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  • 愛を知るための9カ月
    3.0
    おなかの子のためだけの偽りの結婚。 それが、愛を知らない億万長者の返答だった。 早くに実の母を亡くし、継母やその娘たちと暮らしていたメアリーは、意地悪な継母の画策によりのけ者にされ、孤独を味わってきた。大人になり看護師になった彼女は、さらに酷い仕打ちを受けた。義妹が自宅で産んだ赤ん坊が3日後に息を引き取ると、家族は責任をメアリーになすりつけ、職を奪い、町にいられなくしたのだ。いまは心を癒やすため、友人が貸してくれた孤島にいる。ある嵐の日、けがを負って浜辺に倒れていた男性ベンを助け、ともに過ごすうち、いつしかメアリーは彼に身も心も許していた――長年の孤独を埋め合わせるかのように。たった一夜だけと知りながら。だが、ベンが島を去った数カ月後、メアリーの体調に異変が生じて……。■胸が切なくなるロマンスで定評のあるM・レノックスの作品を1年ぶりにお届けします。愛を信じない億万長者の赤ん坊を身ごもったメアリーは、はるばるニューヨークに出向き、ベンに妊娠の事実を告げますが……。思わず涙誘われる、極上シンデレラストーリー!
  • 一夜だけのプリンセス
    4.5
    服飾デザイナーのジェシカは最高級の織糸の買いつけのため、ヨーロッパの小さな公国アルプアズーリにやってきた。カーブを切るたびに、絵葉書のような景色が現れる。事故が起こったのは、君主の居城が見えてきたときだった。彼女が運転する車に飲酒運転の車が接触し、相手の女性は車ごと崖から海へ転げ落ちていった。六日後に目覚めたとき、ジェシカがいたのは病院ではなく、ラウル・ルイ・ダペルジュネの城だった。事故で命を落としたのはラウル王子のフィアンセだという。なんということをしてしまったのだろう。ジェシカは茫然とした。★すぐれたロマンス小説に贈られるRITA賞受賞作家マリオン・レノックスがロイヤル・ロマンスをお届けします。舞台はヨーロッパの公国。事故がきっかけで、まさに別世界のようなロイヤル・ファミリーに足を踏み入れてしまったヒロインの葛藤を描きます。★
  • 内気なマーメイド
    -
    嵐が運んできたのは、結ばれぬ運命の哀しき恋―― 貧しい家に生まれたクレアは幼少期にいじめられ、今は身寄りもない。苦学のすえ弁護士になるも、同僚の陰謀で失業してから孤島暮らしだ。ある日、嵐の海で溺れかけていた男性ラウールを助け、彼女はしだいに友情以上の気持ちを抱くようになっていった。そんな中、ラウールが衝撃の告白をする。「僕はさる国の皇太子なんだ」驚き、動転するクレアに、彼は一緒に王国へ来ないかと提案した。彼女は悲惨な身の上から、人前に出るのが怖く、内気だった。妃なんて務まるはずがない。つかのまの慰み者になるのがおちだわ。しかし、平民と皇太子の間に未来なんてないと知りつつも、彼を愛してしまったクレアはつかのまの夢に溺れていくのだった……。 ■壮絶な人生を送ってきた天涯孤独のヒロインが恋に落ちた男性は、王位を受け継ぐために国王夫妻から帰国を求められているプリンスでした。一筋縄ではいかない身分違いの恋の結末やいかに? 人気作家マリオン・レノックスが贈るシンデレラ・ストーリーの決定版!
