さかなさんのレビュー一覧
レビュアー
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購入済み
最高
最初読んだときは鳥肌が止まらなくて、
もう一度読み返したときは涙が止まらなくて
改めて読んだときには、
言葉が綺麗で繊細で、苦しくてたまらなくて。
私たちの悩みとか葛藤とか、この複雑な心の変化だったり感情だったり、高校生の特に繊細な年頃にピントを合わせて話を進めているのも、私の中ではすごく話に入りやすかったです。
なにより、それぞれの登場人物の気持ちとか会話が、私たちの気持ちを全て代弁してくれているのが、とても読んでいて引き込まれました。各話の1ページ目が、毎度辛かったです。太一が「謝るのは認めているようで嫌だった」ってあったあとに、トーマが「ごめんな」って太一に伝えるあのシーンは、何回読んでも、心が苦しくて、教室を去るトーマの顔が何度も何度も出てきて。言葉にしてしまったから、全部が繋がるようなあの瞬間が、本当に苦しかったです。
この関係性の話は、そこだけをピックアップしてしまうと少し話が変わってきてしまう気がして。だけど、人の悩みってそういった複雑な気持ちがどこかに必ず存在していて、それがこんなにも自然に物語に入り込んでいるような気持ちになりました。
面白いと一言で表すのは違うとは思うのですが、結末がわかっていても、この作品の言葉を読むために何度も何度も読み返しています。自分の気持ちを代弁してくれている心から素敵だと思う作品でした。次の作品も、とても楽しみにしています。こんなに素敵なものを作ってくれて、ありがとうございました。