講談社学術文庫 - 新刊(1ヶ月以内)の検索結果

  • 〈身〉の構造 身体論を超えて
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    前著『精神としての身体』で、心身二元論では我々が具体的に生きている身体のダイナミックスは捉えられないとした著者は、本書では、皮膚の内にとざされた身体という固定観念を取り払い、身体を超えた錯綜体としての〈身〉を追究。さらに、空間が均質化して「身体は宇宙を内蔵する」という身体と宇宙との幸福な入れ子構造が解体している今日、我々にとってどのようなコスモロジーが可能かを問う。
  • 親指はなぜ太いのか 直立二足歩行の起原に迫る
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    太くて他の指に対向する親指の形、硬くて平らな臼歯の動きと働き。ヒトの独特の形状の由来を「口と手連合仮説」は説明する。主食が霊長類の手(指)と口(歯)を決定すると。樹上から草原に下りた人類が獲得した主食とその生態的地位とは。また直立二足歩行への必然性とは。霊長類観察の蓄積に加え、足の親指まで包括的に解明した著者渾身の研究成果。(原本:中公新書、2003年) [本書の内容] 第1章 アイアイに会うために 第2章 レムール類の特別な形と主食のバラエティー 第3章 アフリカの原猿類の特別な形と主食 第4章 ニホンザルのほお袋と繊細な指先 第5章 ナックル・ウォーキングの謎 第6章 ゴリラとオランウータンの謎 第7章 初期人類の主食は何か? 第8章 直立二足歩行の起原 終 章 人間の足の親指が太いのはなぜか?
  • 旧約聖書を読み解く
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    ビジネス・実用
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    1巻1,540円 (税込)
    「旧約聖書」とはどんな書物なのか? 「旧約聖書」は、古代イスラエル(ユダヤ)の民の千年以上にわたる歴史を背景として成立した、さまざまな文書を39巻にまとめたものです。その編纂は長期に及び、増補・改訂を含む複雑な過程を経てできあがったと言われています。 ユダヤ教ではイエスをキリスト(メシア)と認めないため、「新約聖書」は存在しません。「旧約聖書」のみが聖典とされ、「タナハ(TaNaKh)」と呼ばれます。一方キリスト教では、イエスによる「新しい契約」を記した「新約聖書」に対し、それ以前の書を「旧約聖書」と位置づけます。本書は、こうした「新約」との関係を視野に入れながら、「旧約聖書」を読み解いていく本です。 古代イスラエルの民たちは、エジプトを脱出後、遊牧的生活から定住へと移行し、やがて王国を築きます。しかし、その後も南北分裂など不安定な時代が続き、王国の崩壊以降はエジプト、ペリシテ、アッシリア、ペルシアといった大国の支配下に置かれました。 このような歴史的状況のもとで成立した「旧約聖書」は、各時代を生きた人々が、伝えられてきた過去の出来事の意味を問い直し、新たな解釈を加えてきた「伝承の歴史」と言えます。そこに収められた物語や掟は、歴史的経験の中に意味を見いだそうとする営みの結晶です。 同様に、「旧約聖書」において、歴史は「神が語りかける場」「神の意志が示される場」として描かれます。創世記の原初の物語に始まり、アブラハムの旅立ち、出エジプト、王制の成立と崩壊、バビロン捕囚、そしてユダヤ教の成立――。こうした流れは、すべての被造物を救おうとする神の救済史として、一貫した意味を帯びています。 神との契約とは? 安息日の規定とは? 「約束の地」とは? 旧い契約から新しい契約への移行とは? 苦難の歴史を生きた民たちが出来事の描写に込めた意味を、原典ヘブライ語の語義や各文書の成立年代、文章構成に目を配りながら丁寧に繙いていきます。 *本書の原本は、2006年に日本放送出版協会から刊行されました。 [本書の内容] はじめに 第一章 旅立つアブラム 第二章 アブラハムと契約を結ぶ神 第三章 七日目には仕事をやめねばならない 第四章 飲み水がないと不平を言う民 第五章 ヨルダン河の東岸で――申命記という本 第六章 約束の地へと入る民 第七章 「我々にはどうしても王が必要なのです」 第八章 「お前か、イスラエルを煩わす者よ」 第九章 動乱の時代に静けさを説いた預言者イザヤ 第十章 捕囚という現実に預言者が見たもの 第十一章 平和といやしを与えるための苦しみ 第十二章 ユダヤ教の成立 関連年表 あとがき 解 説(田島 卓)
  • ジークフリート伝説集成
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    小説・文芸
