国内小説作品一覧
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-男は消えて、唄が残る。 その唄を男たちは愛し、女たちは・・・・・・ 人違いで射殺されてしまった不運なカントリー・シンガー。 彼が作ったヒット・ナンバーについて それがどんな状況で、どうやって作詞作曲されたかを調べてほしいと かつての恋人が依頼する。 調査の旅で出会う男たちはことごとくその唄を愛し、 対して女の口から出る言葉は「身勝手」「負け犬」。 おそらくは依頼主の彼女もまた・・・・・・ 女と男の平行線をベースにした 私立探偵アーロン・マッケルウェイ・シリーズのビターな一篇。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-沼の上空に黒が現れ、地上に白が現れ、 やがて赤の出来事が起きる。 静かな、美しい沼がある。 沼を愛する15歳の少女が登場する。 どこからともなく、マックスと呼ばれるカラスがやってくる。 マックスと彼女は深い信頼関係で結ばれている。 やがて人間の少年も姿を現す。 少女と少年は然るべき関係になっていく。 しかし、三者が共存することはない。 あるラインを超えた地点で、それは起きる。 8月6日というその日付、この国の歴史に黒い刻印を残す その日付が選ばれていることは、果たして偶然か。 読者は考えてみること。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-やることは、ただひたすら金を使うことだけ。 どこにも寄りかからない真性の無頼な時間がここにある。 給料日のサラリーマン。懐には20万弱の金がある。 会社帰り、男は地下鉄丸ノ内線で新宿に出る。 ゲーム・センターで金を使い、パチンコで使い、 飲み屋を何軒もハシゴし、誘われるままに風俗店に行き、 一晩で彼はすべての給料を使ってしまう。 憂さを晴らしているわけでもないようだ。自暴自棄でもない。 金があり余っているわけでもない。病的でもないらしい。 男は金を払う。なぜなら金を持っているから。 新宿とはそういう街だから。 感情にも意味にも事件にも寄せず、新宿を描ききった稀有のハードボイルド小説。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-姉と妹。悲劇と喜劇。そして 青春のハロー&グッドバイ。 20歳の姉と16歳の妹。 妹は、生まれ育った札幌から金沢に引っ越すにあたり 思い出として、少女を終える=処女を捨てることに固執する。 脱処女には賛成ながら、その大事な機会を監視したいと願う姉は 妹がつまらぬ男にひっかからないように、 自分の自慢の恋人を差し向けたのだが・・・・・・ ティーン向けレーベルのために書かれながら ビターな後味を残す、大人の少女小説。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-夜を徹して走るハーレー スーパーグライド。 彼女はなぜ、そうまでして走り続けるのか? 起点は港のフェリー・ターミナル。 そこでハーレー スーパーグライドに乗る美女を目撃した4人の男たちは 戯れに愛車で彼女の追跡を試みる。 彼らの曖昧な予想に反し、彼女は何度も給油を繰り返しては いっこうに目的地に着く様子もなく、完全に夜に入った。 仲間たちが帰っても追跡を止めない敏幸は、何物かにとりつかれはじめる。 真の闇の中、先を行く彼女の赤いテールランプだけが見えている。 なぜ彼女は走り続け、彼はなぜ追っているのか。 やがて、読者を置き去りにする衝撃のラストがやってくる。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-18歳の夏。まだ触れていないものはすぐそこにあり、 それはいつまでもまぶしく、ただそのまま残される。 この小説は、「ボビーに首ったけ」と「ボビーが首ったけ」でできている。 前者は、なぜかボビーと呼ばれている高校3年の男子に 会ったこともないのに手紙をよこし、数回のやりとりのあと 喜びを膨らませている同い年の少女。 後者は、ボビーがストレートな情熱を傾けているもの、つまりサーフィンだ。 18歳の夏、手紙から一歩、踏み出す計画を立てる2人。 そしてボビーは、そろそろ自分のサーフボードを手に入れる頃合いだ。 