  • 臆病な救世主
    -
    トム・ブラッドレーは油井火災の鎮火にあたるスペシャリスト。“地獄の戦士”と呼ばれる危険きわまりない仕事についている。家族とか人との交わりは真っ平の彼にとってはまさに天職といえた。その日、休暇中の彼は飛行場に向かって車を走らせていた。周囲には放牧地が広がるばかりで人影もない一本道を行く途中、思わぬ衝突事故を引き起こしてしまう。相手の車を運転していたのは若い女性。妖精を思わせる美しい顔立ちで……臨月の身だった。彼女は大丈夫だと言い張って病院行きを頑なに拒み、家族のことをきくと、さっと人を寄せつけない表情になった。でも、生まれそうだ。いったい、どうしたら……。トムは否応なしに、いちばん避けていた領域に踏み込むことに。
  • 臆病なロマンス シンデレラの城 I
    4.0
    カースティは双子の妹スージーを連れて、ニューヨークからはるばるオーストラリアの漁村にやってきた。妹の亡夫の伯父アンガスに会うために。亡夫のゆかりの地を訪ね、ふさぎこむ妹を慰めたかったのだ。アンガスの家は、漁村に似合わない中世風の立派な城だった。だが、応対に出た彼の主治医ジェイクに門前払いされる。「どうせアンガスの財産目当てにやってきたんだろうが」ひどい言いがかりにカースティはいきりたつが、その一方でゴージャスな彼にどぎまぎしていた。これほど私の心を揺さぶる男性が今までいたかしら?★すぐれたロマンス小説に贈られるRITA賞受賞作家マリオン・レノックスによる作品をお楽しみください。★
  • おとぎの島への招待 地中海の王冠 III
    3.0
    「僕は君たちを二人ともクリセイスに連れていきたいんだ」エルサは、ステファノスという男性の提案に驚いていた。オーストラリアで暮らす彼女は、四年前、親友夫妻を事故で亡くし、残された娘のゾーイを引き取って一人で育てていた。そのゾーイが地中海の公国クリセイスの王位継承者になったというのだ。ゾーイの父親がその島国の生まれとは聞いていたけれど、まさか摂政であるステファノスから、一緒に帰国を迫られるなんて。それも、まだ八歳のゾーイの養育係として。これまで研究を続けてきた海洋生物学以外、何も知らない私が……。ためらいつつも、エルサはわが子同然のゾーイのために島へと旅立った。幼いころ夢見た宮殿へのあこがれと、まだ見ぬ国への期待を胸に。■国王亡きあと、三つの公国が復活したダイヤモンド諸島。三部作のフィナーレを飾るのは、最も小さな国クリセイスの物語です。地中海の島々が美しい印象を残す最終話を、ぜひお楽しみください。
  • クリスマス・ストーリー2014 四つの愛の物語
    4.0
    『放蕩領主と美しき乙女』 キャロル・モーティマー作■貴族のグレイは亡兄から相続した領地を初めて訪れた。暗い屋敷に足を踏み入れると、亡兄の義理の娘アミーリアに悪漢と間違われ発砲される。お仕置きとばかりに抱きすくめ明かりをつけると、彼が2年前に会った17歳の少女は、見違えるほど美しく成長していた。■『イヴに天使が舞いおりて』 レベッカ・ウインターズ 作■挙式寸前に婚約を破棄された痛手から立ち直ろうとしていたブルック。クリスマスイヴの夜、彼女は吹雪の中で泣いている少女を発見した。少女を自宅で保護して警察に連絡すると、魅力あふれる男性ヴァンスが事情聴取に現れた。もしかして、わたしの運命の人?■『花嫁にメリー・クリスマス』 マリオン・レノックス作■2年前に夫を亡くしたジェニーは経営するブライダルサロンの売却を決めた。亡夫と共に事故に遭って火傷を負った息子の治療費を捻出するためだ。だが売却先の会社の社長ガイが店に現れ、傍若無人な態度をとった。ジェニーが激怒すると、突然彼に唇を奪われ……。■『純情なシンデレラ』 エリザベス・ロールズ 作■裕福な家の娘ポリーは不運に見舞われた。父の遺産を全部失ったうえ、住みこみの家庭教師の職も解雇されたのだ。心優しい教区牧師のアレックスに相談すれば、新設される学校の教師として雇ってもらえるかもしれない……。しかし、彼女の期待は見事に裏切られる。 4話収録。
