検索結果

  • おでん屋ふみ おいしい占いはじめました
    4.0
    「おもしろい女」になることで別れた彼氏を見返してやろうと深夜のおでん屋をはじめた千絵。だが、客足はイマイチ。ひょんなことから「おでん占い」をウリにしたところ評判になったが、客は訳ありばかり!?
  • カプセルフィッシュ
    4.7
    不倫相手の子供を流産し、会社も辞めた28歳ののりこは、祖母の暮らす海辺の町にやってきた。海に潜り続ける日々の中で出会った「ぱちこ」と呼ばれる少女は、一言も口をきこうとしない。ただ、のりこに小さな白い魚の入ったカプセルを渡してきた……。(表題作) 閉塞感を破り、再生を模索する姿を描いた、第8回小説宝石新人賞・優秀作を収録。
  • 敬語で旅する四人の男
    4.2
    真面目さゆえに他人に振り回されがちな真島。バツイチの冴えない研究者、繁田。彼女のキツイ束縛に悩む、愛想のよさが取り柄の仲杉。少し変わり者の超絶イケメン、斎木。友人でなく、仲良しでもないのに、なぜか一緒に旅に出る四人。その先で待つ、それぞれの再会、別れ、奇跡。他人の事情に踏み込みすぎない男たちの、つかず離れずな距離感が心地好い連作短編集!
  • 結婚家族
    4.0
    弟が、自分の元彼女と結婚!?(「墓前式」)姉の結婚式の真っ最中に、昔の男現る!?(「ビーチウェディング」)父親が、再婚直前に浮気!?(「結婚記念写真」)――人生最大のイベント、結婚を機に発生した、思いがけぬ「家族」の問題。さあ、どうする? 関係に悩み、互いに衝突しつつも、問題を乗り越えて新しい絆を結んでいく男女の群像を描く。ほろ苦くも温かい、幸せを結ぶ珠玉の短編集。
  • さよならは祈り 二階の女とカスタードプリン
    5.0
    七十四歳の服部勇の元に、一通の手紙が届いた。「私の母のことを教えてほしい」。送り主の名前に戸惑う勇の脳裏に、少年時代の風景が浮かぶ。大津、米軍キャンプのそば、一家七人、小さな長屋の二階には、進駐軍相手のキャリーが住んでいた。貧しさとたたかう暮らしの中に起こった、ある事件――。手紙が開いた思い出の扉が、男の心にさざなみを立て、人生を変えていく。(『GIプリン』改題)
  • 下町洋食バー高野 捨て猫のプリンアラモード
    4.0
    1~2巻748~858円 (税込)
    オリンピックまで二年、昭和三十七年の東京。十七歳の郷子は、二年半前に集団就職で上京したものの、劣悪な労働環境から工場を逃亡した。そのまま上野駅でうろうろしていたところを、浅草にある「洋食バー高野」のおかみ・とし子に拾われ、そこで働くことに。美味しく温もりあふれる絶品料理と、一緒に働く人々や、訪れるお客さんに出会い、郷子は新しい“仲間”と“居場所”を見つけていく──。下町の社交場「洋食バー高野」を舞台に描く、少女の上京物語。
  • 世話を焼かない四人の女
    4.0
    住宅メーカーの総務部長を務め、土曜の夜は会社に内緒の別の顔を持つ水元闘子。宅配便のドライバーをしている元ソフトボール選手の榎本千晴。鋭敏過ぎる感覚を持ち、ドイツパン作りに情熱を燃やす石井日和。女と逃げた夫の小さな清掃会社を育て上げた会沢ひと美。仕事の悩みや将来への不安に揺れる4人の女たちが踏み出す一歩。読めばすっと心が軽くなる連作短編集!