邪なところは少しもない青春の欲求を さて運命は、どのように取り扱うのか――。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-商売だから、というばかりじゃなくて、 旅の中でふと、裸になる時間の物語 秋の気配が漂い始めた道を、1台のキャデラックが北上していく。 飛行機を使うことなく、まだ青函連絡船が生きていた時代。室蘭まで。 キャデラックでストリッパーを劇場まで送り届けるという 馬鹿馬鹿しくもゴージャスな、楽しい旅。 派手な芸名、アナウンス、踊りの合い間に 移り変わる天候や北の町、港の風景が、文字通り幕間のように挿入される。 場所も辺境、人も辺境。この先どうなるかわからない ポンと投げ出された日々を描く心やさしきロードノヴェル。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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3.0夏と、島と、オートバイ。 退屈を知らない日々のためには、 まずその3つが必要だ。 一度目は高原の道で。二度目は共同浴場で。 偶然の出会いが2度あった「彼女」は、 もう無関係な他人ではない。 仕事や悩みが毎日の多くの時間を占めてしまったとしても ひとたびオートバイに乗り、歓びを分かち合う人が隣にいて 風が、道が、光が、山々が、自分と一体になってしまえば もはやそこに退屈の入り込む隙間はない。 夏という時間、島の時間を生きる彼ら彼女らは 限りなく自由だ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-ボーイ・ミーツ・ストリッパー。 走る、飲む、寝る。で、さよなら童貞。 女が年上で、男がまだ女性を知らないなら、こんなふうに出会ってしまえばいい。 これは、最強のご都合主義に貫かれた一編だ。 オートバイで走っていたら、風呂上りの豊満な女と出くわし、 向こうから追いかけてくる。 飲んでも食べても支払いは女、喧嘩に巻き込まれてもあっさり勝ち、 そして少し甘えたような、初めての経験。 まさしくママの振る舞いだ。 真夜中のママこそが、世の少年をこうして正しく教育する。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-人生は野菜スープ、でなく、 時に冷たいハンバーガー 弱冠21歳の若き私立探偵アーロン・マッケルウェイ。 ガン・ベルトを携えた、保安官さながらのいでたちで 彼は人々のさまざまな依頼に応える。 この短編でマッケルウェイに与えられた使命は 白血病で自らの命を経った女性からの伝言を伝えること。 しかし伝えるべきその相手もまた、悲しい運命にあった。 心優しきマッケルウェイが共有するのは 共に味わう冷えたハンバーガーだけだ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-例えば東京とは、雨と水商売と、 貸し傘と、どうにかなる女と男。 『人生は野菜スープ』に収録された作品では、娼婦やストリッパーなど、社会からはみ出したような女性が描かれているが、本作ではホステスだ。 舞台は東京・銀座。水商売の女性と少なからず同じ時間、空間を共有するのは、例えばクラブで伴奏をするピアニスト。彼女たちにとって、心強い伴奏者であり、時に人生の伴走者である彼とは、店から借りる傘で身を寄せ合って雨をしのぐような関係の中で呼吸をしている。過去も未来もあるだろう、しかし今は関係ない。水商売から提供される相合傘の下で揺れているばかりだ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-友人でも恋人でもない、相棒という得難い関係性の、 風のような成り行き。 ボーイ・ミーツ・ガール。はじまりは映画館。 女はロビーの長椅子に座り、男は眠りこけていたのが目覚めたばかり。 スクリーンを凝視していない2人は 映画館は映画を観るところ、という思い込みから自由だ。 友人や恋人のように重力の中で生きない、 ただ風の中で生きる、相棒として。新宿で。富浦で。 大切なのは、自分たちが何者で、これからどうするかではなく 例えば変形して痛みの伴う足を、ビー玉を使ってラクにしてやれる技術だ。 