ペニー・ジョーダン - ハーレクイン作品一覧

  • 純愛の城
    4.0
    亡くなった祖父母の遺灰を故郷のシチリアの教会に埋葬する――ルイーズにとって、それはどうしてもかなえてあげたい願いだった。でもまさか司祭ではなく、シーザーに会うことになるとは思わなかった。彼は地元で権威を誇る公爵家の当主。埋葬には彼の許可がいるというのだ。教会でシーザーを前に、ルイーズは思わず逃げだしたくなった。10年ぶりの再会だった。彼には今、大人の風格と厳しさが備わっている。18歳のわたしが一夜をともにした、若き日のシーザーではない。彼はルイーズの申し出を聞いたあと、また会う約束をしながら、すべてを見通したような陰りのある目で、去り際に言った。「きみとはまだ話しあうべきことがありそうだ」■2011年12月31日、惜しまれつつその生涯を閉じたペニー・ジョーダン。病床にありながら果敢に執筆を続けた、彼女の最後の作品をお届けします。長編を始め、数多くの小説を書き、長く愛された作家との思い出とともに、作品の世界をご堪能ください。
  • 冷たさと情熱と
    4.0
    美貌を武器に次々と恋人を作っては、容赦なく捨てる悪女。モデルのヘザーには、いつもそんな評判がつきまとっていた。それが深く傷ついた初恋のせいだと知っているのは、従姉だけだった。だが今回ヘザーに言い寄ってきたレイスは、いつもの相手とは違った。危険なまでの魅力をたたえ、彼女への熱い関心を隠さない。レイスはモデルの仕事にかこつけてヘザーをオフィスに呼び出し、愛人になることを条件に大きな契約の話さえ持ち出してきた。「僕はきみが欲しい。きみも僕を求めるようにさせてみせる」レイスの言葉の激しさに恐れをなし、ヘザーは家に逃げ帰ったが……。■ペニー・ジョーダンの追悼特集としてお贈りする未邦訳作品。今月は1984年の作品をお届けします。波乱に富んだストーリー展開に、作家の実力の高さが随所にうかがえる傑作です。次回は12月、彼女の遺作がついに刊行されます。ご期待ください。
  • 塔の館の花嫁
    4.0
    まさか彼が会社の重要な取引先の社長だとは思わなかった。彼の名はセバスチャン。豪壮な邸宅に住む、騎士を先祖に持つ貴族。ファッション業界で成功を夢見るジェシカは、セビリアにやってきた。注文服を作る最高の素材が見つかったと喜んだのも束の間、その布地を作る工場の経営者がセバスチャンだったとは……。彼とは仕事で会う前、従妹が彼の弟と起こした恋の不始末を巡って、さんざん激しい言葉の応酬をしあったばかりだった。彼は、話をするために屋敷を訪れたジェシカを従妹と思い込み、大事な弟を金目当てに誘惑した性悪女と、一方的にののしった。商談の席でもなお侮辱を続ける彼の頬を、ジェシカは思わずぶっていた!■追悼特集としてお贈りしているペニー・ジョーダンの新刊。今月と来月は未邦訳作品をお届けします。数々の長編小説を書き、多くの読者を魅了した、彼女の確かな実力をうかがわせる作品ばかりです。
  • 狙われた無垢 ロシアからこの愛を I
    3.0
    ロンドンの豪華なホテルのロビーでひと目見た瞬間、アレーナは全身がとろけ、たちまちその男性のとりこになった。彼の名はキリル、ロシアの実業家だという。勇気を出して声をかけたものの、冷たくあしらわれ、アレーナの初恋はたちまち消え去ったかに思えた。ところが、彼女の姓を知ったとたん、キリルの態度が一変する。「きみとの再会を期待しているよ」この人なら、きっと本物の恋の喜びを味わわせてくれる。うぶなアレーナは天にも昇る心地だった。だが、彼の真の狙いは競争相手の彼女の兄を出し抜くことにあった……。■昨年12月、惜しまれつつ、その生涯を閉じたペニー・ジョーダン。ハーレクイン・ロマンスでは、追悼特集として今月から4カ月連続で彼女の作品をお届けします。
  • 長い誤解
    4.0
    伯母の遺品整理のため、フィリッパは久々にガーストン邸を訪れた。ガーストン家の家庭教師だった伯母にここで育てられた彼女は、11年前、大学生だった当主の孫スコットと熱烈な恋に落ちた。だがある時、他に好きな人がいると言って自分から身を引いた――彼が大事な館を継ぐには、それしか方法がなかったのだ。お腹に命が宿っているのを知ったのは、そのあとのこと……。彼女の物思いを破るように、とつぜん車の音が響いた。外を見ると、へこんだ高級車と息子のサイモン、そしてスコットの姿がある!なんとサイモンが、誤ってスコットの車を傷つけたという。スコットは容赦なく彼女を罵り、ある方法で償うよう求めてきた。
  • 一目ぼれなんて
    -
    その朝、秘書のジェニスタは新しい社長を見た瞬間に凍りついた。厳めしい顔でこちらをにらみつけているのは、ゆうべパーティで誘いをかけてきたハンサムな男、ルーク。プレイボーイ然としたその傲慢な態度が許せなくて、ジェニスタがわざとすげなくあしらった相手だ。あんな最悪な出会いをした人のもとでこれから働くの?しかもさらに悪いことに、なぜかルークは彼女を上司の愛人だと勘違いしていて、誤解だという訴えにも耳を貸そうとしない。軽蔑しきった視線に晒され、ジェニスタは身を震わすしかなく……。
  • 灼熱のアルハンブラ
    4.0
    フェリシティは亡き父の祖国スペインにやってきた。公爵家の一員だった父が認知できなかった娘のために、家を遺していたと知らされたのだ。混雑する空港でフェリシティを出迎えたのは、いまや公爵の地位を受け継いでいるビダル・イ・サルバドーレス。最後に会ってから7年が過ぎていたが、目鼻立ちの整った顔には相変わらず冷酷さが漂っている。案内された公爵家の壮麗な屋敷で、フェリシティはビダルの誘惑にあらがえず、唇を許してしまう。するとビダルは目に嫌悪の色を浮かべ、侮蔑の言葉を投げつけた。■『アレジオ公国の花嫁』2部作で、ペニー・ジョーダンは愛の揺らぎを華麗に描きました。今月の最新作では、傲慢な貴族のヒーローに翻弄されるヒロインの物語が繰り広げられています。
  • 冷たい貴公子
    3.5
    仕事でイタリアのミラノを訪れたリリィは、身勝手な弟に泣きつかれ、通販カタログの写真撮影を引き受けた。すると撮影中、ドアが勢いよく開いて一人の男性が入ってきた。背の高い黒髪の男性は全身からいらだちと傲慢さを漂わせている。誰だか知らないけれど、この男性はモデルではない。すばらしい体の持ち主であることは一目でわかるけれど……。そう思ったとたん、リリィは不意に胸のときめきを覚えてうろたえ、無礼なほどつっけんどんな態度をとってしまった。その男性がイタリアでも有数の名家の一員である億万長者――マルコ・ディ・ルッケージであるとも知らずに。■長年のキャリアを誇るペニー・ジョーダンの筆が冴えるロマンスをお届けします。イタリアのコモ湖畔で繰り広げられる物語は緊張感にあふれ、主人公の揺れる心情が繊細なタッチで描かれています。
  • アレジオ公国の花嫁 愛に惑う二人
    3.8
    重要な会議に遅刻しそうになり焦っていた建築士のジゼルは、空いたばかりの駐車スペースに自分の車を割りこませた。順番を待っていた高級車の運転席を見ると、男性が不機嫌そうに「なんて女だ」と言っているのがわかる。すると彼は車を降り、ジゼルの行く手をふさいでなじり始めた。まるで世界が彼の思いどおりになると信じているような剣幕で!隙を見て逃げだしたものの、数時間後、ジゼルは真っ青になる――その男性が、大事なクライアントとして目の前に現れたのだ。彼の名はサウル・パレンティ、ある国の王族出身の実業家だという。さっきの報復が始まるかしら……。ジゼルは自らの行いを悔やんだ。■堅実な人気を誇るペニー・ジョーダンの最新二部作は、絶対に読み逃せない豪華な設定。主人公が共通の連作を二カ月続けてお届けします。言い争いから始まった二人の恋は、どのようにして“世紀のハッピーエンド”へと向かうのでしょうか?
  • 砂漠の恋人 無邪気なかけひき I
    -
    ペトラは生まれて初めて訪れた母の祖国ズーランで悩んでいた。傲慢で欲深い祖父が、自分のビジネス・パートナーとペトラとの縁談を勝手に進めていることを知ってしまったのだ。かつて、ズーラン在任の外交官であったペトラの父と、遊牧民の血を引く母は祖父の反対を押し切って駆け落ちした。祖父は母を勘当しただけでは飽きたらず、今度はわたしをビジネスの道具として利用するつもりなんだわ!リゾートのビーチでかわされる女性たちの噂話を耳にして、ペトラは計画を思いつく。数時間後、彼女は圧倒的なオーラを放つ魅力的な男性に声をかけていた。■アラブの小国を舞台にエキゾチックな貴公子たちとのロマンスを描く『砂漠の恋人』。今月のヒロインは、祖父のずる賢い企みに反発して男性を誘惑しようとするペトラ。ところが、思わぬハプニングが……。
  • 新妻を演じる夜 麗しき三姉妹 I
    4.0
    インテリア・デザイナーのリジーのもとに一通の手紙が届いた。彼女が共同所有するアパートメントに問題が発生し、現地まで来てほしい、さもないと裁判沙汰にするという。差出人は、ギリシアの大富豪イリオス・マノス。リジーはなんとか旅費を工面し、ギリシアへ飛んだ。会ったばかりのイリオスから“詐欺師め!”となじられたリジーは、そこで初めて、自分が共同所有者にだまされ、莫大な借金を背負わされたのだと気づいた。お金などまったくないと言う彼女にイリオスは憤然として言った。「では、その体で払ってもらおう。ぼくと結婚するんだ」■不動の人気を誇る作家、P・ジョーダン渾身のミニシリーズ〈麗しき三姉妹〉を今月から三カ月連続でお届けします!孤児の三姉妹は真実の愛を見つけられるのでしょうか?