  • 恋の風
    -
    マギーが祖父と暮らす小さな離島に、小型機が不時着した。その様子を目撃したマギーは現場に駆けつけ、不時着に失敗した飛行機の中から命がけで親子を助け出した。操縦していたデヴ・マカファティーと同乗していた息子のドムだ。八歳のドムは母親に入れられた寄宿学校をやめ、別れて暮らす父親に引き取られてタスマニアに向かう途中だった。父親に心を閉ざしているドムは、けがをしたデヴの心配より、飛行機の炎上でパソコンを失った悲しみのほうが深いようだ。一方、デヴはひたすら帰宅を急ごうとし、マギーの手当ても素直に受けようとしない。そんな二人を、マギーは家に連れ帰った。次の船が来るまで八日間、この親子と離れられないと知りながら。
  • 恋の不思議
    -
    火事に遭遇したばかりに、プロポーズの晩は散々なものに……。■今夜はいよいよ婚約指輪を贈ろうという思いを胸に、マットは車を走らせていた。美しく上品なシャーロットこそ、ふさわしい女性だ。家柄も申し分ない。だが、彼の決意に水を差そうとするものがあった。火災だ。火災発生を知って、彼は反射的に車を降り、駆けつけた。現場は幼い子供たちを収容する福祉施設。最後に双子の男の子たちを救い出したあと、マットは力尽きて倒れた。気がつくと、心配そうな青い瞳が彼の目をのぞき込んでいた。一瞬、見たこともない美女だと錯覚したが、幼なじみで、施設で働くイエリンだった。マットは入院は免れたものの、イエリンと双子も連れて帰る羽目になる。これはちょっとのかかわりではすまなくなるかもしれない。シャーロットとイエリン――マットの脳裏にいやな予感がよぎった。
  • 恋は予想外
    -
    あたたかい目をしたこの若い女性に、幼子を託したいと彼は願った。■ベイビーチの児童ホームに高級なスポーツカーが入ってきたとき、ホームマザーのウェンディは引っ越しの荷造りをしていた。ウェンディは、児童ホームを辞めて、母親から虐待を受けているギャビーの里親になるつもりだったのだ。車から降りてきたのはルークと名乗るハンサムな男性で、父親の愛人が産んだ赤ん坊を預かってくれと言う。ウェンディは、施設を辞めるから無理だと告げたが、なんとしてもきみに世話をしてもらいたいとルークは譲らない。そこへ後任のホームマザーが到着し、ルークが解決策を思いついた。経済的に裕福なルークがウェンディを子守りとして雇い、ギャビーも一緒に暮らせばいい、と。渋るウェンディに、ルークは祖父母が遺してくれた古い家を提供する。二人の急務は、無人だった家を住めるようにすることだったが……。
  • 孤独な男爵と無垢な乙女
    -
    つらい現実を忘れるほど抱きしめて。せめて、この夜が明けるまで。 最愛の祖母を失い、シャーロットは悲しみに暮れていた。英国貴族カーライル男爵の名をかたる詐欺師に騙された祖母ベティは、心労がたたり、愛犬たちをシャーロットに託して急死したのだ。さらに愛犬のうちの1匹、フロッシーが逃げだしてしまい、愕然とする。だが捜し疲れた彼女の前に、見知らぬ美男がフロッシーを連れて現れた。ようやく安堵したのもつかのま、悪天候で立ち往生した彼、ブリンを家に泊めることになり、シャーロットはたちまち緊張した。ああ、こんなにすてきな人と、ひとつ屋根の下で夜を明かすなんて……。ところが、真夜中になり、雷鳴に叩き起こされた彼女と犬たちは、恐怖のあまり、別室で寝ていたブリンのベッドの中に飛び込んだ!まさか彼こそが本物の、第12代カーライル男爵とも知らずに。 ■捨て犬を見つけては拾って愛した、心優しき祖母の死を悼むシャーロット。そこへ現れた魅惑の貴公子ブリンは、自分が男爵であることを明かさないまま彼女をどんどん魅了していきますが、その先に待っていたのは……? 思わず涙こぼれる、感動ラブストーリー。
