院番二番組の新参・松平外記が三名の古参を城中で斬り殺す大事件、いわゆる「千代田の刃傷」が起きた。幕閣が混乱する中、二百二十五石の小旗本で無役の小普請組・北条志真佑は、番士を一新し再編成された二番組に抜擢され、妹の幸や叔父の相模八左衛門とともに喜んでいた。上泉新陰流を使い、十一代将軍徳川家斉の世子・家慶の力にならんと腕を撫す志真佑だったが……。待望の新シリーズ始動! 【目次】 第一章 騒動の後始末 第二章 役付の誉れ 第三章 城中規律 第四章 恨の根 第五章 盾の意味
  • 神君の遺品~目付 鷹垣隼人正 裏録(一)~
    3.5
    五代将軍綱吉自らの推挙で目付役となった鷹垣隼人正暁。ある日、一人の書院番が駿府勤番中の悪行で斬首にされ、三人の子息も切腹となった。疑念を抱き調べる暁を謎の浪人が襲うが、義兄・五百旗平太郎の剣が撃退する。将軍の座を巡り、黒鍬、伊賀、甲賀の忍や妖しの僧兵が暗躍。失われた記録はどこに? 綱吉の許しを得て探索する暁は、平太郎を伴い駿府へ……。
  • 葵の月
    3.5
    西丸書院番組頭を務める立原家の娘、志津乃には、決して忘れることのできない男がいた。かつての許婚の坂木蒼馬は、西丸書院番士であったが、徳川家治の嗣子、家基の死を切っ掛けに突如出奔したのだ。彼を忘れられずにいる志津乃に対し、蒼馬の友人だった男は、蒼馬が家基の暗殺を疑われていることを告げるのだった――。蒼馬が出奔した真相を知るため、志津乃は彼を捜す決意をする。意外な真相が胸を打つ、傑作時代小説。
  • 明屋敷番秘録 謀(はかりごと)
    3.0
    美しい妻と竹馬の友に囲まれ、旗丘隼兵衛は書院番として充実した日々を送っていた。ある日、米問屋の押し込みに遭遇し、たった一人で賊を成敗した隼兵衛。妻や同僚たちから賞賛され、出世の糸口になるかと思われたが、彼に告げられたのは意外な処分だった。抗(あらが)えぬ運命を前に、隼兵衛はひとり何を思うのか。相次ぐ裏切りと予測不能の展開。時代小説の名手・鈴木英治の新シリーズ開幕!
  • 切柄又十郎(1) 鬼火の巻
    -
    江戸の平和を乱す、非道の盗賊どもを許すまじ  古物商の主従を皆殺しのうえ付け火、逃走する盗賊と出くわした一色又十郎。瞬時に五人をねじ伏せた又十郎は、その無想一刀流を見込まれ火盗改め与力となったばかりであった。そして捕らえた男を解き放ち、大物狩りを行おうとするが、賊の逆襲に与力が次々と血祭りに…。  火盗改めたちは、張り込みと尾行の末、ようやく頭目へと辿りつくが、又十郎の前に恐るべき敵が!  痛快時代小説、「切柄又十郎」シリーズ第1弾! ●えとう乱星(えとう・らんせい) 1949年熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年『中風越後』で小説CLUB新人賞佳作を受賞してデビューする。おもな作品に『黄金無双剣』、『裏小路しぐれ傘』(ともに学研)、『書院番殺法帖』(ミリオン出版)、『かぶき奉行』(ベストセラーズ)など著書多数。
  • 禁裏御みあし帖 (上)
    -
    ぐうたらで風采が上がらない、剣も持ったことのない主人公が大活躍!?  醜男、ぐうたら、助平。そんな八卦見・足跏堂十六斎(あしかどうとろくさい)に若くてきれいな押しかけ女房がやってきた。思わず足相占いの仕事にも精を出したら、そこへ来たのが時の老中・井伊直弼。彼の死を言い当てたことで、攘夷派対開国派の争いに巻き込まれてしまう。  歴史上の大物入り交じっての剣劇も当の本人には有難迷惑。足袋屋から紛失した皇族の足型集“禁裏御みあし帖”の行方占いを頼まれて、物騒な江戸を逃れていそいそと京に向かった十六斎だが……。  幕末の江戸・京都を舞台に、実在した人物が入り乱れる大チャンバラの世界! ユニークな伝奇時代小説、その上巻が登場。 ●えとう乱星(えとう・らんせい) 1949年熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年『中風越後』で小説CLUB新人賞佳作を受賞してデビューする。おもな作品に『黄金無双剣』、『裏小路しぐれ傘』(ともに学研)、『書院番殺法帖』(ミリオン出版)、『かぶき奉行』(ベストセラーズ)など著書多数。
  • 書院番殺法帖(1)
    -
    将軍の警護を任とする書院番。その書院番の中でも最高峰の役目を果たすのが、書院番同心である。将軍の有事に際しては先駆けの役を果たし、斬り捨て御免で剣を揮う。時は天保15年(1844)。老中水野忠邦ら幕閣達によって、経費削減のため役人が大幅減員された。職を失い幕府を恨む元役人達。そして不満が頂点に達した時、奸臣に操られた暗殺集団が幕府に牙を剥く。火に包まれる江戸城本丸……暴徒を扇動した凶漢が将軍の命を狙う、その時、書院番同心加納左馬ノ助の剛剣・直心影流が唸る!  傑作長篇時代小説・書院番殺法帖シリーズ、第1弾。 ●えとう乱星(えとう・らんせい) 1949年、熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年に「中風越後」で小説CLUB新人賞佳作入選。1990年、『蛍丸伝奇』を発表、作家生活に入る。『奥義・殺人剣』(光文社)、『裏小路しぐれ傘』(学研)、『用心棒・新免小次郎』シリーズなど著書多数。
  • 新地奉行 太田太田太
    3.0
    上から読んでも下から読んでも、太田太田太──。人を食ったような名であるが、この男、歴とした直参旗本の書院番士である。そんな太田太が出役として「新地奉行」へ配転となった。新地奉行とは屋敷改とも言われ、江戸市中の屋敷の所在地、坪数、相続などを調べ、届出を諸屋敷帳に記すのがお役目である。そして、その記録を残すために、どこのどんな屋敷にも立入り御免という役得があったのである。大名家や旗本家も例外ではない。宏大な屋敷でも新地奉行の検めは行なわれた。だが正義漢の強い太田太は、家に隠された重大事の匂いをかぎ取る。闇の空間に悪事の証を見つけ出し、目上の者でも迷わず成敗する特命奉行。その活躍を描く期待の新シリーズ!