  • 罪深い喜び
    -
    憧れのマーカスが、私にキスしている!ルーシーは信じられない思いだった。彼女を愚かな小娘と決めつけ、顔を合わせればお説教ばかりの彼に、熱く求められているなんて。パーティに出席していたルーシーは、倒産寸前の彼女の会社に投資したい人物がいると聞いて舞い上がり、シャンパンを飲みすぎて酔っぱらってしまった。そばにいたマーカスに、彼の家まで強引に連れていかれたのだ。本当は、彼も私を愛していたんだわ。だがキスが終わったときの彼の冷たい表情に、ルーシーは凍りついた。★〈華麗なる日々〉の最終話をお届けします。前二作で苦労のしどおしだったルーシーにも、とうとう幸せが訪れるのでしょうか。★
  • ジェシカの愛情研究
    -
    ジェシカはため息をついて受話器を置いた。姉からの電話だ。姉はジェシカと夫の仲を疑っている。事実無根のこんなことで執筆を邪魔されるのはかなわない。ジェシカは好評の前二作に続いて三作目では、結婚生活には必ずしも愛は必要ではない、見合い結婚こそ理想だ、という持論を展開するつもりでいる。姉の疑いを除くには……ふと新聞の交際広告欄が目にとまった。そうだわ! こういう形で結婚に持ちこめれば、姉も心配しなくなるだろうし、私の持論を実証することもできる。ジェシカは早速、交際広告の原稿を書きはじめた。
  • 愛を請う予感
    3.0
    インテリアデザイナーのキーラはインドを訪れ、友人の結婚式に列席した。式が滞りなく終わり、中庭で催される披露宴が始まる前のことだった。「失礼」と声をかけられ、庭に出る道をふさいでいたのに気がついた。建物と庭園の織りなす神秘的な光景に、呆然と立ち尽くしていたせいだ。振り向くと、長身の男性が立っていた。これほどセクシーで、しかも危険な雰囲気を持つ男性は初めてだった。言葉を交わすうち、抗いがたい力で彼に引きつけられていくのを感じ、気がつくと彼の腕のなかにいて、キスを交わしていた。なんということをしてしまったの。彼と二度と会わずにすみますように。しかしキーラの願いは叶わず……。◆30周年の記念の年、おかげさまでハーレクイン・ロマンスは2400号を迎えることができました。これまでのご愛読に感謝を込めて、ペニー・ジョーダンの意欲作をお届けいたします。◆
  • 仕組まれた婚約劇
    -
    銀行の投資部門を率いるキャリアウーマンのティリーにとって、母に引き起こされた件は悪夢としか思えなかった。ティリーの母は恋愛好きで、結婚と離婚を繰り返している。このたび五度目の結婚式をスペインの古城で挙げることになった母が、何を思ってか再婚相手に、娘のティリーは婚約中だと事実無根の発言を!恋人すらいないティリーは、困った立場に追い込まれた。仕方なくエスコート・サービスに婚約者役の男性を派遣してもらう。いよいよスペインに発つ当日、その男、サイラスが迎えに来た。俳優だという彼を見て、ティリーはこれまでにない胸の高鳴りに襲われる。サイラスが身分を偽り、別の目的を持っているとは夢にも思わず……。
  • 涙で別れた過去
    -
    サーシャとは四十歳以上年の離れた夫カルロが亡くなった。世界中にホテルを所有していたカルロだったが、経営に失敗し、遺されたのは、ホテルを担保に借りた数百万ドルの負債と、九歳になる双子の息子たちだった。そしてついに、数百万ドルを出資した個人投資家が、サーシャと息子たちの滞在しているサルデーニャ島に現れる。彼を見て、サーシャは驚愕した。その人物こそ、カルロの又従弟で、彼女の元恋人ガブリエルだった。十年前、愛を返してくれない彼に絶望し、サーシャはカルロに走った。ガブリエルは、そのときの仕返しをするつもりに違いない。★6月刊「真夏の千一夜」でハーレクイン・ロマンス2200号を飾り、絶好調のペニー・ジョーダンが筆をふるう熱い復讐の物語。今月のヒーローは愛を知らないイタリア人男性です。ご堪能ください。★
  • 真夏の千一夜 砂漠の恋人
    -
    亡き父から相続したコンドミニアムの名義を変更するため、グウィニスは砂漠の国ズーランにやってきた。父がどうやってこんなに豪華な物件を手に入れたかは謎だが、これなら高く売れるに違いない。グウィニスは、父が遺した若き恋人と赤ん坊のためにここを売却して、そのお金で彼女たちの生活を助けてあげたいと考えていた。手続きが終わるまでコンドミニアムに滞在しようと決め、迎えた初めての晩、グウィニスは違和感を覚えて目を覚ました。誰もいないはずの室内に、何かしら気配を感じるのだ。目を開けると、全裸の男性が鋭い目つきでこちらを見ていた。★ハーレクイン・ロマンスもおかげさまで2200号を迎えることができました。皆さまのご愛読に、心から感謝いたします。記念号を飾るのは、ペニー・ジョーダンが描くシークとの恋物語。夏の訪れが待ち遠しくなる、情熱的なロマンスです。★
  • 曇りなきエメラルド
    -
    ジョディは山道をレンタカーで走りながら、必死に涙をこらえていた。本当なら、今夜はロマンチックな新婚初夜になるはずだった。しかし婚約者を直前になって友人に奪われてしまったため、ひとり、ハネムーンに行く予定だったイタリアに来たのだ。神様にまで見放されたのか、深いわだちにはまって車のタイヤがパンクした。途方に暮れていると一台のフェラーリが止まり、中から男性が現れた。信じられないほどハンサムだが、ひどく尊大な態度だ。彼はロレンツォと名乗り、助けを求めるジョディに言い放った。「きみが僕の妻になり、ぼくを助けてくれるなら手を貸そう」★ペニー・ジョーダンがイタリアを舞台に激しい恋物語を描きます。★
  • 情熱を知った午後 レオパルディ家の掟 I
    4.0
    仕事で疲れきって家路を急ぐジュリーの前に、長身でエキゾチックな顔立ちの男性が立ちはだかった。彼はジュリーが抱く赤ん坊を指して言った。「僕はロッコ・レオパルディ。その子のことで話がしたい」ジュリーはその姓を姉から聞いていた。この男性はジョシュの父親かもしれない人の身内なのだ。ジョシュは姉の遺児だが、父親がはっきりしない。母国でDNA鑑定をしたいというロッコの申し出に、愛する甥を奪われるのではないかと恐れつつも、彼女はジョシュの将来を思ってシチリア行きを決意した。■シチリア貴族レオパルディ家の三兄弟が出合うそれぞれの愛をベテラン作家ペニー・ジョーダンが描き分ける三部作がスタート!
  • 砂漠は魔法に満ちて
    3.0
    あの人が私を捜しだし、会いに来てくれた!オアシスのほとりでの再会にサマンサは有頂天になった。数カ月前、アラブ三国の合同地形調査に参加するため、はるばるイギリスからやってきたサマンサは、ホテルの廊下で男性と衝突し、弾みで熱い抱擁を交わした。以来、彼の面影が心から離れなかった。それがいま、ようやく……。だが、男性は厳しい表情を見せて立ち去ってしまう。キャンプに帰ってその理由がわかった。サマンサを虜にしたのは、調査の主宰者の一人だったのだ。その名はビアハム・ハカール、英明の誉れ高きダーラーンの国王。
  • 風に吹かれる砂のように
    -
    サディーはロンドンでも指折りの金融機関に就職した。だが喜びも束の間、半年後には不当解雇の憂き目にあい、職を求めてやってきた遠い異国のアラブの地では、雇主の横暴により失業、帰国の旅費もなく途方に暮れていた。そんなとき、彼女に仕事を提供しようという人物が現れる。雇主の家で一度すれ違っただけの男性――ドゥラックスだ。しかも驚くべきことに、彼は隣国のシークだという。本当かしら?まるでアラビアン・ナイトの夢物語だわ。そう疑いつつも、彼の魅力に抗いきれずに承諾したのだが、“仕事”の中身が、彼の双子の兄の花嫁となることだったなんて……。★ロマンス小説の第一人者ペニー・ジョーダンが、アラブの地を舞台に筆をとりました。魅力的なシークとの魔法のような情熱のひとときを味わい、現代によみがえる新たな千夜一夜の物語をご堪能ください。★
  • 思い出にさよなら
    -
    グレイの頼みでなければこの村に帰ってくることはなかっただろう。村を目の前にしてステファニィはひどく緊張した。十年たった今でもあの日のことが鮮明によみがえる。当時十八歳だった彼女は親の反対を押しきってこの村で結婚した。しかし、幸せなときは束の間、夫は暴力をふるいののしった――きみには女性的魅力がない、結婚しなければよかった、と。そしてあの日夫婦喧嘩のあと、彼はヨットに乗り海で死んだ。あれ以来夫の従兄のグレイだけが彼女の味方だった。彼はいつも紳士的で優しかった。しかし久しぶりに会ったグレイは今までとはどこか違う。彼女は妙にとまどいを感じるのだった。
  • 狂おしき再会
    3.0
    ビッキーは双子と亡き夫の連れ子を抱え、一人で小さな宿を経営している。ある日、知人から、やり手の実業家ジェイを宿に滞在させてほしいと頼まれた。喜んで受け入れたビッキーだったが、彼をひと目見るなり早くも後悔し始めた。強く惹かれて、落ち着かないのだ。私はいったいどうしてしまったの? 初めて会った人なのに。動揺するビッキーをよそに、ジェイは一家の一員としてすぐになじみ、ついには彼女にプロポーズしてきた。戸惑いながらもジェイとの将来を描き始めたビッキーは、彼の正体を見破った親友のひと言で、いっきに地獄へと突き落とされた。■人気作家ペニー・ジョーダンの旧作を初邦訳でお届けします。誰にも言えない九年前の出来事。そして双子の出生の秘密、年の離れた亡夫との関係……。ほろ苦い大人のロマンスをお楽しみください。
  • 追憶は甘く切なく
    4.0
    伯父から引き継いだ会社を売却したヴェリティは、再出発を図ろうとロンドンから故郷の町へと引っ越した。ところが帰郷初日、彼女の運転する車に、ローラースケートを履いた少女がぶつかってきて、病院に連れていく羽目に陥る。その少女の素性を知って、ヴェリティは愕然とした。彼女を捨てて別の女性と結婚したサイラスの娘だったのだ。もう関わりたくないと願った矢先、彼が訪ねてくる。「君は変わったな。BMWの最高級車で町中を飛ばすとは!」その罵声が、信じられない再会の始まりだった。■ベテラン作家ペニー・ジョーダンの読み応え満点の再会物語をお届けいたします。ヒーローとヒロインのすれ違う心と愛ゆえの苦悩が鮮やかな筆致で描かれています。どうぞお見逃しなく。
  • 海に眠る恋
    3.0
    あのサイモンがクリスティに仕事を手伝ってほしがっている。六年前クリスティは作家のサイモンと出会って恋をし、失恋した。彼は今度エリザベス朝の冒険家について書く予定で、裏づけとしてカリブ海で沈没させられたという冒険家の船を捜したいらしい。それで、秘書の仕事ができ、ダイビングの経験もあるクリスティに白羽の矢が立ったというわけだ。カリブ海には心惹かれるが、彼の助手を務めるのは気が進まない。だが次の日彼と会って話したクリスティは決心した――いいわ、サイモンとカリブ海へ行って、私がもう彼のことなどなんとも思っていないことを証明してやろう。
  • 銀色の夜に抱かれて レオパルディ家の掟 III
    3.0
    この人の目は私の息子、オリヴァーと同じだわ。清掃員の仕事を首になった直後で、憔悴していたアニーにも、託児所にいきなり現れた男性の正体がすぐにわかった。私をレイプしたアントニオの血縁に間違いない。もしオリヴァーを引き取りに来たのなら、追い返すだけ。望まない妊娠だったとはいえ、息子を愛している。「ぼくはその子の伯父だ。きみたち親子をシチリアへ連れていく」ファルコン・レオパルディと名乗った男性に宣告され、アニーは強い反発を覚えたものの、内なる声がささやいた。彼についていくのよ。さもないと、もっとひどい目に……。■シチリア貴族レオパルディ家の三兄弟が出合うそれぞれの愛をベテラン作家ペニー・ジョーダンが描き分ける三部作も、いよいよ最終話。薄幸の女性と長兄ファルコンの物語をお届けします。