  • 東京近江寮食堂
    3.6
    1~3巻660~715円 (税込)
    定年退職を間近に控えた妙子は、10年前に消えた夫の行方を探すため東京にやってきた。慣れない土地でのひょんなトラブルから、谷中にある宿泊施設、近江寮にたどりつく。個性的な管理人や常連客の貧しい食生活を見かねた妙子は彼らの食事を作り始めるが、その料理はやがて人々を動かし、運命を変えていく。そして彼女自身も――。おいしくてせつない、感動長編。
  • にんげんぎらい
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    毎日、工場で鉄板を曲げ続けるまり江。口うるさいパート達にも、ベタベタするママ友にも、怒りにも似た苛立ちを感じていた。そんなまり江の宝物は5歳の娘・咲季だけだ。夫は数ヵ月前、家を出て行った。理由はわからない。まり江は、深夜、発泡酒を片手にアダルトサイトを閲覧する。自慰行為に耽る自分が、リビングに設置されたウェブカメラに映るように。この映像を、夫がどこかから見ているかもしれないと思いながら――。
  • 花電車の街で
    4.5
    戦後の高度経済成長が始まった昭和30年代。碧は母と二人、名古屋の繁華街・大須で暮らしている。娯楽施設や商店がひしめき、個性的な面々が集うこの「ごった煮の街」で、アルバイトしながら足繁く映画館に通う碧の夢は将来、映画監督になること。人々が、つらいことを一瞬でも忘れるような映画を作りたい――。そんな碧の前にある日、一人の男が現れて……。街の移ろいや大人たちとの交流を通して描く、瑞々しい成長物語。 ※本作品は2018年4月に小社より刊行された『碧と花電車の街』を文庫化に際し改題したものです。
  • ふるえるからだ
    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    40歳の志津は、スーパーで見かけたアルバイトの大学生・理人に近づくため、同じスーパーでアルバイトを始める。夫であり、いとこでもある和仁から「離婚しよう」というメッセージが届いた数日後、志津はバイト帰りの理人を待ち伏せし、強引に車の助手席に誘うが……。夫の不貞。父への憎悪。息子との蜜月。禁断の交わりが行き着く先は――錯綜する愛と性を描く、衝撃の問題作!
  • 仏像ぐるりのひとびと
    4.3
    1巻770円 (税込)
    浪人時代の交通事故や不本意な進学など屈託を抱える大学生・雪嶋直久。唯一の心の支えは仏像だった。ある日、アルバイト募集を見かけて踏み込んだ仏像修複の世界。修復師の門真と過ごす日々の中、その作業の困難さと大好きな仏像のより深い魅力を知る。そして積み重なる出会いは、雪嶋の凝った心を解きほぐしていき……。仏像に魅了された人々の再生と成長の物語。
  • 遠足はたまごサンド 星空病院 キッチン花
    3.7
    「遠足のお弁当は、卵サンドとハムサンド、昆布と梅干しとおかかのおにぎり!」──生まれながら心臓に病を抱えている聖也は、手術を決意、入院したが、そこに思いがけないサプライズが……(「遠足は卵サンド」)。八十歳の夫の誕生日に、好物を作ろうと買い物に出た三江子は病院にかつぎ込まれ……(「傘寿のハッピーバースデー」)。星空病院の名誉院長がとびっきりおいしい料理で、幸せの小さな奇跡を起こす全四話。
  • 星空病院 キッチン花
    3.6
    半熟とろりのスコッチエッグ、春の豆ご飯とふきのとうの天ぷら、母の味の水餃子、絶品のハンバーガー──星空病院の新人看護師・高貝志穂は、患者にふりまわされ、先輩からはキツイ注意を受ける日々。そんなある日、今度こそ辞めよう、と落ちこんで寮に帰る途中、ふらりと病院の別館へと吸いこまれた。そこには、名誉院長が特別な患者や客をもてなす食堂・キッチン花があった……。悲しいとき、不安なとき、もちろん嬉しいときにも、美味しくて温かい料理を頂きたい。病院の中の食堂を舞台に描く、心に沁みいる物語。
  • ポーチの中のロマンス
    -
    育児と仕事に追われて暮らすある日、元カレから電話が……「イケナイ密会」(渡辺淳子)/姉から急に預かった姪を連れて、憧れの人に会いに行くと……「バージンチーク」(大西智子)/総務部女部長の、知られざる夜の顔とは……「ありのままの女」(麻宮ゆり子)/憧れの女友達との同居生活に疎遠だった弟が加わり……「塗りたくった赤」(くぼ田あずさ)/新鋭作家4名による、女たちの複雑で脆い心の様を描いたアンソロジー。
  • もじゃもじゃ
    3.5
    明美は結婚相談所から、年下の浩二を紹介された。クリーニング店に勤める24歳、ユニークな髪型の小太り男だ。これまで付き合った人と違うタイプの浩二が気になる明美だが、交際を始めることに大いに悩む。もっと他にいい人がいるのでは? 無料の市営結婚相談所を舞台に、人生を切り開こうと奮闘する男女の姿を温かく描く、第3回小説宝石新人賞受賞作を収録。

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