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小説とマンガが合体したような不思議なマンガ。主人公は姉の犠牲のおかげで大学に入ったのに学校にもバイトにも行っていない。ただある計画のために、売春を斡旋している女に近づこうとしている。ある計画ってなにー!?気になるー!
Posted by ブクログ 2012年02月27日
全巻分の感想。
最初は本家の「面白い」部分だけ抜いて無駄に陰惨にしただけかと思ってしまったが、全くそうではなかった。漫画なのに文学している。
人付き合いのできない私には、この作品を読んで何か光が見えたような気がした。
あえて文句を付けるなら、ラストシーンはもっと「希望に満ちた」ものにして欲しかった。...続きを読む
罪と罰の現代版、というネタは多くの人が考えるだろうが、世に出たのがこの作品で本当に良かったと思う。
Posted by ブクログ 2011年05月10日
全10巻。
ドストエフスキーの『罪と罰』を下敷きに、現代の日本の物語に置き換えた作品。
原作では重苦しかったけど、こちらではドラマチックに話が進む。思わず息を飲んで次のページをめくる。
Posted by ブクログ 2011年05月02日
資格があれば、人を殺してもいい。収穫者の資格、それが主人公にあったから殺したのか。その資格者たらんとし、殺したのか。
だがその人殺しの後に残ったのは、良心の呵責と、資格などとは程遠い何もない自分だった。
何者かでありたいという欲求と、屁理屈はこねても何も実行することができない悩める若者像は、学生時代...続きを読むの悶々としていた自分とどうしても重なる。
超古典名作である原作のテーマをきちんと残して昇華させた素晴らしい作品。
Posted by ブクログ 2010年08月26日
現代日本版、罪と罰!5巻まで読んだけど、かなり忠実に再現されてて面白かった。心理描写も出来事も、あの時代のロシアでのことが上手く現代日本に移されてて。
6巻あたりから少しアレンジも入って来るようだけど、芯はしっかりとしているので大丈夫でしょう。むしろ、弥勒がその時どういう心理状態に陥るのか、行動に出...続きを読むるのか、楽しみ。
圧巻といえば2巻あたりの計画実行の流れ。あんなにもページを使って描くとは思わなかった。落合先生よくやった。
いつか揃えたい。
Posted by ブクログ 2009年12月24日
ドストエフスキーの「罪と罰」を現代日本を舞台にして、
マンガでリメイクした感じである。
肥大した自意識に囚われ、「崇高なる目的が、流された血を贖う」と信じる青年の、犯す罪とそれへの罰。
不条理への絶望と終わらない葛藤の中で、
主人公ミロクが取る行動とは・・・。
犯した罪は贖われるのか? ...続きを読む
救いは、あるのか...?
揺れ動く感情描写が秀逸です。発売されるたびに気になる。
主人公視点でドキドキ。次へ次へ読み進んだ。
周りの人物はさておき、主人公にじめっとした現実味を感じて、どうなって行くのか、先が気になった。
ドストエフスキーの『罪と罰』を漫画で分かりやすく描いた作品。
終始暗い気分になる。善と悪とは何なのか考えさせられる。
Posted by ブクログ 2011年06月15日
2011年4月、完結済み。
生きることに意味を見出せずに足掻いている人、
ぜひ読んでみてください。
と言っても、暗い内容なので、精神状態がいい時をオススメします。
最終巻では、本当に自分が考えているようなことを
主人公がセリフとして表現してくれていて、泣きました。
アスペルガー症候群(発達障害...続きを読む)を持っていて、
人生を難しく考え過ぎてしまう傾向があるわたしですが、
この『罪と罰』の主人公も、きっと人生に意味を求めてしまう
種類の人間なのかもしれません。
Posted by ブクログ 2011年02月18日
ドストエフスキーの「罪と罰」が現代の時代背景でリアルに表現されてる。ドフトエフスキーの小説も読んで、主人公の人を殺してからの心情は絵で再現するのは難しいかと思ったが、単なるリメイクで終わらない新しい表現があって面白い。「崇高なる目的が、流された血を贖う」、自分は資格がある人間であると信じる青年が、儀...続きを読む式の後に感情に押し殺されそうになる姿はリアリティある。
Posted by ブクログ 2010年12月21日
現代版ドフトエフスキー。
原作も面白かったが、コレもまぁまぁッて感じ。
マンガという点で表現が限定されるので文字媒体表現による想像には劣るが分かりやすい。