  • 翼を持った恋人 レオパルディ家の掟 II
    3.0
    レオノーラの夢は国際線のパイロットになること。だが、何度応募しても、書類選考で落とされてしまう。私が女だから? 納得のいかないレオノーラは、現役パイロットの弟になりすまし、航空会社の経営者、アレッサンドロの専用機を操縦して、自分の技量をアピールする奇策に打って出た。幸い、フィレンツェへのフライトは順調だったが、アレッサンドロは激怒し、弟を解雇するという。「ただし、この週末、僕に服従を誓うなら考え直そう」背に腹は代えられず、レオノーラは不気味な取り引きに応じた。■シチリア貴族レオパルディ家の三兄弟が出合うそれぞれの愛をベテラン作家ペニー・ジョーダンが描き分ける三部作をお届けしています。
  • 鳥かごのシンデレラ【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
    -
    6年前に両親が亡くなってから、ベアトリスは夢をあきらめ、美しいけれどわがままな年下のきょうだいを必死に育ててきた――彼らからの、まるで使用人のような扱いに耐えながら。しかしある夜、妹にディナーの給仕をしているところを、富豪のエリオットにからかわれ、彼女はついに我慢の糸が切れてしまう。きょうだいの中で一人だけ美しくないのが、そんなに悪いこと?屈辱と恥ずかしさから、ベアトリスがたまらずキッチンに逃げこむと、追いかけてきたエリオットが、泣き顔まで醜いとあざけった。ところが彼は、怒るベアトリスを“かわいい君”と呼んで唇を奪い……。 ■〈彼女が白鳥になるとき〉をテーマに、周囲にぞんざいに扱われるヒロインが恋を経験し、女性として、人として美しく羽ばたくシンデレラ・ストーリーをお届けします。献身的に働いても報われずにいたベアトリス。エリオットの熱く鋭い瞳が、彼女を翻弄し……。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 大人の恋は切なく
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    夢見がちな童話作家と、女性嫌いの会社社長が出会って……。 ハリエットはイングランド北部の小さなコテージに越してきた。教師を辞め、童話作家になる夢を追うことにしたのだ。あるときハリエットは鍵を忘れて家から閉め出されてしまう。コテージの隣に立つ大きな屋敷に助けを求めに行くと、ハンサムな半裸の男性とでくわした――いやだわ、いったい誰?彼こそ屋敷の主で、コンピューター会社を経営するリグだった。以来、ことあるごとにリグと顔を合わせるようになるが、恋愛経験に乏しいハリエットは彼の前でどぎまぎするばかり。すっかり落ち込んでいたある夜、ふいにリグが訪ねてきて……。 ■ハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》。純度100%のピュアなロマンスをお贈りします。大人の女性として恋がしたいのに、リグの言葉や態度に舞いあがったり落ち込んだりするハリエット。一緒にどきどきしてしまうこと請け合いです!
  • 愛される価値【ハーレクイン・マスターピース版】
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    亡父が遺してくれたのは、義理の兄を愛するという、運命。 幼い頃に母を亡くし、里親のもとを転々としてきたシェリーは、24歳のある日、思いがけない事実を知ることとなった。死んだと聞かされていた父親が、実は最近まで生きており、ずっと彼女を捜していたというのだ。いてもたってもいられず、シェリーは生前の父が暮らしていたポルトガルへ向かった。荘厳な館で彼女を迎えたのは、父の後妻の息子で伯爵のジェーム。見上げるほど背が高く、灰色の瞳が美しい。この人が私の義兄?だが彼はシェリーを見ると、冷酷な笑みを浮かべて言った――遺産目当てで現れた人間を歓迎する気はない、と。 ■ハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》。漆黒の髪の伯爵と薄幸ヒロインの義兄妹ロマンスです。次第に惹かれ合う二人ですが、ポルトガルの古い慣習やジェームの元恋人、そしてシェリーに植え付けられた深い男性不信が恋路を阻み……。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 若すぎた一夜【ハーレクイン・マスターピース版】
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    愛を告白して拒まれ、純潔を捧げて拒まれ、そして今……。 シルビーは17歳のとき、10歳年上のランに手ひどく振られた。少女の頃から愛していた人を忘れるため、彼女は故郷を離れ、ニューヨークで歴史的建造物を修復する財団に職を得た。数年後、彼女は英国のとある屋敷を担当することになる。所有者は、爵位を受け継いだサー・ラナルフ・キャリングトン、そう、初恋の人ランだった。無理よ……彼と仕事をするなんて。ランはもともとの高貴な美貌に、今や威厳さえ漂わせ、冷たくシルビーを見すえた。「まだ僕を憎んでいるんだろう?」純潔を捧げたあとで拒まれたあの夜が、シルビーの脳裏に蘇った。 ■ハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》。年の差ゆえにすれ違った苦い過去、愛するがゆえの誤解が、互いの視点から語られます。壮大な愛の軌跡をお楽しみください。。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • レディ・エレノア【ハーレクイン・マスターピース版】
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    あなたにとって価値があるのは、私に産ませる、称号つきの息子だけ? レディ・エレノアことネルは敬愛する祖父の遺言により、広大な領地と屋敷を相続したが、それを維持するすべがない。両親も亡き今、莫大な相続税の支払いが迫っていた。大富豪で遺言執行人のジョスは、ネルに選択を迫った。「すべてを売却するか、さもなくば君の祖父が望んだように、僕と結婚して領地を守り、息子を産んで称号を継承させるか」ジョスを密かに愛していたネルは、冷たい求婚に深く傷つく。だが祖父の領地と称号を守るため、涙をのんで受け入れた。内気な私など、もとから彼に愛されるはずがないのだから―― ■ハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》、作家の代表作と言っても過言ではない有名な作品をお贈りします。ジョスが求めるのは、ネルの称号を受け継ぐ息子だけ。愛されない妻という立場に苦しむネルの姿が、読む者の胸を締めつけます。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 夢見るとき
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    熱いまなざしも優しいキスも、 すべて、嘘だったの……?メラニーは、近ごろ亡くなった見知らぬ老人から、 チェシャーに立つ広大な屋敷を遺されたという報せを受けた。 謎めいた遺産など受け取れない。慈善事業に寄付しようと決め、 屋敷を訪れると、ルークという魅力的な男性と出会った。 近所に滞在しているから、内装の修復を手伝ってくれるという。 優しく、気品をたたえる裕福そうな彼に強く惹かれていき、 あるときついに情熱を分かちあったメラニーは舞いあがった。 ところが直後、ルークの婚約者を名乗る女性が訪ねてきて、 「彼の目的は、この屋敷を取り戻すことだけよ」と言ったのだ。
  • 曇りなきエメラルド【ハーレクイン・マスターピース版】
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    何もかも失い、神に見放された私に舞い降りた奇跡は、公爵との結婚? 失恋と失業の傷心旅行でイタリアを訪れたジョディは、山道でタイヤがパンクしたところをロレンツォに助けられる。場違いなほどの高級車で通りかかった彼は、とてもハンサムで、おそろしく尊大だった。それもそのはず、彼は公爵だという。驚くジョディに、ロレンツォは突拍子もない提案をした。「君を助けた見返りに、1年だけ、僕の妻になってほしい」一族の事情で、形だけでもすぐに結婚する必要があるという彼は、君だって僕と結婚すれば元恋人を見返せるぞ、とたたみかけた。恋人も仕事もなくしたみじめな私が、公爵の妻になるですって? ■ハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》、今作はイタリア公爵との便宜結婚がテーマです。ロレンツォの荘厳な屋敷に連れていかれ、ジョディは妻として暮らし始めます。次第に夫を愛するようになりますが、邪魔立てする手強い女性が現れて――。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 妻になる代償【ハーレクイン・マスターピース版】
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    愛はないふりをして、あなたの妻を演じるという、残酷。 アリスはイタリア伯爵マルコ・ヴィンセンティの屋敷で、生後6カ月の赤ん坊のナニーを務めることになった。マルコは亡くなった従弟夫婦の忘れ形見を引き取り、わざわざイギリスからプロのナニーを雇ったのだという。アリスは、彼が内に隠す深い情愛を知り、次第に惹かれていく。ところがある日、赤ん坊の母方の祖母が現れ、マルコに対し、子どもとその養育権を渡すか、さもなければ金を払えと迫る。彼は、独身の男では不利だと言い、アリスに衝撃の提案をした。「あの子を手放さずに済むよう、僕の妻になってくれないか」 ■ハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》はイタリア伯爵との便宜結婚がテーマ。既にマルコを慕っているアリスにとって“妻のふり”をすることは想像以上につらく……。ロマンスの女王が描くヒロインの切ない心情に、胸を抉られます。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 二人の年月【ハーレクイン文庫版】
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    最愛の父が心臓発作で倒れ、手術しないと余命は短いと知り、ヘザーはもう一人の家族、実業家のカイルに頼る決意をする。昔、両親はヘザーの6歳年上だった彼を里子に迎えたが、まだ幼かった彼女は嫉妬心から何かとカイルに反発した。17歳のとき、ヘザーは両親の注意を引こうと薬を過剰摂取して死の一歩手前までいき、その一件でカイルは家を出たのだった。その後に成功して大富豪となった彼との6年ぶりの再会。病床の父が会いたがっているので会ってほしいと頼むと、カイルは冷たく言い放った。「いくら欲しいんだ、ヘザー?」 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 脅迫結婚【ハーレクイン文庫版】
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    イモジェンは18歳の時、ドラッコと婚約した。 亡き父の右腕だったドラッコは、子供の頃からの憧れの人。 すばらしい男性。やっと実った初恋。幸せいっぱいだった。 だが結婚式の日、ドラッコとの関係を義母に仄めかされ、否定しようともしない彼に絶望し、教会を逃げ出した……。 4年後、一度は放棄した父の遺産が必要になり、弁護士に連絡をとってイモジェンは帰郷することに。 待ち合わせ場所に現れたのは――なんとドラッコだった! 「君はまだ僕の妻だ。僕の子供を産んでもらう」 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • オアシスのハネムーン【ハーレクイン文庫版】