  • 総司還らず
    -
    新選組一番隊組長・沖田総司の剣にかけた凄烈な生涯!  諸外国からの国難に対し、公武合体してあたるべきと考えた孝明天皇は、妹・和宮を徳川家茂に降嫁させた。沖田総司が隅田川で救った美少女・右近は、和宮に付き従う女衆の一人だった。やがて二人は、道ならぬ恋に堕ちるが、右近は和宮の替え玉として姿を消した。  そして総司は幕末騒乱の渦のなか、王政復古を目指す岩倉具視と、彼を裏で操る政商グラヴァーらの、孝明天皇毒殺の証拠を秘めた“禁裏御みあし帖”を巡る策謀に巻き込まれていく……。  孝明天皇毒殺の証拠を秘めた禁裏御みあし帖をめぐる、伝奇時代小説。 ●えとう乱星(えとう・らんせい) 1949年熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年『中風越後』で小説CLUB新人賞佳作を受賞してデビューする。おもな作品に『黄金無双剣』、『裏小路しぐれ傘』(ともに学研)、『書院番殺法帖』(ミリオン出版)、『かぶき奉行』(ベストセラーズ)など著書多数。
  • 将軍狩り 風魔小太郎血風録
    -
    将軍徳川吉宗の密命を受け上海から帰国した御書院番格村垣慶介は、家来の真壁梗之介と十五年ぶりの江戸の空気を吸い込んだ。帰国後は江戸下谷の屋敷で蘭方治療院を開設せよとの命がくだった。御書院番は将軍直属の隠密で、村垣は以後、風祭虎庵と名乗るようにも命じられた。実は、村垣には本人も知らない、出生の秘密があったのだ!?虎庵は自分の運命を知ることになる!!シリーズ第一弾。
  • ふくろう
    3.0
    将軍世嗣の住まいである西丸の書院番に引き立てられ心浮き立つ伴鍋次郎だが、両親はなぜか狼狽する。町で会った初対面の老武士にいきなり土下座され、不審は募るばかり。そんな矢先、家で書物の整理をしていると、「鍋次郎」と記された自分の名前の位牌と、父の昔の日記を見つける。日記には、鍋次郎が生まれたころの記述だけが欠落していた。いったい私はいったい誰なのだ? 注目作家による傑作長編時代小説。
  • 螢丸伝奇
    -
    荒木又右衛門が、宮本武蔵が、そして柳生十兵衛が剣戟の火花を散らす!  世の乱れを嘆き、阿蘇に眠る伝説の神刀“螢丸”を求めて旅立った沢庵和尚の弟子・化龍。だが、彼の理想とは裏腹に前途には血の匂いが…。  江戸時代初期の武芸者、荒木又右衛門、宮本武蔵、柳生十兵衛、松山主水などの剣豪が登場。瑞々しい感覚と圧倒的な迫力で展開する時代伝奇ロマン。 ●えとう乱星(えとう・らんせい) 1949年熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年『中風越後』で小説CLUB新人賞佳作を受賞してデビューする。おもな作品に『黄金無双剣』、『裏小路しぐれ傘』(ともに学研)、『書院番殺法帖』(ミリオン出版)、『かぶき奉行』(ベストセラーズ)など著書多数。
  • 魔像
    完結
    -
    江戸は八代将軍吉宗の頃。新参のお帳番・神尾喬之助は、江戸小町といわれる園絵と華やかな結婚式をあげた。だが喬之助と園絵を張り合い敗れた組与頭・戸部の怨みは深く、権力を笠に喬之助をいじめた。また神尾の同僚達十七名の書院番士も、番頭脇坂を叔父にもつ戸部にへつらい、喬之助をいたぶりぬいた。しかしある年の元旦……遂に神尾喬之助の怒りは爆発、戸部を斬り、十七名の番士の首に復讐を誓って、彼は姿を消したのだった!
  • 名門斬り 居眠り同心影御用14
    3.5
    将軍の側近くに仕える書院番組頭から影御用。 事態は思わぬ展開へ! 身を持ち崩した名門旗本の御曹司を連れ戻す単純な依頼に、一筋縄ではいかぬ深い陰謀が秘められていた。 同心父子にも危険が迫る! 居眠り源之助シリーズ、第14弾 北町奉行所の凄腕筆頭同心・蔵馬源之助は故あって「居眠り番」と揶揄される閑職に左遷された。同心の矜持を保つべく始めた「影御用」だが、今回は将軍の側近くに仕える書院番組頭で大身の名門旗本から直々に極秘の御用を依頼された。身を持ち崩した息子を連れ戻してほしいという。一見単純な依頼だったが、事態は思わぬ展開を見せ、殺人事件も……。

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