あらすじ
大学院で民俗学を学ぶ橘樹雅は、出雲での調査を終えようとしていた。ところが「出雲の本質は奥出雲にある」という担当教官のひと言で、日程を延長して奥出雲へ向かうことに。素戔嗚尊とは何者なのか?「櫛御気野命」「櫛名田比売」など神の名前に頻出する「櫛」の意味とは? 同日、亀嵩近くで起きていた殺人事件。その本質を雅が見極めるとき、「櫛」の謎も明らかに。敗者の歴史が蘇る!
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Posted by ブクログ
古事記異聞シリーズの二巻目ではあるが、著者独特の論調に馴染みがないとただのトンデモ小説としか思うないと思うので、旧シリーズで予習をして読む事を強くオススメします。
事件そのものはこの巻で始まり解決はする。
前巻も絡みはするし恐らく次巻へも続いているので、やっぱり前巻も押さえておくべき。
現実の事件の方が、従来のシリーズに比べて、食玩のお菓子ほどの存在感な印象。
無くてはならない要素だから付いてはいる感じ。
オロチを求め急遽奥出雲に足を伸ばした主人公が事件に出会いながらも歴史の謎に気付いていく。
Posted by ブクログ
高田先生の作品全てに共通するのは、とにかく専門的知識を最低ライン習得しておかなければ導入しにくいという点にあります。
が、出雲に関する新しい?考察を踏まえたストーリーは、読んでいて現地に行ってみたいと思い馳せられる程のインパクトがありました。
時間的に余裕がある方は、読んでみても損はないかと思います。
Posted by ブクログ
星3.5
出雲の本質は奥出雲にあると言われた雅は予定を伸ばして奥出雲へ
そこに溢れるのはスサノオの逸話とヤマタノオロチ
様々な神の名につけらた「クシ」とは何を意味するのか?
単なる神話だと思っていたものが違う話になり面白かった
次は京都
殺人事件もテーマに沿ってるんだろうけど…(ー ー;)