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    ごく平凡な会社員のフェリシアは、中東からの留学生に一方的に熱愛され、求婚された。 彼は故国屈指の大財閥の息子で、家長である叔父ラシッドが結婚を認めなければだめだと言う。ラシッドの許可を得るため、 フェリシアはひょんなことから一人で彼の地に赴くことに。 だが着くなり、「金目当ての女」と罵倒されてしまった。 圧倒的なカリスマ性で一族の尊敬を集めるラシッドが、なぜかフェリシアにだけはつらく当たる。そればかりか、侮辱の言葉を浴びせながら、彼女の唇を熱く塞いだのだ! *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 雪どけの朝【ハーレクイン文庫版】
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    ソレルは24歳だが、男性恐怖症で恋愛にも怯えている。少女のころ見てしまった場面に恐怖心を植えつけられたのだ。あるとき、遠縁にあたるというヴァルが訪ねてくることになり、ソレルが滞在中の彼女の世話をすることになった。初対面のヴァルの滞在を心地よいものにしてあげたかった。だが現れたのは女性ではなく、十も年上のハンサムな男性だった!しかも猛吹雪で停電し、プレイボーイ然とした彼と二人きり、別荘に閉じ込められてしまったのだ。ソレルは震えた。一体どうすればいいの? *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 過去の忘れ物
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    ホリーにとって、ロバートは単なる初恋の人以上の存在だった。彼と家庭を持ち、彼の子を産みたいと、すべてを捧げたのだ。だがロバートにとって、彼女は遊び相手にすぎなかった。18歳のホリーを捨て、彼がアメリカへ旅立って十余年。ロバートが帰国するという話を耳にし、ホリーは動揺する。今や世界を股にかける大富豪の彼が、イギリスの田舎町になぜ?もう彼の顔もはっきりと思い出せないとうそぶいてみても、ホリーの胸にはロバートへの恋心と失恋の苦い味が広がった。逃げたい。でも、会いたい。彼女の心は千々に乱れ……。
  • エスタンシアの雄牛【ハーレクイン文庫版】
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    偽りの愛なんていらない。伯爵がほしいのは、息子だけだから。 3年前、スペイン人伯爵の夫ルイの愛が偽りと知って、ダヴィーナは、生後まもない息子を連れイギリスに帰国した。自分は夫が本当に愛する女性の身代わりにすぎない――その事実に傷つき、身を引くほかなかったのだ。ところが最近になってルイが手紙をよこし、息子ジャミーを跡継ぎとして自分のもとで育てたいと言う。いまになって、なぜ……? 悩んだ末、ダヴィーナは、息子のためを思い、屈辱を覚悟のうえで、スペインのルイの城へ戻ることにした。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛されたくて【ハーレクイン文庫版】
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    傲慢ヒーローのあぶない要求「結婚は書類上のものだ。だが、君さえ望むなら……」 平凡な容姿の内気な娘に数学の才能があると知った父親に、英才教育を施されたキャシー。のちに不運にも両親を亡くし、天涯孤独となったとき、彼女を救ったのはこの才能――キャシーの開発したゲームソフトは次々成功、評判を聞いた企業から買収を持ちかけられるまでになった。そんなある日、キャシーはひとりの男に誘拐されてしまう。ジョエル・ハワード! 大企業を率いる富豪がなぜ?不敵な笑みをたたえた美貌の彼は、強引にキャシーに買収を承諾させ、結婚までも強要した! *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 真夏の千一夜【ハーレクイン文庫版】
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    【運命の真実】私に深い快楽を与えた翌朝、多額の紙幣をベッドに置いて、セクシーな謎の男性は消えた―― 亡き父から相続したコンドミニアムの名義を変更するため、グウィニスは砂漠の国ズーランにやってきた。父はどうやってこんなに豪華な物件を手に入れたのかしら?これならきっと高く売れて、父が遺した若き恋人と赤ちゃんに、手厚い援助をしてあげられるわ……。手続きが終わるまでコンドミニアムに滞在しようと決め、迎えた初めての晩、グウィニスは違和感を覚えて目を覚ました。誰もいないはずの室内に、何かしら気配を感じるのだ。目を開けると、一糸まとわぬ男性が鋭い目でこちらを見ていた。 ■亡き父から、砂漠の国ズーランのコンドミニアムを相続したグウィニス。そこで迎えた初めての夜、違和感を覚えて目覚めると、室内に一糸まとわぬ男性がいた! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 長い冬【ハーレクインSP文庫版】
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    45周年特選3 ペニー・ジョーダン2024年は、HQ日本創刊45周年!巨匠作家の話題作を月替わりでお贈りします。雪どけの日を待ちわびていた。愛しくて、会いたくて…。 現れた男の姿を見るなり、オータムはその場に凍りついた。ヨーク・レイン――世界的に有名な航空会社の社長。19歳のときにオータムが結婚した、自尊心の強い億万長者だ。若かったオータムは彼が属する上流社会の華々しさになじめず、結局、短い結婚生活は破綻し、ロンドンの家を逃げ出した。いったいなぜ、そのヨークがここにいるの?戸惑うオータムに、ヨークは酷な提案を無遠慮にも突きつけた。急遽妻が必要になったから、4カ月だけ戻ってこい。そうすれば離婚に応じよう、と。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ドーセットの恋物語【ハーレクイン・マスターピース版】
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    父が決めた貴族の男性と結婚する前に、どうしても会いたかった。初恋の義兄に……。 父の再婚で、10歳だったリンゼイに義理の兄ができた。継母の連れ子、ルーカスは7歳年上の美しい少年で、実母を亡くしたばかりのリンゼイにとても優しかった。義兄への思慕は、やがて熱い恋心へと変わっていった。だがある日、突然の事故で父と継母が帰らぬ人となる。兄妹二人きりになってしまったのだ。それまで愛情深かったルーカスはなぜか急に冷淡になり、リンゼイにスイスの花嫁学校へ入学するよう厳しく迫ってきた。なぜ私を遠ざけようとするの? あなたといたいだけなのに。 ■ハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》からお贈りするのは、不滅の大人気テーマである義兄妹ものです。いつもいちばん近くにいて、ずっと守ってくれた義兄。ロマンスの女王が繊細な筆致で綴る、1987年を代表する禁断の初恋物語をお楽しみください。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • オンリー・ワン
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    大胆不敵な姿は、ただの見せかけ――本当は臆病だと、彼に見抜かれてしまったの? 伯父の死後、天涯孤独となったブルックは、由緒ある屋敷と土地を手放さざるを得なくなった。屋敷を買った大手建設会社のパーティに、寂しさをこらえ出席すると、アランという黒髪の尊大な男に言い寄られる。女は金で買えるとでも思っているようなアランの発言を聞いて、彼の鼻をへし折りたくなり、誘惑にのるふりをしたブルック。だが彼女がバージンと気づくや、アランは突然立ち去った。後日、ブルックの勤め先の会社が買収され、新しい会長秘書となった彼女は、その人物を見て言葉を失う――アラン? このあいだの傲慢な人が会長だというの? ■今作のハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》は、大人気のボスと秘書の恋物語です。部下であるヒロインをからかうような言動をとるヒーローが、なぜか気になってしかたがないヒロイン。ある日、ボスとの出張先のロンドンで倒れてしまい……。
  • ベビー・ウォーズ
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    養護施設育ちのケイトはその不幸な生い立ちから、人を愛することを恐れていた。恋愛より何より、仕事で自立することが最優先だった。そんなある日、養護施設で姉妹同然に育った親友の訃報が届く。赤ちゃんが遺されたと知って、ケイトは何の迷いもなくその子を引き取ったものの、仕事との両立は困難で、シッターを雇うことにする。だが、現れたのはリックと名乗る黒髪の男性。まさか彼が赤ん坊を奪うつもりの大富豪とは夢にも思わず……。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • キャリア・ウーマン
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    ずっと恋など知らずに生きてきた。あなたに出逢うまでは。 テムズ川沿いの高級アパートメントで一人暮らしをするハナが、結婚より自立を望んだのは、子供時代、裕福ではなかったから。だがある日、上司のセクハラで退職を余儀なくされてしまった。幸い、大企業で職を得ることができ、ほっとするが、現れた黒髪の社長サイラスを見て、目をみはる。故郷の村の役所で会った、場違いなほどゴージャスな男性だわ!あのとき、生まれて初めて胸の高鳴りを感じた人が、まさか上司になるなんて! 仕事に支障が出たらどうしよう?けれど、恋心を抑えようとするほどに思いはつのり……。 ■今作のハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》は、勤勉な牧師の父と愛情深い母を持つお堅いヒロインの初恋物語。とびきりセクシーなボスに恋をして、どんどん女らしく花開いていく一方、不安も頭をもたげ……。
  • 愛は運命のままに
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    クリシーが母の代理でヘーズルウィッチの町にやってきたのは、母の弟チャールズが亡くなったので、財産を処分するためだった。大酒のみのうえに窃盗罪で訴えられたこともあるおじは、いわば家族のはみ出し者で、町の住人たちからも嫌われていた。それでもとにかく片をつけ、借金の清算などもしなくてはならない。クリシーはおじの家を掃除し、家具の査定をしてくれる業者を待った。そしてやってきた骨董品店の経営者、ガイ・クックと会ったとたん、二人は雷に打たれたように恋に落ちた。たがいに求め合う二人は、たちまちのちに愛を交わしてしまう。目くるめく急展開の中で、クリシーはチャールズの姪であることを言いそびれた。だがそれが、二人に破局をもたらすことになろうとは……。