  • 今宵ワルツを
    -
    我ながら本当にどうかしている。見も知らぬ男性のヨットに乗って地球半周の航海に出るなんて。オーストラリアの港町で、カフェのシェフをしているジェニーは、店に来たヨットマンの誘いに応じた大胆な自分に驚いていた。南米のホーン岬を経由してヨーロッパへ戻る旅に、ラモンと名のる男性と二人で向かうことになったのだ。彼は地中海沿岸の小さな王国セフェウスへ帰るところで、シェフ兼クルーとして雇ったわたしに下心などないと言っている。それに、もしうまくいかなければ途中で船を降りればいいのよ……。ジェニーは港に停泊している優美なヨットに思いをはせた。そして父が子供のころ行ったことがあるというセフェウス王国にも。■ロイヤル・ロマンス三部作〈地中海の王冠〉を刊行し、好評だったマリオン・レノックス。彼女が地中海を舞台に、新たな王家の物語を書きました。戴冠式から舞踏会まで、魅惑の宮廷絵巻をご堪能ください。
  • 砂漠の楽園
    5.0
    助かった!あやうく遭難するところだった。水も食料もないまま不毛の地を歩きつづけたジェナは、ようやく小さな建物を見つけて、安堵のため息をついた。いまにも壊れそうなあばら屋だけれど、外にはぴかぴかの自家用ジェット機がとまっている。持ち主に頼めば、空港まで送ってもらえるかもしれない。そのとき戸口に現れたのは、危険な雰囲気を漂わせた男性だった。孤独を映す瞳、精悍な顔、日に焼けたたくましい体。不意にジェナの胸が激しく高鳴った。初めて会った人なのに、これほど惹かれてしまうのはなぜ?★水道や電気さえもない地の果てで待ち受けていたのは、大富豪との胸躍るロマンスでした。厳しい大自然を背景に、RITA賞受賞作家マリオン・レノックスが命懸けの恋を描きます。★
  • シンデレラになった家政婦
    -
    伯爵の怒りと蔑みにさらされながら、家政婦はシンデレラになった……。 伯爵家の家政婦ジーニーの人生は苦労の連続だった。亡き夫が遺した借金の返済のため、義理の両親が営む店の掃除や弁護士事務所のパートタイム、伯爵未亡人の臨時秘書を務め、希望もなく働きどおしの毎日を送ってきた。その後、伯爵未亡人の城の家政婦として雇われ平穏な暮らしを得たが、雇い主が亡くなった今、思いもよらない遺言が明らかになった。現伯爵アラスデアと結婚しなければ、城が他人の手に渡るというのだ。さらに代々一族が支配してきた金融帝国も城と同じ運命にあると知り、怒りに打ち震えた伯爵は彼女に向かって蔑みもあらわに言い放った。「きみは家政婦以外の何者でもない。ぼくには近寄らないでくれ!」 ■脅迫じみた祖母の遺言によって結婚を迫られた独身主義者のアラスデア。以前から疎ましく思っていた家政婦のジーニーを一度は拒絶しますが、のちに一転、一族の財産を守るために1年間名ばかりの夫婦になることを提案します。傲慢な伯爵の心の変化にご注目!
  • シンデレラの結婚
    -
    ペタの人生は危機にさらされていた。伯母が残してくれた土地や財産が、従兄に奪われそうなのだ。阻止するには、数日以内にわたしが結婚するしかない。そうすれば財産を無条件で相続できると、遺言書にはある。そんなことは無理だとあきらめかけたとき、ペタは従兄のオフィスが入っているビルのオーナー、マーカス・ベンソンに出会った。彼はどういうわけかペタに興味を持ったらしく、事情を話すと、信じられない言葉を口にした。「だったら、僕と結婚すればいい」
  • シンデレラの子守歌
    4.5
