あらすじ
呪いを解くためには、俺を殺せ――謎の少年・高良(たから)にそう言われた澪(みお)だが、高良と共に生き延びる道があるのではないかと模索していた。そんな澪に、一筋の光明が見えてくる。古代から転生を繰り返す「千年蠱(せんねんこ)」の呪いを別のものに転化することができれば、高良を死なせずにすむのではないか――。澪の言葉に微かな希望を抱いた高良は、何かを思い立ち、彼女のもとを去っていく。京都の一乗寺、蠱師(まじないし)が営む下宿屋「くれなゐ荘」が舞台。兄の漣(れん)や澪の護衛を務める波鳥(なとり)ら仲間たちが見守るなか、澪は難題に果敢に挑んでいこうとするのだが……。京都各地の風物詩、歴史、自然を絡めて、呪いの因果が綴られる、『後宮の烏』で人気の著者による呪術幻想譚シリーズ第五弾。文庫書き下ろし。
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Posted by ブクログ
シリーズ第5弾。
3話+番外編1話。
麻績、麻生田、忌部のグループと和邇が日下部を仲裁役として、和邇は澪に、麻績らは高良に手出しをしない協定を結んで、澪と高良も動きやすくなった。
澪は高良を生かして、自分も生き延びる道を模索する中、高良も動き出す。
どこに旅立つのだろう。
次回作も楽しみです。
番外編の『赤い影』、人形が追いかけてくるのは怖いですね。出流くん、どんな育ち方をしたのか気になります。
Posted by ブクログ
麻績・麻生田・忌部・和邇が協議して、澪と千年蠱には手を出さないと協定を結んだ。
今までの歴史の中ではできなかったこと、とな。
高良もなにか策があるのか、しばらく京都を離れると告げて何処かに行ってしまう。
澪と、両親と伯父さんの関係が複雑すぎて、相変わらずよくわからない……。