  • 愛は迷路のなかに
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    国際的な合弁企業に職を得たチューラは、会社が本拠を置く町にロンドンから移り住んで早々に、元同僚で親友のオリビアから夕食に招待された。夕食にはオリビアの親戚で魅力的な男性のソールが同席し、それとなくお見合いのような雰囲気で紹介される。だがチューラはソールについて悪い噂を耳にしていた。彼は、結婚前のオリビアを既婚者の身で誘惑したことがあり、離婚して独身に戻った今は、親戚の十代の娘を惑わせているという。十六歳のとき妻子ある男性から裏切られた過去を持つチューラにとって、ソールはもっとも嫌いなタイプの男性だった。彼女はことあるごとにソールに辛辣な言葉を投げつける。ところが初出社の日、チューラは彼が直接の上司であることを知った。
  • 愛は復讐の果てに
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    十歳の少年ジョス・クライトンは、ある日すてきな女性を見かけた。ジョスの住むイギリスの田舎町では目にしたこともない顔だ。ボビーと名乗るその女性は、アメリカから来たと少年に告げた。ジョスはたちまちボビーに魅せられ、週末に催される姉たちのバースデーパーティにボビーを招待する。ある目的があってこの地に来ていたボビーは、喜んで招待に応じた。目的とは―クライトン家を断罪することだった。 パーティ会場で、ボビーはジョスのいとこのリュークに会った。カリスマ性があってハンサムだけど、鼻持ちならない男だわ。しかも、つきまとうガールフレンドを追い払うために、強引に私との親密な関係をでっち上げるとは…。それだけではない。彼はボビーに、鋭い疑いの目を向けてきたのだった。
  • 愛は苦難の始まり (上)
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    イギリスはチェシャー州の名門クライトン家。代々弁護士を輩出してきた一族の一員であるオリビアは、父とその双子の弟の五十歳の誕生パーティのためにアメリカ人の恋人と帰郷した。誰もがうらやむ“完璧な一族”も、彼女の目から見れば、危うい緊張の中に秩序が保たれているにすぎない。そしてパーティの当日、その秩序を根底から揺るがす出来事が起きた。次々と明らかになっていく、それぞれの暗い秘密。崩壊の渦に巻きこまれたオリビアもまた、最愛の恋人の心が離れていくのを感じた……。★ペニー・ジョーダンの傑作<パーフェクト・ファミリー>が十三カ月連続で再版されます。人間の愛と憎しみをあますことなく描ききる作家の手腕が冴え渡るシリーズです。★
  • 魅せられた伯爵
    -
    ■地域と人々に尽くす領主ですって?嘘よ、本当の姿を暴いてあげるわ!■モリーは二十二歳。イングランドの田舎町、フォードカスターへ地元新聞の新人記者としてやってきた。華やかなマスコミの世界を夢見ていたのに、モリーの初仕事はチャツネの作り方を老婦人にインタビューすることだった。がっかりしながらも約束の場所へ急ぐモリーは、途中で対向車と衝突しそうになる。車から降りてきたのはびっくりするほどハンサムで横柄な男。いったい何者?「僕はアレクサンダー・ヴィリヤーズ・セント・オテル伯爵だ」伯爵ですって? モリーは上司の話を思い出した――地域のために働く志高い伯爵の……。彼のことだったのね。でも、この態度。それに突然のキス。人をばかにして!いい人なんて嘘よ。私が真実を明らかにしてみせるわ。
  • 愛を捨てた理由
    3.0
    新社長の姿を見て、ケイトはわが目を疑った。五年前、残酷にも、ほかに女性ができたと告げて彼女のもとを去った元夫のショーンだったのだ。今でも心は血を流しているというのに、彼の下で働くことなどできないわ!ケイトはその日のうちに退職願を出して帰宅したが、ショーンはなぜか家にまで押しかけてきた。「昔のことを何も覚えていないというのか?」彼はそう言うと、いきなりケイトを抱き寄せた。
  • あなただけを愛してた
    4.0
    ■七年前に終わりを告げたはずの初恋が、突然の再会によって、いま再び動き出す。■十七歳の春、タラはジェームズ・ハーヴェイに恋をした。ジェームズは親友スーザンの、義理の父親。誰にも言えぬ、叶うはずのない想い。それでも彼のそばにいるだけで、タラは幸せだった。だが淡い初恋は、彼とその妻によって残酷なまでに引き裂かれた。あの日の悲しみは、古傷となって心の奥底に刻み込まれている。そしていま、七年の月日を経てジェームズは再びタラの前に現れた。スーザンに誘われた週末のバカンスに、彼も行くのだという。彼が一緒だなんて聞いてないわ! どうやってこの二日間を乗り切ればいいの……?過去に苦しみながら、必死の思いで築き上げた平穏な日々。そのすべてが音をたてて崩れていく――そんな気がした。
  • 美しき侵入者
    3.0
    ■僕のベッドでいったい何をしてるんだ?その声に彼女はぼんやりと目を覚ました。■村の電子部品の工場が競合企業に買収され、閉鎖される――そんな噂を聞いてジョディは黙っているわけにはいかなかった。彼女は村の小学校の校長で、生徒の親の多くは工場で働いている。工場が閉鎖されれば従業員は村を出ていき、生徒数が少なくなれば小学校も廃校になってしまう。工場を買収した企業の社長レオ・ジェファーソンを説得すれば……。とはいえ、まともな方法では大企業のトップに面会できそうにない。ジョディはしぶしぶながら大胆な行動に出た。従兄の助けを借りてレオが滞在するホテルのスイートに忍び込み、部屋に戻ってくる彼を待ち伏せしようというのだ。学校を守るためよ。手段を選んではいられない!
  • 脅迫結婚
    3.0
    ■本当はまだ彼を愛している。だから、彼のとんでもない提案に従うしかなかった。■イモジェンは十八歳の時、ドラッコと婚約した。十歳年上で、亡き父の右腕とも言われていたドラッコは、子供のころからイモジェンの憧れだった。すばらしい男性、そしてやっと実った初恋。彼女は幸せを感じていた。だが結婚式の日、義母がドラッコとのただならぬ関係をほのめかし、それを否定しようともしない彼に失望して、イモジェンは教会から走って逃げた。四年後、一度は放棄した父の遺産がどうしても必要になり、イモジェンは弁護士と連絡をとって故郷に帰ることにする。待ち合わせ場所に現れたのは――ドラッコだった。とまどうイモジェンにドラッコは言い放った。「君と僕はまだ婚姻関係にある。妻として、君にはぼくの子供を産んでもらう……」
  • 誘惑の落とし穴
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    ■親友の敵討ちのために立ち上がったが、恋の炎に焼かれ、彼女の決意は揺らいだ。■陶磁器の絵付けを専門とするケリー・ハリスは、中世の面影を残す美しい町で陶磁器ショップを営んでいた。店の経営が軌道に乗り始めた矢先、共同経営者のベスが正式な婚約を目前にして相手のひどい裏切りに遭い、深く傷つくという事件が起こる。憤慨したケリーは、仲間のディー、アンナとともに、結婚詐欺師まがいのその男、ジュリアンへの復讐を誓う。彼女はディーの計画に従って莫大な遺産を相続したふりをし、あるパーティでジュリアンをあからさまに誘惑する。だが、そのパーティでブラフ・フロビシャーに出会ったケリーは、彼に強く惹かれ、魔性の女を演じることが苦痛になっていく。一方、ブラフは疑惑を抱きながらも美しい彼女に魅せられていた……。■ペニー・ジョーダン四部作〈美しき報復〉財産目当てに女性を渡り歩く男に罰を下す四人の美女の物語。
  • 愛のあやまち
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    息子と私を捨てたあの人が帰ってきた。 でも……今になって、なぜ?18歳のとき、ウィンは年上のハンサムな会社社長ジェイムズと 電撃的な恋に落ち、周囲の反対を押し切って結婚した。 幸せもつかの間、夫は生まれた息子チャーリーに愛情を示さず、 同僚と浮気。二人は離婚し、ウィンが息子を引きとることに。 だが10年が経った今、ジェイムズがこの町に戻ってくるという。 まさか息子を連れ戻そうというの? 不安な思いで帰宅すると、 驚いたことに、息子と元夫が居間でくつろいでいるではないか。 息子の気持ちを思うと、元夫をむげに追い出すに忍びなく、 ウィンは家に泊めることに。ところがその夜からジェイムズは、 まるでウィンの再婚を阻もうとするかのように干渉してきて……。
  • 孤独の中から
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    恋に無縁な彼女が夢見ているのは、愛のある平凡な家庭―― 美人で人気者の妹とは違い、内気で地味なエミリーは、偏屈な大学教授の大おじの秘書兼アシスタントをしている。ある日、妹のフィアンセに会うため帰郷した帰り道、吹雪で車が大きくスリップし、溝に突っこんでしまう。折よく通りかかった車からがっしりした男性が降りてきた。だがマットと名乗った彼の車もスリップ。やむなく車中で、ひとつの寝袋にくるまり一夜を明かすことに。エミリーは予期せぬ情熱に駆られ、初めて男性と結ばれる。でももう会うこともないのね。翌朝、思いを隠して無言で別れた1カ月後、大おじの家に現れた同居人は、誰あろうマットだった! ■今作のハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》は、きまじめで極度に内向的なヒロインの恋物語。ヒーローの前で大胆な女性を演じたヒロインは、思いがけない彼との再会に戸惑い……。
  • シャドウ マリッジ
    -
    あれほど愛し合って結婚したのに、私が愛したあなたはもうどこにもいない。 シェークスピアの伝記映画で彼の奔放な愛人の役を演じたあと、セーラは共演者ベネディクトと恋におち、愛を信じて結婚した。しかし夫の不実を耳にして以来、3年半、別居生活が続いている。今、思いがけない大役を手に入れ、よろこびと緊張に胸をふるわせてスペインへ向かった。だが、そこで聞かされたのは監督がかわったということだった。しかもそれは、誰あろうベネディクトだというのだ!私を裏切った夫と一緒に仕事などできるはずがないわ。セーラの顔から血の気が引いていった――。 ■ハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》からお贈りするのは、嵐のような恋におちての電撃結婚、胸を引き裂かれる思いで決めた別離、そして想定外の再会と、怒濤の展開で描かれる情熱の夫婦元さやもの。1980年代の珠玉作です。
  • 恋人のふりをして
    4.0
    嘘だわ、そんな……。彼がわたし以外の女性と結婚するなんて。 ホリーが卒業後ロンドンに出たのは、ずっとカップルだった幼なじみの男性を追ってのことだった。なのにその彼が、同じく幼なじみのロザモンドと結婚するという寝耳に水の知らせがホリーのもとに届いたのだ。ショックのあまり倒れそうでも、昔の仲間が大勢集まる週末の婚約パーティーに出席しないわけにはいかない。ロザモンドのボーイフレンドだったドリューは、どんな気持ちでいるのかしら……。ふとある計画を思いつき、ホリーはドリューにもちかけた。こうすれば、きっとそれぞれ元の相手に戻るはずだわ! ■ハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》からお贈りするのは、1990年の名作リバイバル! ボーイフレンドを取り戻したい一心で、別の男性の偽装恋人となるヒロインでしたが……。長い時を経てなお色褪せぬ、実力派作家の初期作をご堪能あれ!
