【感想・ネタバレ】ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

「人が死ぬのって、素敵よね」彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。「どうして?」と僕は訊いた。娘はまるで封をするように僕の唇の上に指を一本置いた。「質問はしないで」と彼女は言った。「それから目も開けないでね。わかった?」僕は彼女の声と同じくらい小さくうなずいた。(本文より)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

花柄のトイレットペーパーは買ってこないでね

主人公のクセが無さすぎるところが気に入らん!

リーダーにおすすめされて。
読み始めたとき、すぐに既読感があったんだけど、
この小説の一番最初の短編が、
『パン屋襲撃』に載ってたからだった。

村上春樹チャレンジが続くけど、
だんだん楽しみ方がわかってきたような気がする。
東野圭吾とか、伊坂さんとか、その他エンタメ小説とは違って、
最後の最後に結論は無い。
読んでること自体を楽しめば良い、ということらしい。
本当に「文学」なんだろうなぁと。

・青いティッシュペーパーと花柄のついたトイレットペーパー
これは、わたし、めっちゃあるぞ。
主人公の妻が生理で、そのときに主人公が、
妻がいつも使ってないものを買ってきたことにより、
ブチギレるという一コマ。

妻は「私はいままで一回もこの2つを買ってきたことも使ったこともない」と主張し、
主人公は「本当に一回も無いのか?」と疑問に思う。
これ、なんか、日常であるかも(笑)

相手に対して求めたことで、
本当に自分もやってるorやってないのか?って、
これ、絶対ではないからやってないorやってることも
しばしばあると思うんだよね。
だから、この場合は主人公も「絶対」の部分にスポットを当てずに、
妻の気持ちとか体の変化とかの方に気をつけてほしいなぁと思ってしまった。
(妻の肩を持ちがち)

・秘密
主人公が、妻の知らないところで女の人or女の子と関わりがあることについて、
妻に話すほどのことでもない、ということで、
話さないことにより、2人の間に「秘密」が増えていく、と思っている。
でもわたしはそれは「秘密」ではないと思う。
それはただ単に「言わなくてもいい」と思ってることで、
「秘密」と名付けるほどの価値のあることではないような気がする。
「秘密」と自分で意識することによって、
それが「秘密」になってしまうような気がする。

全てを話すことだけが人間関係を築いてるわけではないと思うし、
何を相手に話して、何を相手に話さないかの基準は
それぞれ相手によって変わってくるものだと思う。
だから主人公が一言で簡単に「秘密」とくくっていることに納得がいかなかった。

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2026年10月04日

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