【感想・ネタバレ】桜宵 香菜里屋シリーズ2〈新装版〉のレビュー

あらすじ

今夜もグラス片手に、謎解きに耳を傾けて。

ビアバー《香菜里屋》のマスター工藤に託された、
妻から夫への「最後のプレゼント」とは――。

連作短編ミステリーの金字塔!

解説 中江有里


妻の死から一年。警察官の神崎守衛は、遺品の中から手紙を見つける。
三軒茶屋のビアバー《香菜里屋》に、妻は「最後のプレゼント」を用意したという。
マスター工藤が振る舞う炊き込みご飯は、妻のそれと同じ味。
感傷に浸るも、料理の名を聞き愕然とする――(表題作)。

連作短編の名手が紡ぐ、大人のミステリー!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ第2弾。
東京は三軒茶屋の裏路地にあるビアバー《香菜里屋》。決して立地条件が良い訳ではないのに客足が途切れないのは、美味しいビールと料理が楽しめる隠れ家のような安らぎの場だから。
いつものようにマスターの工藤が優しい笑顔で訪れるお客たちを出迎えてくれる。
工藤が「少し変わった物を作ってみたのですが」と言いながら勧める創作料理にまず間違いはない。お客の好みを知り尽くした男の饗しに、皆必ずや満足するはず。

今回も工藤と常連客たちの推理合戦が楽しめた。工藤と常連客たちの仲の良さはいつ読んでも心地よい。
ビアバーだけに推理合戦後の後味はちょっと苦めだけれど。
そして今回も工藤作の料理の数々は想像するだけでお腹が減る。特に桜飯が食べてみたい。
5編のうち『犬のお告げ』『旅人の真実』が面白かった。
今回初登場のカクテルバー香月のバーマン・香月も気になる存在。

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2021年05月09日

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