  • 一目ぼれなんて【ハーレクイン・マスターピース版】
    -
    ひどく尊大で傍若無人。なのに、年上のボスはあまりに魅力的……。 その朝、秘書のジェニスタは新しい社長を見て凍りついた。厳めしい顔でこちらをにらみつけているのは、ゆうべパーティで誘いをかけてきたハンサムな男、ルーク。プレイボーイ然とした傲慢な態度が許せずすげなくしたが、まさか彼のもとで働くことになるとは……。最悪なことに、ルークは彼女を上司の愛人と勘違いしていて、誤解だという訴えに耳も貸さない。挙げ句、もし事実無根なら、噂に傷ついた、上司の病気の妻を安心させる方法はひとつしかないと言い放つ。「君と僕が結婚すればいい」 ■ハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》からお贈りするのは、ファン垂涎の名作! ボスと秘書の電撃結婚から始まるロマンスです。根も葉もない中傷を受け、身の潔白を証明したくて、やむなくヒーローとの結婚を承諾したヒロインでしたが……。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛という名のもとに
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    兄のような存在だった彼との、白い結婚。契約を破ったのは、一時の感情のせい? 母親をとうの昔に亡くしているロージーは、短い間に相次いで父と祖父を失い、窮地に立たされた。祖父の遺言で、3カ月以内にロージーが結婚しなければ、400年の歴史を誇る屋敷は貪欲な親戚の手に渡ってしまうのだ。形だけの結婚相手には最高だと弁護士が白羽の矢を立てたのは、この界隈随一の富豪で、幼なじみのガードだった。何かにつけ子供扱いしてくる傲慢な彼と結婚なんてしたくない。でも、ほかに頼れる人もいない。ロージーは心を決め、ガードにプロポーズをするが……。 ■ハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》からお贈りするのは、伝説の年の差&契約結婚ロマンス! 妻となっても、尊大で見下した態度の夫に反発していたヒロイン。いつしか彼を男として意識し始め、ある夜、ふとしたきっかけで初めて結ばれます。けれどその後、二人の気持ちはかえってすれ違うようになって――。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • アイスレディ
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    “エスコートはいりませんか? 男女を問わず、ふさわしい人材を派遣します” 財産めあてにケリーと結婚した夫が、結婚式当日に事故死して8年。以来ずっと、彼女は結婚指輪をはめている。アイスレディ――男嫌いと呼ばれても、騙された過去を忘れないために。ある日、週末に新居に遊びに来てほしいと親友に懇願されるが、好色な視線を向けてきた親友の夫に、破廉恥にも体を触られ、動揺する。親友の手前、むげにも断れない。ふと目にした人材派遣会社の広告を見て、ケリーはひと晩悩んだすえ、エスコート役を雇うと決め、会社を訪ねた。応対した黒髪の男性ジェイクは、肉体が武器のセクシー俳優みたいで、嘲笑うようなその瞳は、ケリーをひどく落ち着かない気分にさせた。ところが約束の日、現れたのは誰あろうジェイクだった! ■大スター作家、ペニー・ジョーダンとベティ・ニールズの永久不滅の銘作をお贈りする“ハーレクイン・マスターピース”。《特選ペニー・ジョーダン》、《ベティ・ニールズ・コレクション》を豪華美麗装丁にてお届けします!
  • 架空の楽園
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    実業家アレクシスに秘書として雇われたシエナ。ギリシア彫刻のように美しいボスをひと目見た瞬間から、彼のそばで働けることが嬉しくてたまらず、天にも昇る心地だった。やがてアレクシスに誘われて出かけた週末旅行で、シエナは愛の言葉とともに身も心も捧げ、幸せをかみしめた――アレクシスが、シエナの兄に傷物にされた妹のため、今度は自分が彼女の純潔を奪ってやるつもりだった、と告げるまでは。だが、失意のシエナが故郷の村に戻ると、再びアレクシスが現れた。彼から逃れようとシエナが家から飛び出したそのとき、走ってきた車にはねられた彼女は、すべての記憶を失った……! ■〈ギリシアで紡ぐ愛〉と題してお贈りするギリシアロマンス特集。病室で意識を取り戻したシエナは、結婚してまだ間もない夫のアレクシスと名乗る見知らぬ男性を見ても、冷たく厳しい瞳の彼に心を許せず……。記憶が戻るとき、“結婚”の真実が明らかに。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 恋愛キャンペーン
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    ジェイムは二十歳そこそこでブレークと結婚した。年上で裕福、しかもセクシーで優しい夫は、彼女のすべてだった。だがまだ年若く世慣れていないジェイムに結婚は早すぎたのか、忙しい夫は不在が多く、ちらつく女性の影にも不安をあおられ、愛されている自信がなくなった彼女は、ついに家を飛び出してしまう。ほどなくして妊娠がわかり、ジェイムは夫に手紙で知らせた。きっと彼は私とこの子を迎えに来てくれる――そう期待したが、なんと夫からの返事はなく、ジェイムは絶望した。3年後。ジェイムの近隣の屋敷に、ふらりと夫が移り住んできた。いったい何が目的なの? 娘を見たら、彼はなんて言うだろう…… ■本国では1984年に刊行された、巨匠ペニー・ジョーダンの瑞々しい才覚が光る初期作です。夫婦の切ないすれ違いと、再生をドラマチックに描きます。どうぞお見逃しなく! *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 八年の空白【ハーレクイン文庫版】
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    17歳――早すぎる結婚が過ちのすべてだったのだろうか。夫は浮気を繰り返したばかりか、君は魅力に欠ける女で、ベッドを共にする気にもなれないとケイトを近寄らせもしない。愛を知らず、女としても未成熟なまま2年が過ぎたとき、夫の友人で富豪ドミニクにケイトは誰にも感じたことがないほど、芯から血がさわいだのだ。だが、初めて心惹かれた彼にすら、ふしだらな女と誤解されて、ケイトは打ちのめされる。やがて夫は亡くなり、静かに暮らす彼女に思いがけぬ再会が――いまだにケイトを蔑む、ドミニクが現れたのだ。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛の予感に震えて
    -
    セーラは姉夫婦が施してくれた援助に報いようと、学生時代は勉強に明け暮れ、就職後も資格を取るため息つく暇もなかった。それゆえ、25歳になった今もバージンだ。ある日、舞踏会に出るために買い物をしていたとき、偶然見かけたサファイアのような瞳の青年の姿が目に焼きつく。会場で再び彼と会い、セーラはそれを運命と思わずにいられなかった。ジョスと名乗る彼の甘い言葉に誘われるまま一夜をともにするが、こんなにも性急な愛の予感に戸惑い、何も告げずにその場を去った。ところが、後日、職場で新しい上司として紹介されたのはなんと、青く鋭い瞳でセーラを見据える、ジョスだった! ■社長室で思いがけない再会を果たした二人。驚きのあまり青ざめたセーラとは対照的に、ジョスは不敵にも、彼女とはもう顔見知りだと公言してみせ……。美しい筆致で綴られる、ペニー・ジョーダンの耽美ロマンスをご堪能ください。
  • 長い冬【ハーレクイン文庫版】
    5.0
    現れた男の姿を見るなり、オータムはその場に凍りついた。ヨーク・レイン――世界的に有名な航空会社の社長。19歳のときにオータムが結婚した、自尊心の強い億万長者だ。若かったオータムは彼が属する上流社会の華々しさになじめず、結局、短い結婚生活は破綻し、ロンドンの家を逃げ出した。いったいなぜ、そのヨークがここにいるの?戸惑うオータムに、ヨークは酷な提案を無遠慮にも突きつけた。急遽妻が必要になったから、4カ月だけ戻ってこい。そうすれば離婚に応じよう、と。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 魅せられた伯爵【ハーレクイン・セレクト版】
    -
    22歳のモリーは、仕事でイングランド郊外へやってきた。華やかな世界を夢見ていたのに、モリーの初仕事は、地元の老婦人に料理の取材をすることだった。がっかりしながらも約束の場所へ急いで車を走らせていると、対向車線の高級車に衝突しそうになってしまう。車から降りてきたのは、びっくりするほどハンサムで裕福そうな男性だった。「僕はアレクサンダー・ヴィリヤーズ・セント・オテル伯爵だ」モリーは上司から“地域一帯から敬われる崇高な伯爵”の話を聞いていた。彼のことだったのね。それにしては、すごく態度が横柄だけれど……?おまけに、出会ったばかりのわたしにキスをするなんて! ■ポーカーフェイスの下で心乱れるのは、あの人のせい――。HQロマンス史上最も愛された大スター作家の一人といえば、ペニー・ジョーダン。新人でも一生懸命なヒロインが、富と権力を併せ持つ伯爵に翻弄されるキュートなロマンスです。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 純愛の城【ハーレクイン・セレクト版】
    -
    ルイーズは祖父母の遺灰を埋葬するため、シチリアを訪れた。10年前、18歳だった彼女はこの地で忘れ得ぬ過ちを冒した――1400年続く公爵家の若き当主、シーザー・ファルコネリと。二人は愛し合っていると信じ、ルイーズは彼に純潔を捧げたが、翌朝、司祭から当主を誘惑したと断罪され、村を追われたのだった。彼からの連絡はなく、だからルイーズもその後のことは伝えていない。もう二度と会うことはないと思っていたのに、まさか、遺灰の埋葬に彼の許可をもらわないといけないなんて……。10年ぶりに会うシーザーは、鋭い眼差しと言葉で彼女を凍りつかせた。「ぼくたちの息子も、連れてきているのかい?」 ■大スター作家ペニー・ジョーダンは、ミステリアスな大人の男性に翻弄されるヒロイン像が多くの読者の共感を呼びました。『純愛の城』は、2011年に亡くなった作家の遺作。深く繊細な心理描写で描く、シークレットベビー・ロマンスです。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 悪夢の終わる日【ハーレクイン文庫版】
    -