    捨てられた小さな天使、そして……愛を知らぬ富豪とシンデレラの二都物語。 ホテルの清掃係のサニーは、とある客室で修羅場を目撃した。新生児を乗せたベビーカーを押していきなり入りこんできた美女が、その部屋の客、魅力的な大富豪マックス・グレイランドを相手に、赤ん坊の父親であるマックスの老父をさんざん罵って出ていったのだ――にわかに事態をのみこめず呆然とする彼に、幼子を押しつけて。それは、急逝したマックスの父親が女性に産ませた子だという。彼がこちらの存在に気づかぬよう、サニーはじっと息を殺していた。だが、マックスはすかさず彼女に目を留め、鬼気迫る声で言った。「その掃除用具を置いて、この子を受け取ってくれ!」サニーは退けられなかった――彼の無茶な願いも、胸のときめきも。 ■サニーは早くに母を亡くし、遺された4人の弟妹を大学に行かせるため、15歳で学校をやめて働きに出た苦労人。どういうわけか、厄介事を背負いこんでしまう彼女は、今度もまた、無垢な赤ん坊とその異母兄であるハンサムな大富豪を放っておくことができず……。
  • 小さなエンジェル
    4.0
    愛は人の心を壊すと彼が言うなら、壊れた心を癒すのが愛だと伝えたい。 病院で働くティナは、姉とその3人の幼子と暮らしている。姉は浮気性の夫に金品を持ち出されたうえに借金まで背負わされ、産後鬱を患っているので、ティナが支えなければならなかった。とはいえ、彼女自身も学費を返済中で生活に困窮しているため、子守りも雇えずやむなく生後5週間の姪を職場へ連れていった。すると、ハンサムで優秀と評判の産科医ジョックに見咎められ、未婚の母であることを隠して不正に職を得たといわれなき非難を浴びる。あまりに一方的な言葉に、怒りと悲しみに打ち震えたティナは、彼の頬に平手打ちをくらわせ、その場で仕事を辞めてしまうが……。■苦労人と呼ぶにふさわしいヒロインと、不幸な生い立ちがもとで愛を信じないヒーローの切ない物語をお贈りします。悲喜こもごものエピソードのあとには、じんわりと心に染み入る感涙の結末が待ち受けていて……。かわいらしい子供たちにもぜひご注目ください!
  • 翼の折れた恋人
    4.0
    ロンドンで画廊を経営していたシャンニは、恋人に裏切られて破産寸前に追いこまれ、伯母に紹介されたオーストラリアの農場に身を寄せることにした。その地で奮闘している伯母の里子ピアースを手伝うことが条件だ。奮闘しているってどういうこと?来てみてすぐにわかった。幼い四人の子供がいたのだ。しかも当のピアースはいない。家の中は雑然として、子供たちは飢えている。だが赤ん坊を抱いて帰宅したピアースを見て、彼女は目をみはった。ぞくぞくするほどセクシー!そして困りきっているのは明らかだ。彼が手伝ってほしいというのなら、なんでもするわ!★「涙にこめた愛」(I~1909)の舞台となったローガネッホ城に滞在することに決めたピアースとシャンニ。ふたりの愛と再生を語るRITA賞受賞作家M・レノックスの快心作です。★
  • 涙にこめた愛 シンデレラの城 II
    2.0
    亡夫の伯父にあたる伯爵、アンガスの城に厚意で住まわせてもらい、ようやく穏やかな日常を取り戻したスージーだったが、アンガスが亡くなり、城は新しい伯爵が相続することになった。彼はニューヨークの投資家で、興味の対象は金儲けのみという話だ。その日、城から追い出される覚悟でスージーが出迎えたのは、まぶしいほど魅力的な男性、ヘイミッシュ・ダグラスだった。だが、最愛の身内を亡くし、いまだ悲しみが癒えない彼女に、ヘイミッシュはにべもなく言った。「城は売るつもりだ」こんな冷たい人に思い出のこもった城をゆだねたくない。泣き虫のスージーの中に生まれて初めて強い決意が生まれた。★すぐれたロマンス小説に贈られるRITA賞受賞作家マリオン・レノックスによる二部作をお届けしています。完結編の本作では薄幸の女性、スージーがついに幸せをつかみます。★
  • 裸足のプリンセス シンデレラに憧れて
    -