10ccに「Life is a Minestrone」という曲があります。 気になる方は検索するなどしてみてください。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-百歩譲ってこれが青春だとしても、 断じて暴走ではない。 「俺あ、必死だよ」。主人公・美治のその言葉に偽りはない。 大人から見れば単なる暴走族にしか見えない集団の リーダーにあたる男には、一定の行動基準がある。 世間におもねることなく、四輪で、二輪で走る行為を楽しむこと。 同時に、アウトローを気取らないこと。 実際彼には、職場があり、家族がいて、フィアンセがいる。 そして自らの生命の危機に隣接した時でさえ、社会の側が 走る行為を封殺しようとする、その糸口を見事に絶つ。 自ら「青春」などと呼ぶことはない。 ただそれを、他に何と名付けたらいいのか、わからないだけなのだ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-ハートブレイクを突き抜け、 新たなブレイクスルーになる時。 緩慢で繰り返しの多い前半部と、一転、すばやい行動で危機を回避する後半部。そのあざやかなコントラストが光る一編。 七里ヶ浜のバーにしつこく何度も電話をかけてくるその声を バーテンダーも常連客も聞いてはいるものの イカれた女の酔態と退け、相手にしない。 しかし、この店に初めてやってきたカウボーイ・シャツの男は違った。 暇にまかせて戯れに相手をしている風を装いながら 事態の切迫を正確に読み取り、巧みに相手を誘導する。 2人が2度目に会う時の男の容赦ない行為は、 もはや叱責の域を超えていたはずだ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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4.0捨てる男あれば拾う男アリ。 走ることばかりでなく、留まることも、この先の2人は。 オートバイで走ることだけにリアリティを感じている少年と 高2で家出して以来、家に居つかなくなった少女。 2人は不意に、夕暮れの第三京浜で出会う。 次々に生まれてはもらわれていき、捨てられる猫のように よるべない時間の中を漂い、生活を積み上げることのできない2人。 しかし、決裂と思われた瞬間を超えて、彼女は戻ってきた。 これから、今までとちがう何かが始まるのだろうか。 ゆっくりと、くりかえしながら、歌いながら。 スローなブギのように。 「野生時代」新人賞受賞作にしてのちに映画化された代表作。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-1人の男の死を悼むために、 モーターサイクリストたちは続々と小さな町にやってくる。 人口わずか1800人の小さな町・ウィリアムズ。 そこにある日、数百人規模のモーターサイクリストたちが終結する。 ただならぬエンジン音。見慣れぬ男たち。 平穏な町にとっての異常事態に、警察も非常体制を取る。 しかし、彼ら彼女らの目的はただ一つ。 敬愛するライダー、モンスター・ジョーの葬儀を心をこめて執り行うことだけだ。 葬儀の際の、静けさと爆音。静と動の鮮やかな交代劇。 町に大きな刻印を残したかに見えた轟音もライダーたちも やがて空気のように去っていく。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-手で触れることのできる夢に、 身を投じた女の人生。 どこからかやってきて、いつのまにか消えていく。 さまざまな種類の流れ者が登場する短編集『ロンサム・カウボーイ』の 最後を飾る一編は、カーニヴァルの中に生きている女の物語。 日々の中にひとときだけ挿入されるカーニヴァルという非日常が シャーリーンにとっては逆に日常の住処になっている。 なぜなら、彼女にとっては輝くことだけが人生だから。 彼女もまた、さすらうカウボーイ。 ベッドルームのジュークボックスには ただ1枚、エルヴィス・プレスリー『ロンサム・カウボーイ』のドーナツ盤だけが 入っている。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-シャッター押さなかったことによって 定着された1枚の絵。 