コレもまた贖罪atonement 一体化at one ment 結局のところこーゆー事。
Posted by ブクログ 2010年04月21日
言わずとしれたドストエフスキーの同名作品へのオマージュ。
現代の日本に置き換えて作品が生まれ変わっている。
やっぱ主人公、友達にはなりたくないよなあと思いながらも思想や行動が面白いので読み進めてしまう。
続きが楽しみ。
Posted by ブクログ 2010年04月06日
ヒキコモリが援助交際をする女子高生に出会い、ある計画をくわだてる。
こんな世界狂ってる、こんなこと間違ってる。誰が正義で誰が悪か、そんなことはどうだっていい。ただただ計画を実行する。この狂った状況を変えるために。
Posted by ブクログ 2009年11月24日
「一気読み推奨」とのPOPに従い、既刊本は一気に読んだ。ドストエフスキーの原作を現代を舞台にリライトした本作はえげつないほどの…異物感のようなものをもたらす。登場人物はふつうの若者ばかり。だからなのか。
Posted by ブクログ 2017年11月12日
有名大学に進学するも、大学に通わず引きこもり生活を続けている裁弥勒(たち・みろく)は、ある日援助交際をしている女子高生の島津里沙(しまづ・りさ)に声をかけられます。彼の異様な様子に気づいたリサは、彼のもとから逃げ出しますが、その後弥勒は、リサが仲間の女子校生の馬場光(ばば・ひかる)に命じられて売春行...続きを読む為をおこなっていることを知ります。リサがヒカルたちの言いなりになっている姿を目にした彼は、自尊心を失ったリサと彼女を食い物にするヒカルに対して激しい怒りを覚え、ヒカルを殺害するという計画を頭に思い描きます。
ストーリーやキャラクター設定などは、ドストエフスキーの同名の小説とかなりの程度で対応していますが、言うまでもなく19世紀ロシアの無神論的な絶望と、現代日本の白々とした明るさの中の絶望とは大きく異なっています。その意味では、吉川英治の『宮本武蔵』と井上雄彦の『バガボンド』の隔たりよりも、ドストエフスキーの作品と本作の隔たりの方がはるかに大きく、ドストエフスキーにヒントを得た著者のオリジナルなストーリーと捉えるべきでしょう。
もちろん、長く実存思想に引き付けて解釈されてきたようなラスコーリニコフの延々と続く自分語りは、現代日本の引きこもり青年らしい劣等感と自意識過剰に置き換えられており、当節ふうのテーマを描いたマンガとしておもしろく読みました。
Posted by ブクログ 2014年08月22日
言わずもがな古典文学の代表作と同名のタイトルで、原作を現代風に作り替えた漫画。全10巻。登場人物の名前が変だが、これは原作の登場人物の名前に合わせている為だと思われる。
一気に読んでしまいました。面白かったですが、なんかこう後味は悪目。
「罪を償って、生まれ変わって帰って来て」
Posted by ブクログ 2013年10月26日
「罪と罰」を,現代日本を舞台に描いた作品。
読むととても疲れる。
主人公のキャラクターは,一言でいうと,
「実在しそうなレベルの夜神月」みたいな感じ。
Posted by ブクログ 2013年06月01日
ドストエフスキーの『罪と罰』を現代日本に置き換えた話。そのせいか、どうしても現実感に欠けるけど、一気に読めた。でもヒロインの設定は幾らなんでも無茶・・・。
Posted by ブクログ 2010年11月28日
ドストエフスキーの同名小説を現代日本版にした作品です。
漫画だから小説より読みやすく、現代日本が舞台なので世界観もよりわかりやすくなっています。
6巻まで読みましたが、読んだ後にかなりズッシリきます。
Posted by ブクログ 2010年10月11日
ドストエフスキーの「罪と罰」をモチーフにして現代の闇を映し出した作品です。主人公の裁弥勒は卑屈で自尊心が高く、犯罪者のありきたりの性格設定だけど、人間らしい部分もあり先を読みたくなりました。
<あらすじ>
大学をドロップアウトし、暗く狭い自室に閉じこもり肥大する自尊心と過敏な劣等感の間でもがく青年...続きを読む、裁 弥勒。
女子高生リサとの出会いによって彼が宿した恐るべき「ある計画」とは?
Posted by ブクログ 2010年01月31日
ドストエフスキーの同名の小説をモチーフにした作品。
原作を読んでいないから忠実なのかどうかが分らないのですが、設定は現代になっているので割りと読みやすいのではないでしょうか。
主人公がとても苦悩しています。
信仰や考えが偏ってしまうというのは怖いですね。