    「ミス・デクスター、君と話がしたい」高貴な出で立ちの男性にいきなり声をかけられ、仕事中のタミーは驚いた。いったいだれだろう?外見どおり、マルクというその男性はヨーロッパにある国――ブロイテンブルグ公国の摂政を務める王族だった。マルクの話を聞いて、タミーは茫然とする。彼女はまだ見ぬ幼い甥の後見人に指名されているが、その子は将来公国の君主となるべき人物だから、親権を放棄する書類に署名してほしいと言われたのだ。寂しげな様子の甥に引き合わされたとたん、タミーは心を決めた。たとえマルクと争うことになっても、この子は絶対に渡さない。■“シンデレラのような物語”――惨めなヒロインが、恋の力で人生を塗り替え大きな幸せを掴んでいく夢のある名作です。同じテーマで、ハーレクイン・ディザイアから「恋と数字と王子様」、ハーレクイン・イマージュから「幸せのジングルベル」が好評発売中です。
  • ハーレクイン・イマージュセット 1
    -
    お得な価格でハーレクイン・イマージュ2作品収録『愛と犠牲の花』-両親を早くに亡くし、妹たちの面倒を見てきた助産師のアビィ。彼女が勤務する産科に、ローハンという名のまばゆいばかりにハンサムなドクターがやってきた。見るも鮮やかな手つきで処置をほどこす有能な彼に、周囲の女性たちはまたたく間に虜になっていった。アビィもまた、彼に微笑まれるとどうしようもなく胸がざわついた。だが、ローハンは愛や結婚に否定的で、自己犠牲的な彼女の生き方をも非難する冷たい男性だとわかる。ショックを受けるアビィだったが、ある夜、突然ローハンが彼女の家を訪れ、思いがけない申し出を――。『スペインの情熱と絆』-1年前、スペイン人の夫サヴの運転する車が衝突され、アイラは4歳の息子ケーシーを失った。その後、サヴは罪悪感から心を閉ざし、彼女に冷たい態度をとるようになっていった。背中を向け合って眠りにつく日々が続き、やがてアイラは離婚しかないと考えるようになる。そのために仕事への復帰を決める彼女だったが、皮肉にも、サヴと同じ職場を選ばざるをえなかった。仕事場では気さくで、魅力的で、部下からの信頼も厚い彼。妻の自分には見せてくれない顔に、アイラの心はさらに沈み……。
  • 非恋愛結婚
    -
    彼が欲しいのは赤ちゃんの母親だけ。愛する妻などではなく……。 アニーは海辺の町の病院で働き始めて8カ月になる。病院を取り仕切っているのは、百戦錬磨の医師トム・マカイバー。あまたの恋を経験する色男で、仕事の腕も超一流だ。赴任して間もなく、アニーはトムの衝撃的な言葉を耳にしていた。“ひどく地味な女性だから、ずっと独身のまま働いてくれそうだな”それでも病院を辞めないのは、彼が学生時代からの憧れの人だから。ある晩、アニーはトムの家の前に赤ん坊が置かれているのを見つけた。一夜をともにした女性が、こっそり押しつけていったらしい。突然幼い娘の父親になって奮闘するトムに、アニーは協力を申し出た――まさか、彼から結婚を申し込まれるとは思いもせずに。 ■愛のない家庭で育ち、恋愛結婚など無意味だという考えを持つトムからのプロポーズにためらうアニー。それでも、いつか本物の愛に変わると信じてイエスと答えますが、二人が親密になるのは夜の間だけで……。ベテラン作家M・レノックスが描く、切ない片思い婚。
  • プリンスからの招待状
    -
    ヨーロッパの公国アルプデステラでは大公が世を去り、大公位の継承者を立てる必要に迫られていた。その権利があるのはただ一人、オーストラリアに暮らす八歳のマークだ。大公の血を引く母親亡きあと、母の親友ピッパに育てられているという。そこで、元妃殿下の息子マックスがオーストラリアに出向いた。突然、遠い国から見知らぬ男の訪問を受けたピッパは驚き、反発したが、結局、マークを城に連れていくことに同意する。なぜ私はマックスを信じ、マークと自分の運命を彼に託したのかしら?彼が目の前に現れたとき、まるでおとぎの国の王子様のように頼もしく見えたから?