そこにこめられた荒馬の歴史をカウボーイが語る。 ごく短い酒場のシーンを前後にして 真ん中に荒野の情景が挟まっている。 荒馬の絵と、絵を語る作者の老人。 そして、その絵の起点になった荒野と荒馬を 寝袋の中に身を置いた極度の緊張感の中で体験した時間が挿入される。 北米大陸の自然と、そこに現れた人間の初期の係わり、 その名残りを描く初期作品群『ロンサム・カウボーイ』のモチーフが 馬という野生とともに鮮やかに浮かび上がった一編。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-スポーツだけではないロディオの 名残りをとどめた男が町にポツンと。 ロディオ・バム(Rodeo Bum)のBumとは、 浮浪者や怠け者、ルンペン、無能の者、といった意味。 ブロンク・ライダーと呼ばれる一人の男の中には ロディオがもたらす熱狂、すなわちどこか人間をダメにしてしまう要素と ロディオがスポーツになっていく過程でそぎ落ちた、 ロディオのルーツに係わる何ものかが残っているようだ。 だから、大会のためやってきた数百人のライダーたちが町を後にしても 彼はまだ酒場で飲んでいる、一人のlooser(負け犬)として。 ようやくその彼も町を去る時、取り残される白のサンダーバードがあまりに美しい。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-見ることは通り過ぎること。 すべて自分のものでない風景の中を。 端的なタイトルがこの短編のすべてを表している。 通り過ぎること、それがすべて。 町を通り過ぎながら、見る。 徒歩や自転車やオートバイのように体を外気にさらさない 四角い個室のまま自動車で移動することで 見ることは純化される。 通り過ぎることでカメラ・アイになる。 そこに対向車が、ガス・ステーションが、林が、湖が、 広告の看板が、遊園地が、ビーチパラソルが、教会が映る。 主人公は、カメラではなく、人間であることを忘れないように(?) 時折、リンゴをかじる。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-人生は冗談の連続。 その渦中に町でいちばんの伊達男がいる。 ユーモアと余裕に満ちた楽しい一編。 主人公は、保安官のガーランド・デューセンベリー。 彼が日々相手にしているのは、 半熟卵が注文どおりに作れないからと妻を散弾銃で射殺したり、 未婚にもかかわらず「浮気している夫を逮捕してほしい」と訴えてきたり、 酔うと必ず酒場でストリップをして、あげく家まで送り届けなければならないようなデタラメな連中ばかり。 しかし彼はジョークのようでもあり、シリアスでもあるそれらの馬鹿馬鹿しい事件を的確に、すばやく、こなしていく。 西部劇スター崩れの完璧に整えられた服装とともに。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-2人から3人。4人、5人。 1人去ってまた3人。 愉快な非常事態の物語 人物の性質ではなく、人と人との関係が日々を形成する。 大学生、という浮遊感に満ちた時間の中で、 オートバイが2人の男を関係付ける。 女がやってくる。2人が3人になり、奇妙に安定した三角関係に入る。 しかし時間は止らない。3人が4人になり、5人になり バランスこそが生命である関係が危うくなる。 ついに崩壊が来る。そこにもオートバイがあった。 しかしその崩壊すら、終わりではない。 カタルシスなきアンチクライマックス。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-どこへでも行ける青年、 どこへでも行かせるアメリカ。 自動車を愛し、熟知していること。 そこが北米大陸のアメリカであること。 この2つさえあれば、人はどこにでも行くことができる。 目的も要件も思い出も仕事も家族も恋人も 「どこへ行ってもいい」という自由の前には関係がない。 モーテルを出て、外へ行くこと。 走り続けるに十分な広さがあること。 そこに一人でいることがもたらす大きな微笑には一点の曇りもない。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-すべてはそこで起こり、あるいは何も起こらない、 無冠のグランプリ。 