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    1巻1,760円 (税込)
    ジークフリートは、ゲルマン・ドイツの伝説に登場する英雄です。竜を退治した際に、その血を浴びて「不死身の肌」になりましたが、背中にある唯一の急所を槍で刺されて暗殺されることで知られています。一方、ジークフリートは、ニーベルンゲン族を倒してその財宝の所有者となったことから、「ニーベルンゲン伝説」の英雄の一人でもあり、本書の表題に掲げられた「ジークフリート伝説」とは、さまざまな物語を含むニーベルンゲン伝説の中で、とりわけ英雄ジークフリートの冒険と暗殺を扱った部分を指す名称です。 ニーベルンゲン伝説の原型は、五~六世紀のゲルマン民族大移動の時代まで遡り、現在のフランクフルト西方にあたるライン河畔フランケンの領土で英雄歌謡の形で生成したと考えられています。その後、北欧に伝承され、『歌謡エッダ』、『散文エッダ』、『ヴォルスンガ・サガ』、『ティードレクス・サガ』などに記される一方で、ドイツ南方のバイエルン地方から現在のオーストリア地方にあたる東方にも伝承され、一三世紀初頭には英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』が成立することになります。 中世後期から近代初期にかけて、この伝説を素材として韻文作品や職匠歌人ハンス・ザックスによる戯曲作品、民衆本などが作られました。その後、忘却の時期を経て、再び注目されるのは、一八世紀後半から一九世紀。ルートヴィヒ・ティークをはじめとするドイツ・ロマン派の詩人たちによって再発見され、数多くの作品が作られましたが、その集大成と言えるのが、ワーグナーの楽劇《ニーベルングの指環》でした。 本書は、日本語ではまとまった形で読むことができなかった「ジークフリート伝説」をなすめずらしい作品群を集成したものです。資料としての価値は言うに及ばず、ニーベルンゲン伝説やワーグナーをより深く味わうために最良の1冊となることは間違いありません。 [本書の内容] I スノリの『散文エッダ』におけるジークフリート伝説――北欧第一次伝承 II 『ティードレクス・サガ』における英雄ジグルトの物語――北欧第二次伝承 III 韻文版『不死身のザイフリート』――一六世紀の新しい英雄像 IV ハンス・ザックスの悲劇『不死身のゾイフリート』――一六世紀の職匠歌人による戯曲 V 民衆本『不死身のジークフリート』――一七二六年版の「読んで楽しい」民衆本 VI ティークの二つのロマンツェ――『若き日のジークフリート』と『竜殺しのジークフリート』
  • お地蔵さん 救いの説話・歴史・民俗
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    だから〈お地蔵さん〉は愛される! 地獄の救済者にして子どもの守護者、そのうえ私たちのどんな祈願でも受け入れてくれる万能利益者〈お地蔵さん〉。それはなぜ、どのようにして、「無宗教」を自認する日本人の最も身近かつ典型的な信仰対象となったのでしょうか。地蔵信仰のありさまを生き生きと伝える説話や絵図などの民間伝承資料から、その誕生と成長の歴史を辿ります。 [目次] はじめに 日本人と〈お地蔵さん〉 1 日本人は無宗教か 2 日本人と〈お地蔵さん〉 第一章 地蔵菩薩 1 特異な菩薩=地蔵 2 地蔵の教義的特徴 第二章 地蔵菩薩から〈お地蔵さん〉へ 1 地蔵信仰の起源 2 地蔵信仰の伝来 第三章 地獄の地蔵――地獄の救済者〈お地蔵さん〉 1 古代の地蔵説話のなかの「地獄の地蔵」 2 中世の地蔵説話のなかの「地獄の地蔵」 3 近世の地蔵説話のなかの「地獄の地蔵」 第四章 娑婆の地蔵――生きている〈お地蔵さん〉 1 生身の地蔵 2 姿を変える地蔵 3 身代わり地蔵 第五章 子どもと地蔵(一)――遊びと〈お地蔵さん〉 1 子どもと遊ぶ子ども好きの地蔵 2 「子捕ろ」遊びの起源伝説 3 罪人を乞う地蔵 4 子どもを守る地蔵 5 作善としての子どもの遊び 第六章 子どもと地蔵(二)――賽の河原の〈お地蔵さん〉 1 賽の河原の信仰  2 『富士の人穴草子』に見える賽の河原 3 賽の河原地蔵和讃 4 絵に描かれた賽の河原 5 楽園的イメージの賽の河原 6 賽の河原と墓地 7 賽の河原の唱導 第七章 さまざまな地蔵――万能利益者〈お地蔵さん〉 1 さまざまな霊名をもつ〈お地蔵さん〉 2 霊名と現世利 3 個人的現世利益が中心の地蔵信仰 地蔵信仰関係参考文献抄 あとがき 学術文庫版へのあとがき 〔*本書の原本『お地蔵さんの世界――救いの説話・歴史・民俗』は、2011年に慶友社から刊行されました。〕

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