【感想・ネタバレ】陽昇る国、伊勢 古事記異聞のレビュー

あらすじ

「伊勢を知らぬと、出雲の半分しか分からん。伊勢は出雲であり、出雲は伊勢

日枝山王大学民俗学研究室の院生・橘樹雅は、
学会出席のために三重へ向かう准教授・御子神伶二に同行し、伊勢を訪れる。

男神仕様なのに女神を祀る神社、
狛犬、御神籤、注連縄など伊勢神宮にない五つのもの。
明治以前の天皇には参拝されなかった伊勢の神の正体とは!?

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Posted by ブクログ

シリーズ5作目になります。「伊勢を知らぬと、出雲の半分しか分からぬ」ということで、今回から、伊勢編が始まります。雅が、二見興玉神社と豊受大神宮を訪れて、不思議なことに気づきます。二見興玉神社は男神の猿田彦神を祀っているはずなのに女神を祀る作り。豊受大神宮は女神の豊受大神を祀っているはずなのに男神を祀る作り。その後もいろいろな神社を訪れるなかで、伊勢神宮の主祭神はもともとは天照大神ではなく、別の神様だったのではないかと考えていきます。その答えは物語の終盤で明らかになります。メインストーリーも十分楽しめますが、個人的に興味を惹かれたのが、「日ユ同祖論」です。日本人とユダヤ人は、ルーツが同じなので、日本の神の中心·根源である伊勢神宮の、外宮と内宮を結ぶ道に立つ石灯籠にダビデの星が刻まれているというものです。その真偽はともかく、調べてみたい気持ちになりました。歴史ミステリーが好きな人におすすめです。ただ、少しずつ読むと、前の内容を忘れてしますので、一気に読むことをおすすめします。

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2025年09月23日

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