映画の撮影のために、スタント・ドライヴァーが召還される。 男の名はトリッシュ・ブラドレー。黒人だ。 映画監督も撮影監督も彼に絶大な信頼を寄せ、 彼もまた、終始、余裕の笑みを絶やすことなく 危険なシーンをこなしていく。 過去に追った傷が、ブラドレーにこの職業を選ばせているが その屈託が仕事に影を落とすことはない。 ドラマを作るための失敗も葛藤もない 完璧なアンチクライマックス・ノヴェル。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-広大な麦畑の経験は、青年を濾過する。 はるかカナダにまで続く、気の遠くなるような面積の麦畑。 熟練の腕を持つ指揮官の下、麦刈り隊に加わった青年は 恐怖すら感じさせる、そして官能のゆらめきをたたえた 麦畑の法外な物量の中で、かつてない身体の開放と 地球と自分の体が一つになった感覚を獲得する。 麦畑と一緒に在ると、風はひときわよく目で観察することができ、 火はあまりに獰猛で俊敏に動く。 そこにむきだしの、プリミティヴな人間の動きが接する。 この純度の高さこそが、労働というものだ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-死の尻(けつ)をなめた男の昔語り。 狂った青空の下、ひたすら長く延びるカントリー・ロードを行く。 茫漠と広がる大地ばかりが取り囲み、やがて足を踏み入れた ゴーストタウンに、小説の後半、大木と1組の夫婦が現れる。 1本の木を介して、死がすぐそこにあった時代。 死は、子供たちの手の先、いや、首の周りにあった。縛り首の木のすぐ傍のブランコみたいに。 アメリカの昔と今を貫通する死の光芒。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-いつも未知のほうへ、生命のきらめきのほうへ、 ビリーは向かって行った。 ビリー・ザ・キッドといえば、アメリカ西部開拓時代のヒーローとして、 数々の小説や映画に描かれてきた。 そのビリーの生きた日々を、片岡義男が書くとどうなるか。 伝説の男による銃の早技は確かに描かれはするものの ここにあるのは少年から青年に移ろうとする1人の男の 一日いちにちのていねいな積み重ねであり、 主人公である彼さえもがその一部になってしまう 北米大陸の圧倒的な自然、そして時代の苛烈さである。 ビリーが求めたものは栄光ではなかった。 自分を日々新たに鍛え直す、恐怖に似た未知のほうへ 彼はいつも向かっていったのだ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-やがて無言になり、かろうじて一言つぶやく。 「波が来る」 オアフ島の北海岸にある小屋で 4人の若いサーファーが共同生活をしている。 50フィートという途方もない高さを持つ波を経験し、 それを16ミリ・フィルムで撮影することにも彼らは成功した。 スクリーンに映し出された波を追体験する時間と 一瞬に通り過ぎた現実の波の時間、待機の時間。 3種類の時間はしかし、すべてが1つになって彼らの人生の時間になる。 目の前にある圧倒的な無限を知ってしまった人間の 充実した空虚がここにある。 心理を描かない作家・片岡義男の絶対処女作。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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-私を取り巻く環境や年齢ばかりが変化して、私を『大人』として扱いたがる。中身は中学、高校、大学のあの頃からさしたる成長もしていないというのに、肉体ばかりが年をとる―― 大森あかり。社会人バンド『shout』でボーカルをつとめる、悩める二十七歳。 六年間勤めていた会社を辞めたのち、バンド仲間・日向のマンションに転がり込んだ。どうにかしないとと思いつつ、なんとなく動き出せずに時間ばかりが過ぎていく。 そんなある日、日向がレルと名乗る十代後半くらいの青年を拾ってきた。レルの登場をきっかけに、何かが少しずつ変わっていく―― 三つのS――Sing Shout Suomi――が織りなす、大人のための青春ストーリー。 恋愛短編小説「ルピナスの戯言」も同時収録。 【著者】 晴海まどか 千葉県育ち東京都在住の文章クリエイター。2014年3月、ライブドアブログ・impressQuickBooks主催「ライトなラノベコンテスト」で、「明日が雨でも晴れでも」が特別賞受賞。同じくimpressQuickBooksから「髪の毛探偵 石神くん」シリーズ発売中。 公式サイト「白兎ワークス」 http://whiterabbitworks.wordpress.com/
