永田和宏 - 文藝春秋作品一覧

  • 家族の歌 河野裕子の死を見つめて
    4.5
    「歌なら本音がいえるから」。乳がんの再発した妻・河野裕子の発案ではじめた夫・永田和宏と子どもたちとのリレーエッセー。我が家の糠床のこと。息子の子どもたちのこと、長く飼った老猫の失踪、娘の結婚。そして最後の言葉……。愛おしい毎日、思い出を短歌とともに綴りながら、家族はいつか必ず来るその日を見つめ続けた。 母の死をはさんで二年にわたって続けられた、歌人家族によるリレーエッセー。孫たち、娘の結婚、思い出……。そのすべてが胸をうつ。
  • 京都うた紀行 歌人夫婦、最後の旅
    4.8
    死別を前に歌人夫婦が訪ねた歌枕の地 歌に魅せられ、その歌に詠まれた京都近郊の地をともに歩いて綴った歌人夫婦の記。河野氏の死の直前に行われた最後の対談を収録。
  • 象徴のうた
    -
    お歌にこめられた平和への祈り 被災地慰問、内外の激戦地への慰霊の旅と、祈り続けた三十一年。平成の天皇皇后が詠まれたお歌から浮かび上がる「象徴」の姿。
  • たとへば君 四十年の恋歌
    4.5
    乳癌で逝った妻、そのすべてを見届けた夫――2010年8月、乳癌のため64歳で亡くなった歌人の河野裕子さん。没後、歌集が異例の増刷を重ね、新聞でもたびたび特集が組まれるなどの反響が続いている。河野さんは夫の永田和宏さんと、出会いの頃から何百首もの相聞歌を作ってきた。大学での出会いから、結婚、子育て、発病、再発、そして死まで、先立つ妻と交わした愛の歌。「一日に何度も笑ふ笑ひ声と笑ひ顔を君に残すため」(河野裕子)遺された夫、和宏さんの巻末エッセイに涙が止まらない。
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    4.1
    あんな偉い人でも、なんだ自分と同じじゃないかということを感じとってほしい ――永田和宏「はじめに」より 細胞生物学者にして、歌人としても著名な永田和宏・京都産業大教授から、あこがれの対象を持っていない若い世代へおくるメッセージ。 各界を代表する人物の講演と、永田氏との対談を収録。 「あんなに偉い人でも自分と同じ失敗や挫折を経験してきたのかと、また将来への不安や焦りもあったのかと、その場で驚き、感じとってほしい。それはそのまま、自分の将来にひとつの可能性を開くことになるはずである。ひょっとしたら自分だってと思えるということは、それに向かって努力してみようかと思うことでもあろう。初めから圏外のものとして除外するのではなく、ひょっとしたらと思えることだけでも、その若さに可能性を付与することになるはずである」 ◆目次◆ 第1章 山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所所長) 「失敗しても、夢中になれることを追いかけて」 【対談】環境を変える、自分が変わる 第2章 羽生善治(将棋棋士) 「挑戦する勇気」 【対談】“あいまいさ”から生まれるもの 第3章 是枝裕和(映画監督) 「映画を撮りながら考えたこと」 【対談】先入観が崩れるとき、世界を発見する 第4章 山極壽一(京都大学総長、霊長類学者) 「挫折から次のステップが開ける」 【対談】おもろいこと、やろうじゃないか

最近チェックした本