  • プリンスと見た夢 ダイヤモンドの迷宮 III
    3.5
    十七歳のホリーは一世一代の恋をした。相手は二十歳のアリスト王国の王子、アンドレアス。オーストラリアの牧場生活を体験するためにやってきた彼は、今まで知らなかった魅力的な大人の世界をホリーに教えてくれた。けれど夢のような半年が過ぎ、王子が去ったとき、彼女は一人、みじめな現実に取り残された。それから十年後のある日、ホリーはいきなり四人の男に拉致された。かつての情事が暴露するのを恐れた王子の仕業らしい。やがて王国に到着した彼女を待っていたのはさらなる驚きだった。なんと醜聞を封じるために王子との結婚準備が進められていたのだ!■ハーレクイン・ロマンスでスタートした作家競作8部作〈ダイヤモンドの迷宮〉の第3話を今月はイマージュからお届けします!突然の再会を果たしたホリーとアンドレアスの恋の行方は?
  • プリンスはプレイボーイ 王宮への招待
    -
    この五年間、ケリーは世間から身を隠して暮らしていた。それはアルプ・ドゥ・シエルの王子さまと、間違った結婚をした報い。幸せは束の間で、ケリーはふしだらな女という噂を流され、国を追われてしまったのだった。いまはオーストラリアの片隅に身を置く彼女のもとに、ある日、ひとりの男性が訪ねてきた。その男の名はラファエル。夫のいとこだった。彼はケリーの夫の死を告げ、彼女に国に帰ってほしいと訴えた。断りたかった。しかしある思いに突き動かされ、ケリーはラファエルとともに旅立つ決心をした。
  • プリンセスの帰還 地中海の王冠 II
    -
    ニューヨーク。華麗に着飾った人々が集まるショーの会場で、雑誌編集者のアテナは、ファッションコラム用の取材に忙しかった。そんな会場に、着なれた白いシャツにジーンズ姿の男性が不意に現れた。アテナは、場違いでも魅力の際立つその男性が誰か、すぐにわかった。ニコス! 愛しながらも、私から別れを言い渡した人。亡き王から彼の身を危うくすると脅され、理由も告げず一方的に……。私は故国を捨て、この十年で必死になって今のキャリアを築いた。なのに、国王亡き今、王位の第一継承者である私に帰国を迫るなんて。分裂し、崩壊寸前の王国を救いたいニコスの気持ちはわかるけれど、アテナには、どうしても彼に言えない大きな秘密がまだあった。■国王亡きあと、崩壊の危機にある国を救おうと立ちあがった三人のプリンスたち。7月からお届けしている三部作〈地中海の王冠〉は、異色のプリンセスの登場で思わぬ展開に……。ロイヤル・ロマンスならではの、華やかな恋と冒険の世界をどうぞお楽しみください。
  • プリンセスはひとりぼっち 王宮への招待
    -
    夫亡きあと、ローズは彼の両親につくす毎日を送っていたが、二度目の命日に、夫の両親から理不尽な申し出を受ける。彼らとの隔たりの大きさを痛感したローズの心に、現実的でないと感じていたもう一つの申し出が浮かびあがった。“大公家に戻ってプリンス・ニコライと結婚してほしい”祖国アルプ・ドゥ・モンテスからの手紙にはそう書いてあった。プリンセスの地位を追われて十五年間、平凡に暮らしてきたのに。書面によれば結婚は一時的なものらしく、そのあとは自由になれる。婚家にとどまり、義父母の思うままに生きるよりはいい。ローズは新たな人生を歩むパートナーに会う決心をした。
  • ベビーはある日突然に
    5.0
    彼の手に託された小さな命は、愛を運ぶキューピッド? 外科医のブレイクは夜中に激しいノックの音で目を覚ました。玄関のドアを開けると、そこには置き去りにされた赤ん坊。周囲に人の姿はない。途方に暮れた彼は、屋敷の裏の家政婦部屋を貸している助産師のマギーを思い出した。地味な女性で、今まで気にかけたことすらなかった存在だ。赤ん坊を連れていくとマギーはてきぱきと世話してくれたが、ブレイクの期待に反して、赤ん坊を引き受けてはくれなかった。彼女のかたくなな様子にどこか引っかかるものを感じつつ、ブレイクはこう思わずにいられなかった――寝起きでパジャマ姿の彼女は……実に美しいではないか! ■愛に懐疑的で、女性とは軽いつきあいを楽しんでいるクールな外科医のブレイク。本物の赤ちゃんと、眼中にもなかった隣人のマギーが突然彼の人生に絡んできたとき、彼の価値観はいっきに覆されて……。キュートなヒロイン像が印象的な、心癒やされるロマンス!