    「頼りになる友達が狼に変身してしまった。そう思っているね」ステファニーは2年前、帰宅途中に一群の若者に襲われ、際どいところを社長のジェイクに助けられた。それ以来、手も触れられないほど男性不信の彼女は、事情を知るジェイクだけを支えとして生きてきた。それなのにジェイクの様子が、近頃おかしい。ジェイクを男として見るように仕向けられたあげく、ある日、無理やり唇を奪われてしまい、ステファニーは彼を拒絶する。なのに彼がほかの女性といるだけで息もできなくなる―― *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 望まれぬプロポーズ【ハーレクイン・セレクト版】
    -
    突然の訪問者に、ルビーは言葉を失った――6年前、17歳の彼女が両親を失った悲しみから、一夜のぬくもりを求めて情熱を分かち合った男性、サンダー。「ぼくの息子たちは我が一族の屋敷で育てる」ゴージャスなギリシアの海運王サンダーの一方的な宣言に、ルビーは激しく動揺した。彼はいつ知ったのだろう?双子の息子たちの存在を。学もなく貧しいわたしから二人を奪うなど巨万の富を持つ彼にはたやすいことだ。ああ、いったいどうすれば……?ルビーは悩んだすえ、彼がきっと拒むはずの条件を口にした。「どうしても息子たちがほしいなら……わたしと結婚して」 ■大スター作家ペニー・ジョーダンのシークレットベビー物語をお楽しみください。彼女が描く熱い愛を胸に秘めたヒロイン像がお好きなあなたには、HQロマンスを代表する人気スター作家、ジェニー・ルーカスとアビー・グリーンの作品も、ぜひおすすめします! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 特別扱い
    3.0
    スザンナは、自分の運が悪いのは、彼女に似合わない、人目を引くこの栗色の髪のせいではないかと疑い始めていた。両親を早くに亡くし、厳格な大伯母に育てられたせいで、時代遅れの貞操観念を植えつけられたのに、軽く見られがちだ。騙されて以来、恋に臆病になり、男性経験もまだなのに……。ある日、スザンナの前に、鼻持ちならない上司が現れる。冷たいグレイの瞳をしたやり手の上司ハザードは、新任式で彼女を見るなり小ばかにし、あからさまに嘲笑してきたのだ。遊び好きと決めつけられて、スザンナの頬に朱が散った。
  • 秘密の情熱
    -
    17歳で両親をなくしたあと、ルーシーは自活の道を探ろうと秘書養成所に通い、語学力を磨いて、必死で生きてきた。しかし従姉の死後に相続した、崩れかけのコテージに居座る老人からコテージの修理を要求され、途方にくれていた。唯一の財産のフラットを売却する以外、お金は工面できそうもないのだ。そんなとき、先日パーティで出会った富裕な実業家ナイアルとでくわす。一目で彼に惹かれた私の心を見透かしたように、横暴にも唇を奪った男。だが噂でルーシーの窮状を知る彼に、なんとコテージを買い取ると言われた。しかも食事に誘われるとは……。いったいなぜ? 彼には一緒に住んでいる美しい恋人がいるというのに。 ■魅惑の大富豪との初対面で、品定めするように無遠慮な視線を向けられ、身じろぎしたヒロイン。後日、彼と再会しますが……。野性味あふれる情熱的なヒーローとの恋を描く、大スター作家ペニー・ジョーダンの90年代の話題作をお楽しみください。
  • セカンド・ラブ
    -
    29歳にもなって、男を知らないなんてどうかしてる――10年も一途に慕った上司にそう侮辱され、セイラは会社を辞めた。傷心のまま故郷へ戻ったセイラだったが、やがて知り合った隣人、屈強なスチュアートとの時間に癒やされるようになる。だが、自分に劣等感を抱いているセイラは、素直になれず、彼の逞しさに惹かれる気持ちを抑え込んでしまう。未経験だと知られて、また軽蔑され、嫌われるのが怖いのだ。それなのに、心の迷いを打ち明けられないまま、思わず危うい情動に身をまかせそうになって……。
  • 脅迫
    -
    サマーは凍りついた。あれはチェイス・ロリマーではないか。二人の出会いは、5年前の夏の日までさかのぼる。恋人の浮気現場を目撃し、心が傷つけられたサマーに、チェイスは大人の魅力を漂わせ、近づいてきたのだ。若く未熟なサマーはわけもわからず、彼の掌中で弄ばれ――ひどい男性不信に陥った彼女は、そのせいで未だ純潔だった。望まぬ再会を果たしたサマーを見つめ、彼は冷笑して告げた。「僕と結婚するんだ。さもなければ例の写真を……」なぜいまごろになって? 思い出したくもない古傷がまた疼く。
  • 狂おしき再会【ハーレクイン・セレクト版】
    -
    ビッキーは一人で小さな宿を経営しながら幼い双子を育てている。ある日、知人から、辣腕実業家ジェイを宿に滞在させてほしいと頼まれ、喜んで受け入れたものの、彼をひと目見るなり早くも後悔し始めた。強く惹かれて、落ち着かないのだ。私はいったいどうしてしまったの? 初めて会った人なのに。動揺するビッキーをよそに、ジェイは子供たちとすぐにうちとけ、ついには彼女にプロポーズしてきた。戸惑いながらもジェイとの将来を描き始めたビッキーは、やがて彼が何者かを思い出す。若き日にたった一度犯した過ち――ジェイは、子供たちの父親……。 ■大人気作家ペニー・ジョーダンが描く、重厚な大人のロマンスをお贈りします。ヒロインが9年間隠し通してきた秘密。魅惑的なヒーローが彼女の前に現れたのには理由があったのでしょうか? 愛憎相半ばするヒロインの想いは、はたしていずこへ? *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 新妻を演じる夜【ハーレクイン・セレクト版】
    -
    リジーのもとに、ある日一通の手紙が届いた。彼女が所有するアパートメントに問題が発生し、現地まで来てほしい、さもないと裁判沙汰にするという。差出人は大富豪イリオス・マノス。リジーはなんとか旅費を工面し、彼の住むギリシアへ飛んだ。金色の瞳と漆黒の髪を持つギリシア神話の英雄さながらの彼はしかし、「詐欺師め!」とリジーをなじったのだ。リジーは共同所有者にだまされ、莫大な借金を背負わされたと知る。だがお金などまったくないと言う彼女に、イリオスは憤然と言った。「では、その体で払ってもらおう。ぼくと結婚するんだ」 ■“ロマンスの女王”として不動の人気を誇り、2011年に惜しまれつつその短すぎる生涯を閉じた作家、P・ジョーダン。孤児として育ったヒロインは、真実の愛を見つけられるのでしょうか? *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 半年だけの結婚【ハーレクイン文庫版】
    2.0
    闇の果てを思わせる迷宮に、アンバーはいた。事故で脚を引きずるようになり、孤独と無力感に蝕まれていた。そんななか、知り合った会社社長ジョエルの申し出で、やはり脚の悪い、彼の幼い息子の面倒を見るために、半年間だけ、肉体関係のない契約結婚をすることになったのだ。アンバーは、ジョエルの類いまれなる美貌に目が眩んでしまう。だが、彼に惹かれれば惹かれるほど、自分の傷に引け目を感じる。そして心が痛むのだ。愛される資格がないとわかっているから。たとえキスをされても、それは同情にすぎないのだと。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 情熱に気をつけて
    -
    ケイトは、ある結婚式で、今や社長となったジョスと再会した。16歳だったケイトは21歳の青年ジョスと出会い、恋に落ちた。光あふれる日々。切ないほどに甘い至福の思い出――それが甘美であればあるほど、あとに続く絶望は底が見えない。ある人物から彼に妻子がいると聞かされ、愛は地に堕ちたのだ。なにもかも忘れたはずだった。それなのに長い時を経て、彼と再会してからというもの、ケイトは恋しくてたまらない。彼に会いたくてたまらない。だから、必死に消そうとした。この罪深い想いも。ふたりの間に娘がいることも。
  • あなたしか知らない【ハーレクイン文庫版】
    -
    永遠に君を愛する――繰り返される口づけ。18歳の切ない誓い。義兄ジェイクと結ばれたジェイミーは輝きのなかにいた。だが、その日、義兄がほかの女性と抱きあう姿を見て、少女はすべてに絶望し、無言のまま家を去ったのだ。それから6年がたち、思いもよらぬ義兄との突然の再会が、あの日の苦痛よりもっと酷な傷をジェイミーに刻みつけた。既に婚約者がいる、大企業の社長となった義兄が唇を歪め、辛辣な言葉を浴びせたのだ。あれから何人の男を知った、と。あなたしか知らないわ……ジェイミーは寂しい心でつぶやいた。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 雪どけの朝
    -
    ソレルは24歳だが、いまだ男性恐怖症で恋愛にも怯えている。少女のころ見てしまった場面に恐怖心を植えつけられたのだ。あるとき、遠縁に当たるヴァルが英国を訪れるという報せがあり、ソレルが滞在中の彼女の世話をすることになった。宿泊先はウェールズにある古いコテージ。彼女とは初対面だが、滞在を心地よいものにしてあげたい、とソレルは思っていた。ところが、現れたヴァルはなんと十も年上の男性だったばかりか、その日からウェールズを襲った猛吹雪のせいでコテージは停電。いかにも手練れといったハンサムな年上男性とふたりきり――閉じ込められてしまったソレルは震えた。一体どうすればいいの? ■2011年に亡くなったペニー・ジョーダン。ピュアなヒロインが、傲慢で男らしさ溢れる年上男性によって、愛の強さや激しさに目覚めるという作風は、今もロマンスファンから絶大な支持を受けています。1991年に刊行された初恋物語をお贈りします。
  • 長い誤解【ハーレクイン文庫版】
    4.0
    17歳の夏、“愛している”という言葉を口にしたのはどちらが先だったか、フィリッパはもう思い出せない。両親を亡くし、厳しい伯母になじめなかったフィリッパと、愛に飢えた名家の子息スコットは磁石のように惹かれあった。でも、この身分違いの恋が成就しても誰も喜ばない……。そう諦めたフィリッパが、お腹の子を他の男性の子だと、彼に偽らなければならなかったとき、どれほど苦しかったか――しかし、それはまだ苦しみの序章にすぎなかったのだ。いまや大富豪になったスコットが、彼女の前に現れるまでの。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 閉ざされた記憶【ハーレクイン文庫版】
    -
    5年前、アニーは交通事故に遭い、身も心も大きな傷を負った。それ以来、他人を避け、孤独に生きてきたが、ある日、“夢の恋人”とそっくりな男性とすれ違う。毎晩彼女の夢に現れては抱きすくめる、逞しい体、長い手足……。直感の赴くまま車を走らせると、見覚えのある屋敷に辿り着く。中から出てきたのは――“夢の恋人”だった。威圧的でありながら魅力を湛える彼に、目を奪われ、陶然となる。だが、夢では美しい“恋人”の顏は、苦悶の形に歪んでいた。「君は僕の妻だ。なぜ平然と戻ってきた」 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • オアシスのハネムーン【ハーレクイン・セレクト版】
    -
