あらすじ
橘樹雅は研究テーマ「出雲」を追い、京都を訪れる。
かつて出雲族の集落があったという下鴨神社の周辺には
「怨霊の寺」出雲寺をはじめ、出雲路橋、出雲井於(いのへ)神社など今も出雲だらけ。
糺(ただす)の森で起きた殺人事件を機に「言霊(ことだま)」の力を理解した雅は、
朝廷がまつろわぬ民=出雲族にかけた「呪い」の正体を解き明かす。
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Posted by ブクログ
このシリーズだけで3巻なので基本構造は割愛。
高田節の構造美からいつも通りの安定感なので敢えて別角度から。
作中に種明かしがなかったので…猫の話題。
基本、野生の成猫は鳴きません。
鳴くのは子猫が親に餌をねだるときだけらしい。
人に飼われていたりよく慣れた猫は、人間に甘えると餌が貰えることを学習しており、子猫の習慣を人間に適用させているとのこと。
なので幼少期に人間に接していなかった猫は、喧嘩と発情期以外に鳴くことはないし、必要なときは声を出す物と思う。
・・・チコちゃんでやってた・・・。
Posted by ブクログ
久しぶりに、高田さんの小説を読もうと思い、古事記異聞シリーズの続編である本書を購入しました。物語の前半で橘樹雅は金澤千鶴子に出会います。そこから、二人が議論していく中で、一進一退がありながら、謎に迫っていくところは興味深く読むことができました。その一方で、平行して描かれた殺人事件は、結末はいまいちで、なくてもよかったかなと思いました。それでも、改めて、高田さんの歴史ミステリーは面白いと思い、続編を読みたくなりました。歴史ミステリーが好きな人におすすめです。
Posted by ブクログ
旅の仲間ができましたね。
しかし、文末の資料の多いこと(・_・;
もちろん院生なので、これくらいはわかって当然なんですが。
ヲタだなぁ。私は楽しく読んでますが、苦手な人は嫌かも。
元文学部上代文学を専攻してましたしね。
因みに卒論は『柿本人麻呂歌集に於ける略対・非略対歌の比較』でした。
資料が半端なくて泣きそうでした(笑)