あらすじ
九条弁護士、バッジが飛ぶ!?
累計270万部突破!!
九条間人の弁護士としての信念に迫る!!
「ヤクザや半グレの犬に成り下がった結果家族を失ったんだな」
勾留中の九条を嵐山刑事が執拗な取り調べで追い詰める。
起訴されて弁護士バッジが飛べば、弁護士として一巻の終わり。
九条に一筋の光明が差し込むのはいつだ!?
『闇金ウシジマくん』の真鍋昌平最新作は、ワケアリ者を弁護する悪徳弁護士の物語!!
「ウシジマくん」は闇金を通じて半グレやヤクザなどアウトローを描いた物語でしたが、今作もアウトローな人間が多数出てくる物語です。
主人公・九条間人(くじょう たいざ)は、腕利きの弁護士。
ですが作中の「いい弁護士は性格が悪い。」という言葉とおり、弁護士の姿勢としては受け入れがたい部分があります。
何故なら、思想信条がなく、法律と道徳は分けて考えることをポリシーとしており、道徳上許しがたいことでも依頼者を擁護するのです。
最初のエピソードは、飲酒運転に加えスマホゲームによるよそ見運転で父親と5歳の子供を車で跳ねてしまった事件。
父親は死亡、息子は片足切断という事態に…。
それに対し九条は犯人の男にアルコールを抜いてから出頭し何もしゃべるなと指示を出します。
犯人は指示通り20日間黙秘を貫き証拠不十分で釈放され、裁判でも執行猶予付きで実刑なしという判決を勝ち取るのです。
被害者の立場を考えると胸糞悪いと言える結末です。
弁護士としては加害者よりも被害者を擁護した方がお金になるのに、悪評が付いて回るのも気にせず加害者側を擁護する九条。
お金のためではなく別の信条があることが窺えます。
九条はある意味ダークヒーローと言えるのではないでしょうか。
世の中の話題性のあるテーマを取り上げたり、後味がザリっとするような物語はさすがの一言。
九条の淡々と話しを進める様は、ウシジマくんに通じるところがあります。
連載当初ウシジマくんは客観的視点を持ったキャラクターで事件の中心ではなかったですが、次第に物語の中心となっていきました。
九条も現在は客観的なポジションで事件と関わっていますが、今後その立場がどう変化していくのか気になるところです。
個人的に注目しているのが、烏丸真司(からすま しんじ)という九条の下で働くイソベンと呼ばれる「居候弁護士」です。
烏丸はエリートであり、もっと好条件な環境で働けるにも関わらず、面白いからという理由で九条の下にいるのです。
九条は代わりものですが、烏丸も相当変わり者と言えます。
今後、九条と烏丸がどう物語の主軸になっていくのか楽しみです。
また昨今起きている事件が、この物語で取り扱われるかもしれない…!!という部分でも注目です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
10巻目、九条先生の過去が垣間見えて、その瞬間に『セトウツミ』の内海が浮かんで来た。ここまで、漫画としてその人物の感情をある程度はその絵から読み取れる描き方を極力排除したような表現に徹してた様に思うが、九条の今が飄々として見えるのはここからなんだ…と心が揺さぶられた。
Posted by ブクログ
九条先生が捕まって容疑者側の視点になるのが面白かったです。どうなるのか分からない緊張感が終始続いていましたが、ラストに壬生が登場して安心しました。続きが気になります。
それぞれの過去
半グレ関係の描写はあまり楽しくないが、烏丸と九条の過去が今の彼らを作っている描写があって彼らのことをより深く知ることができたのが収穫。
匿名
いつも
どんな時でも冷静な九条さん。いつ、やばいなあって思うのか、ずっと見てますが、全然焦ってないので、その平常心に憧れます。
匿名
中盤の山場!??
前巻のラストで、留置所という鉄壁の内側に自ら飛び込んだ九条弁護士。周囲の人を巻き込んで火だるまになりながら、九条弁護士は20日のカンモクを貫けるのか。そのためには何に縋るのか…
ドキドキしながらイッキ読みしました!