【感想・ネタバレ】レ・ミゼラブル 下のレビュー

あらすじ

ひときれのパンを盗んだために,19年間もの監獄生活を送ることになったジャン・ヴァルジャンの物語.20世紀前半のフランス社会に生きる人々の群像を描く大パノラマ『レ・ミゼラブル』の少年少女版.

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Posted by ブクログ

ネタバレ

貧困、善と悪、宗教について深く考えさせられた本。

お腹を満たすことのできない時代に、本人も望んでいなかったであろう犯罪に手を染めてしまう悲しみ。自分と家族を守りたいが為に、願ってもいない暗い人生へと転落していく姿。時代背景や取り巻く環境が与える影響の大きさに、個の無力さを感じてしまう。
はたまた、ミリエル司教の持つ善の心はあまりにも眩くて、全てをゆるすあの心の大きさったら。ジャン・バルジャンの心を大きく変える出来事の先は、マドレーヌ氏として市を盛り上げたことで多くの人々の生活を支え、命をつなぐ数々の場面へと繋がっていく。コゼットやマリユス、色々あったけどジャヴェール然り。1人の司教の教えが、数え切れないほど多くの人々の希望を生み出したりする。
信仰の重要性(精神を保つという意味で)に改めて興味が湧くなど。

個は時に無力だと感じるけれど、計り知れない力を持つ場合もあるんだね〜。

一気に読んで、ジャン・バルジャンの一生が終わる頃には大号泣、枕びしょびしょ。心が大きく揺さぶられたお話でした。
子供の頃に読んだかもしれないけれど、大人になった今だからこそ伝わってくる感情が多い気がして。読んでよかったーー。買おうかな。

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2024年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

貧困、悲劇があろうと最後まで誠実さ優しさを貫いたジャン・ヴァルジャン。
愛する人の幸せのために生きる男の姿は最後まで本当に勇ましく、美しく、謙虚でした。

コゼットが愛するということで嫌っていたマリユスを窮地の状態の時に見捨てず、祖父の家まで連れていったり、自分を追い詰めていたジャヴェルを人質から救い出すなど、なぜここまでジャン・ヴァルジャンは善人なのか。。
牢獄に長い間閉じ込められ、人々から見捨てられた中で、司教から与えられた優しさが本当に貴重なものだと知ったから?司教のように自分も誰かを救おうと決意したのか。。

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2024年05月15日

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