【感想・ネタバレ】世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

〈私〉の意識の核に思考回路を組み込んだ老博士と再会した〈私〉は、回路の秘密を聞いて愕然とする。私の知らない内に世界は始まり、知らない内に終わろうとしているのだ。残された時間はわずか。〈私〉の行く先は永遠の生か、それとも死か? そして又、〔世界の終り〕の街から〈僕〉は脱出できるのか? 同時進行する二つの物語を結ぶ、意外な結末。村上春樹のメッセージが、君に届くか!?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

◯生
第一回路=ハードボイルド・ワンダーランドの私
第二回路=影
第三回論=世界の終わりの僕

◯死

第一回路の私は失われ、第三回路に融合した?


『ねじまき鳥クロニクル』の井戸(=id)しかり、『ノルウェイの森』の直子しかり、分裂症的世界観がよく描かれる
人生は深い悲しみに満ちていて、別れや人の死を受け入れる為に、別の自分を創り出し、固い感情の殻にこもることを、この時の村上春樹は肯定していたのだと思う。(=デタッチメント)
そしてそれが救いになる読者がいる
一方で、『街とその不確かな壁』では、影を逃した後の僕も、壁の外へ出る

『ねじまき鳥クロニクル』以降は、外の世界と向き合うことが描かれてきたが、『世界の終わり〜』と『街と〜』の2作品が存在することによって、どちらの向き合い方も肯定されたように思う。


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2025年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

難しい難しい難しい。。。
最後はなんか泣きたくなった。

これは何回か読まないと私には理解できなそう…
もし僕が目覚めたとしたら、その時は暖かい場所でピンクスーツの太った女の子と沢山話しをして欲しい

村上春樹の二つの世界が交互に進んでいく書き方、それがだんだん交わっていく感じがすごく好き

世界の終りの話は、ハードボイルドワンダーランドでの私が意識を失ったあとの世界なんじゃないかと思った。冬は冷凍されたあと??
だから最後、影をと別れた僕は深層意識から抜け出せてないのかな…

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2025年06月06日

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