  • 星降る夜の贈り物
    -
    最悪。今年の仕事はこれでおしまいというときに、空港の管制官がストを起こして、飛行機が全便欠航だなんて。メグは社長のウィリアム・マクマスターのオフィスを見やった。彼はもう次の滞在先のニューヨークに向かおうとしている。メグは彼がオーストラリアにいる間、個人秘書を務めていた。年に3カ月ほどの勤務だが、彼の要求には常に応えなければならない。メグはやっとのことでウィリアムに出発をあきらめさせたけれど、今度はストが終わるまで泊まるホテルに、空きが一つもなかった。「何とかするのが秘書の役目じゃないのか」怒った彼が言う。メグはさんざん迷った末、上司を実家に招待することにした。家族で祝うクリスマスに、不機嫌な彼がどう反応するか危ぶみながら。■オーストラリアから、真夏の夜空をサンタが駆ける、とびきりのクリスマスをお届けします。M・レノックスが描く、満天の星の下で憧れのボスと過ごす至福のひとときを、どうぞお楽しみください。
  • 三つめのハッピーエンド
    -
    ニューサウスウェールズ州、クレイドル・レイク──村人たちはみんな知り合いという、湖畔の小さな村だ。シドニーの大病院で働くファーガスはそこを転勤先に選んだ。最愛の娘を亡くした痛みを静かな環境で癒すために。同じころ、救急医のギニーも故郷のクレイドル・レイクに帰った。死期が間近に迫った愛する兄に治療を頼まれたからだが、弟二人も同じ遺伝性の病で失った彼女には、つらい役目だった。ファーガスとギニーが出会った瞬間惹かれ合ったのも不思議はない。二人は互いの目の中に同じ悲しみと苦悩を見たのだから……。だが、その愛をも揺るがす、さらなる試練が二人を待ち受けていた。
  • 誘拐された花嫁
    -
    ベサニは従兄のライルに頼まれ、彼と結婚することにした。彼女が借地の支払いに困っていることを知り、援助してやるからと、取引を持ちかけられたのだ。ライルはある老人から遺産を受けとることになったのだが、30歳になるまでに結婚しなければ、それは手に入らないという。誕生日まであと2週間だが、容姿も性格も悪い彼に恋人などいない。形だけの便宜結婚なら、と渋々承諾したのだった。ところが――結婚式当日、ベサニはカメラマンを装った男性に誘拐されてしまう。ケルと名乗った彼は、ライルが遺産を騙し取ろうとしていると言い、相続が無効になるまでの間、ベサニを返さないと宣言した! ■ハーレクイン・イマージュの実力派作家マリオン・レノックスが描く、誘拐に端を発したかわいらしいロマンスです。ケルの家に閉じこめられてしまったベサニは、老人の孫で、ケルの姪っ子でもある幼い少女ケイティと3人で、奇妙な同居生活を始めますが……。
  • 私だけのプリンス 地中海の王冠 I
    4.0
    リリーは目の前の光景が信じられなかった。地中海に浮かぶディアマス諸島の王国で、愛する人が新しい統治者として即位するところを見ようとは。アレックスは、かつてリリーが恋した彼とは別人のようだった。今は亡き国王の在位四十周年の祝典で、リリーは彼と出会った。アレックスは国王の甥、リリーは王妃の妹という立場で。パーティでダンスをしたのがきっかけで、二人は一夜をともにした。そして息子のミカレスが生まれた。でも、ミカレスは連れ去られ、姉の手で今、亡き国王の子供として王国の継承者にされようとしている。実の父親のアレックスの地位を危うくするために……。リリーは王権を巡る争いに耐えられず、息子と宮殿から逃げ出した!■ハーレクイン・ロマンスで大好評の連作〈ダイヤモンドの迷宮〉にも参加したマリオン・レノックスが、イマージュから新たな三部作の刊行を始めました。地中海に広がる島国の三人のプリンスたちが体験する、恋と冒険の世界をご堪能ください。

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