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2.5「真面目なだけが取り柄の地味な香奈子に、初めての彼ができたのは大学四年の頃。相手はモデル並みにイケメンの智哉。実は、彼にとって香奈子は代わりにレポートを作るだけの便利な存在で、本命は別の人だった。利用されていたことを知り、香奈子から智哉に別れを告げる。それから四年。書店に就職した香奈子は、大学院生でアルバイトの洋武とひょんなことから意気投合して身体の関係ができた。三つも年下の洋武は、ハンサムで女子に人気で、香奈子を本気で相手にするわけがないと思いながら、密かな関係を続けていた。ある日、書店に智哉が現れ、香奈子に「また付き合いたい」と迫る。智哉の存在を知って不機嫌になった洋武に、香奈子は、智哉とも今の洋武と同じような関係だった、と言った。周りに内緒でたまにエッチするだけの、それだけの関係だと言い、洋武にあきれられてしまう。香奈子は、以前のような惨めな失恋が怖くて、洋武との事は、それだけでいいと思い込もうとしていた。失った初恋の痛手に苦しみ、自信をなくして、本当の気持ちを素直に言えなくなった香奈子の、二度目の恋は、果たして……?」
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-「犬の散歩から夜逃げ手伝いまで?」の看板を掲げるなんでも屋さんで働く柚菜のもとに、依頼人、姫香が訪れた。傲慢で超お金持ちな姫香の依頼内容は「もうカレ氏がいるので、親が勝手に決めた婚約者に浮気をさせて、婚約を破断したい」だった。そんなメチャクチャな依頼を、無責任な社長はあっさり承諾。仕方なく姫香の婚約者が専務を務める会社に潜り込んだ柚菜は、婚約者である雅也の姿にビックリ。ハゲでデブなおじさんを想像していたのに、実物の雅也は超イケメンで優しい人。雅也に惹かれていく柚菜だったが、雅也には、姫香と結婚しなくてはいけない理由を知り………。イケメン御曹司と、なんでも屋さんで働く女の子のシンデレラ・ストーリー。
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-貧しさから女学校を自主退学したリンリンは、母が続けていた行商の仕事を手伝いながら上海で起業を夢見るようになる。病弱な母を故郷に残し大都市上海へとやってきたリンリンは、自身が憧れていた女性企業家のチョウと出会った。チョウの援助もあり、上海でフルーツジュースの販売を始めたリンリンはある日、凶悪そうな男にクレームをつけられる。その男の素性を調べていたチョウとリンリンは、そこで驚きの真実を知ることになる。
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4.01998年。NYの敏腕ファンド・マネージャーとして鳴らした鷲津政彦が5年振りに帰国する。目的は一つ、日本を買い叩くこと。手始めに、かつて勤めた三葉銀行相手にバルクセールを仕掛ける。バルクセールとは銀行の抱える何百もの不良債権をまとめ買いするビシネス。銀行側の担当者で鷲津の元上司・芝野は、三葉の重鎮役員・飯島を抱きこみ、ただ同然の価格で債権を買い叩く鷲津のやり方に反発する。老舗旅館「西乃屋」の債権を手に入れた鷲津は、旅館を経営する西野昭吾の懇願も受け入れず、高値で売り飛ばす。バブル時代の銀行による過剰融資を受け、ゴルフ場などの事業を拡大するが、バブル崩壊後、莫大な負債を背負った父親の経営手腕を息子の治は激しく責め立てる。そして、昭吾は、金策尽き果て失意のうちに死んでしまう。父親、旅館の両方を一度に失った治。その一部始終を見届けた東洋テレビの経済記者、三島由香。三葉銀行時代の鷲津の貸し渋りにより、小さな工場を経営していた父親が自殺に追い込まれた過去を持つ由香は、執拗に鷲津を取材しようとする。日本経済に大ナタをふるうハゲタカの冷酷さに、芝野、由香、治の3人のドラマが動き始める。