    フェリシアは会社勤めの平凡なイギリス人女性だが、中東からの留学生に一方的に熱愛され、求婚された。実は彼は故国屈指の大財閥の息子で、二人の結婚には、家長である叔父のラシッドの許しを得なければならないという。ひょんなことからフェリシアは一人で彼の地に赴き、ラシッドに許可を求めなければならなくなったが、着くなり彼から“金目当ての女”と罵倒される。圧倒的なカリスマ性で一族の尊敬を集めるラシッドが、何故かフェリシアにだけはつらく当たる。そればかりか、侮辱の言葉を浴びせながら、彼女の唇を熱く塞いだのだ!■伝説となりつつあるロマンス作家ペニー・ジョーダン。彼女が描く愛憎と情熱は、一度読むと虜になること請け合い。そう、今作のヒロインが、憎むべき男性の虜になってしまったように。熱い名作をお見逃しなく! *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ブラックメイル【ハーレクイン文庫版】
    -
    訪れた城で、リーはショーヴィニー伯爵ことジルと再会する。6年前の夏、16歳のリーは端麗な美貌のジルに幼すぎる恋をした。だが純粋な想いは、いつでもちょっとしたことで汚される。ふたりに嫉妬した友人が、リーの字体をまねて、潔癖なジルにいかがわしいラブレターを出したのだ――。今だにリーが書いたと信じる伯爵は、蔑みの色を浮かべ、脅した。君は僕と結婚するんだ。さもないとあのコピーをばらまくと。さらに、これは愛ではない、単なる欲望だともつきつけられて、古傷をかきむしられたリーの心は、声にならない悲鳴を発した。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリースから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 聖夜に誓いを【ハーレクイン・セレクト版】
    -
    出会って一瞬で燃えあがる恋なんて、初めてだった。ウィンドーディスプレイを手がけるデザイナーのジャスミンは、デパートのオーナー一族の御曹司カイドと恋に落ちた。出会い頭のエレベーターでのキス。親密さを分かち合うベッド。ふたりの情熱は永遠に続くかに思えた。だが、彼が望むのは仕事を捨てて無私で尽くす女性だと聞かされ、ジャスミンは泣く泣く彼のもとを去るしかなかった。4カ月後、ジャスミンの職場に突然カイドが現れる。和解にきてくれたんだわ。彼女は胸を弾ませて駆け寄るが、そこにいたのはまるで別人のように冷酷なカイドだった。■男女の“価値観の違い”、そして“理想と現実のギャップ”――この古くて新しいテーマを、大御所作家ペニー・ジョーダンが新鮮な切り口で描きだします。カイドがジャスミンに贈る、クリスマスプレゼントの中身に感涙必至です! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ジェシカの愛情研究【ハーレクイン文庫版】
    -
    幼いころ離婚し、愛された記憶もない父が亡くなったとき、ジェシカ姉妹に巨万の遺産が遺された。だがその遺産のせいで、ジェシカの姉は、女たらしの情夫と結婚してしまうのだった。義兄はジェシカにさえ、色目を使い、姉に仲を疑われている。恋愛に幻滅し、ほとほと困り果てたジェシカは、見合いこそ最善の結婚スタイルであるという境地に達し、それを実践することにする。ところが、現れたお見合い相手も、前の結婚で大失敗し、育ち盛りの幼児ふたりを抱えて途方に暮れる、女嫌いの医師ライルで……。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 甘い果実
    -
    2年前の恐ろしい事故で、サラは婚約者を、兄は妻を亡くした。車椅子になった兄と、兄夫婦の幼い娘の世話をすることだけが、以来サラにとってただひとつの生き甲斐になっている。それなのに、兄が再婚するという。事故後転居した先の隣人と。その女性はたしかにすばらしい。だが彼女の兄ジョナスは……。彼はハンサムで、尊大で、サラへの興味を隠しもしない。サラは初めて会ったときから反感を覚えていたが、そんな彼にどうしようもなく惹かれてしまう自分もいやだった。ついにジョナスの誘惑に屈したとき、初めてだったサラは、屈辱と甘い悦びに引き裂かれ、叫んだ。亡き婚約者の名前を。 ■「亡き婚約者と愛を交わす日は決して訪れない。だからあなたを彼だと思って抱かれたの――」サラはジョナスに、そんな残酷な仕打ちをしてしまいます。その報いを受けるのが、ほかでもない自分自身だとサラが知るのは、妊娠がわかったあとでした。
  • 裁きの日
    4.0
    いとこが会社のお金を横領して自殺した。しかも息をひきとるまぎわ、ラークにそそのかされたと偽りの証言を遺し、彼女は窮地にたたされたのだ。裁判で、会社側についた凄腕弁護士ジェームス・ウルフの徹底的で冷徹な態度、容赦ない攻撃にラークは憎しみすら覚え、泣きくずれたかった。だが意外にも、会社側が訴訟をとりさげ、ことなきをえた。しかし、評判をおとしたラークには働き口もなく、いまやアパートさえ追いだされそうになっている。そこへ、皮肉たっぷりに唇を歪めたウルフがたずねてきた。
  • 追憶のひと
    3.0
    15歳のときにシビラが抱いた、年上の幼なじみギャレスへの恋慕。誰にも知られないようにしていたのに、“シビラに恋をされても迷惑だ”と彼が話すのを立ちきいたのだ。いたたまれず、いっそ消えてしまいたかった。あれからギャレスはアメリカへ去り、ふたりは疎遠になった。だが10年後、祖父の死を機に彼が帰国したことで再会してしまう。まえより男らしい魅力をましたギャレスがみつめるだけで、シビラの胸をしめつける。なんてひどい運命のいたずらだろう。私はまだ彼を愛している……。
  • キスのレッスン
    -
    ジェマの両親にとって、女はかわいらしく、少しおろかで、一人では何もできない人間でなければならない。そんな両親に自立心の強いジェマは反発しつづけ、少女時代、彼女が心を許したのは、ルークただ一人だった。彼は、いつか事業を興すという夢を抱く貧しい青年だったが、ジェマにとって彼以上の相談相手はいなかった。彼になら、「キスのしかたを教えて」などというお願いだってできた。些細なことから口論になり、二人は疎遠になってしまったが、10年後、美しく成長したジェマの前に、ルークが再び現れる。欲しいものはすべて手に入れる、冷酷無比な大物実業家として。 ■ペニー・ジョーダンは、その生涯にわたって、ロマンスの枠を超え、さまざまな“女性の生き方”を描いた作家。抑圧されたか弱い女性、男性などいらないとうそぶく強い女性――どんな女性でも、真実の愛によって美しく花開く姿が、世界中の読者を引きつけるのです。
  • 愛の審判
    4.0
    亡き母は、著名な弁護士サー・ジェラルドの愛人だった。身ごもったまま巨額の手切れ金と引き替えに身を引いたが、セリーナはつねに自分は罪の子という劣等感に苛まれていた。どうしても耐え難かったのは、父に捨てられたということだ。そのせいで、誰も愛さない、愛せない――。ある日、彼女は父の秘書になるという運命的な出会いを迎える。セリーナの恐れと期待をよそに、父は自分の娘とは気づかない。だが運命はさらなる苦悩も用意していた。父の甥のピアズが、伯父の若い愛人と誤解し、蔑むような笑みでみつめてきたのだ。
  • 失われた七年
    -
    モデルのクリスは、滞在先のニューヨークで手紙を受け取った。従姉妹のナタリーが突然亡くなり、その一人娘の後見人にクリスが指名されているのだという。帰郷した彼女を、亡きナタリーの夫スレイターが迎えた。19歳のころ、クリスは恋人のスレイターに夢中だった。だが彼がナタリーと抱き合っているのを目撃し、故郷を飛び出した。それから7年、懸命に彼を忘れようとしてきたのに……。嘲るような笑みを浮かべ、彼は冷ややかな声で言った。「きみはぼくに借りがある」借りですって? いったいなんのこと?■裏切られたのに、彼を忘れられない――。切ない気持ちを秘めたまま7年の歳月が過ぎ、運命は再びクリスをスレイターのもとへ導きます。長年のキャリアを誇る作家ペニー・ジョーダンが、ヒロインの揺れる心情を余すところなく描ききった名作です。
  • 運命の三週間
    2.0
    ジョージアが受け持つ犬のトレーニング・クラスに、ある日いたずら好きのセッター、ベンがやってきた。やんちゃなベンのせいで、その日の訓練はさんざんな結果に。「きみにはプロとしての資格があるのか?」ベンを連れてきたピアズはあからさまにジョージアを批判し、さらには躾が無理ならよそにやると言い出した。ベンは捨てられた挙げ句、殺されてしまうかもしれない――ジョージアが不安にかられてピアズのもとを説得に訪れると、彼の目が嘲るように光った。「……それなら条件がある」3週間やるから犬をしつけろというのだ。彼の屋敷に住み込みで! ■二人の関心を一身に集める犬のベンは、そんなことは露知らず、ジョージアを手こずらせます。冷徹な実業家で動物嫌いの男前、ピアズのまなざしは冷ややかなのに、唇は熱い――乱れる鼓動に甘ったるい恋は、P・ジョーダンが魅せる大人の領分。 *本書は、初版ティーンズ・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ハッサンの娘【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    母親の再婚によってアラブ石油王の娘となったダニエルは、義父のハッサンから実の娘のようにかわいがられて育った。義父の一族はハッサンとダニエルの母の結婚を認めておらず、将来、巨万の富を継ぐ娘の身を案じた義父は、自分の甥ジョルダンを結婚相手に決めた、と彼女に告げる。親の決めた見ず知らずの男性と結婚なんてできないわ!ダニエルは猛反発し、縁談はどうにか断れたものの、ハッサンに頼み込まれて代わりに一族を訪れることになった。誇り高い砂漠の男ジョルダンが怒りをたぎらせていると知らずに。 *本書は、初版ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛する資格
    -
    明るい姉の陰に隠れて育った不器量で世間知らずのリサは、15歳のときに巻き込まれた事件のせいで、姉の夫の兄ジョエルにふしだらと決めつけられ、心に傷を負った。それから8年後、姉夫婦が飛行機事故で亡くなり、ジョエルとリサが姪たちの後見人に指名される。またあの軽蔑のまなざしを向けられるなんて耐えられない……。案の定、怯える彼女に再会したジョエルは、リサを男遊びの絶えない女のように扱ったあげく、言い放った。「姪とともにいたければ、ぼくと結婚するしかない」と。
  • ハッサンの娘
    -
    ダニエルは継父であるアラブの石油王ハッサンを実の父親のように慕って暮らしてきた。ハッサンの一族はダニエルの母と彼の結婚を認めておらず、ダニエルは継父の親族のことについてはほとんど何も知らない。そんな彼女が、継父の仕事仲間の息子から聞いたのは、継父のお気に入りの甥―ジョルダンの名前だった。

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