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-「もうよかか。逝くぞ。」 「頑張ったね、兄ちゃん。ゴールインだね。ありがとうね。」 故郷長﨑の西海の町(雪浦)と、大分由布の里山(庄内)を幾度も往復しながら、 兄と一日一日を刻むように暮らした最後の日々。 次々に浮かぶ思い出を綴りながら、私は何度か笑い、 何度か泣いた。 生きていれば、どうしようもないことはいくつもある。 それが人生。 兄との静かな最後の時は、丁寧に生きること、 心豊かに生きること、 心を尽くして寄り添うことを教えてくれた。 (※本書は2021/8/7に株式会社 リーブルより発売された書籍を電子化したものです)
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-時代の流れか祖父が作った酒造を閉めることになった津雄。かろうじて残った井戸で、見知らぬ少年に導かれ井戸の中へ…。暗闇の先には驚くべき世界が広がっていた。名水の井戸を守る家族と地底の泉を持つ村の人々を結ぶ美水ファンタジー。 (※本書は2006/1/1に発売された書籍を電子化したものです)
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-立原えりかが理想とする男と女の関係を鮮やかに描いた表題作『天人の橋』他、珠玉の短編8作を含むファンタジー集。 (※本書は2000/8/1に発売し、2022/5/17に電子化をいたしました)
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-まだツービートがいない昭和四十八年の浅草。ある日、アングラ演劇界のはぐれ者たちが、浅草松竹演芸場で、軽演劇の一座を立ち上げた。演劇史とは全く無縁なドタバタでアチャラカでノーテンキな、青春ドキュメンタリー小説。 (※本書は2021/1/15に発売し、2021/11/11に電子化をいたしました)
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4.0「ご主人、出張がちなら、夜は淋しいねえ」結婚5年目。また働きだしたい32歳の人妻・粧子は今日も面接官と会っていた。美貌と抜群の体を誇りセクハラにも耐えるが、採用には到らない。そんなとき相本から「社長が人材を探している」と言われ何度もホテルへ行く羽目に。だが、なかなか社長とは会わせてもらえない――。奔放な人妻の午後の就活(リクルート)。
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-彼に抱かれていたい たった一夜の儚【はかな】い夢だとしても 楽園の地バリ、冬枯れの東京、ソウルと香港の美しい景観を 舞台に描く、本格恋愛小説。 彼は運命の男性? それとも… バリ島をひとり旅で訪れた37歳の「私」。 日常に疲れた心身を癒す、リゾート地を満喫していた矢先、 戦争を取材すると語り、名乗らぬミステリアスな男に逢い、惹かれる。 深夜、滞在先のホテルが大事件に見舞われ、生命の危機に晒された。 男に守られ緊迫した夜を過ごし、彼こそ運命の男性、と信じる私を残して、 男は忽然と姿を消した。心を奪い去られ、日本に戻った後、彼の訪れを待つ私の前に…。 運命の出逢いを信じるあなたへ贈る オトナの女性のための至高の恋愛ストーリー
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-幸せとは何? 願い事はどうしたら叶う? 不安、迷い、孤独で落ち込んでいた私が、夢の中で会ったふしぎな人物に導かれ、だんだんと心の色を塗り替えてゆくストーリー。こうしたら願い事が叶って幸せがやって来た? その秘訣は言葉とイメージ。心の中のイメージが自分にどんなふうに影響している? イメージを変えたらどうなった? 「幸せ」になった? なら、どうやってイメージを変えることができる? その方法の一つが「言葉」だった。そして言葉をうまく使うのに効果的なのが日記だった。願いを叶える日記を書いた私が幸せを感じられるようになるまでの心のストーリー。夢の中の出来事はあなたの現実にも起こる物語。
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