あらすじ
穏やかな山間の温泉町を揺さぶる、事件。
老舗温泉旅館「あずまや」で湯守見習いとして働く青年・和樹の頼れる幼なじみ類は、冷静で優秀でお年寄りにもやさしい林田家の「最強の長男」。
そんな彼をおとしめる投書が・・・!?
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Posted by ブクログ
前巻の感想を撤回します。
そ、そういうことか〜〜〜!! 林田類のことを全然分かってなかった……
和樹と守の鎌倉墓参り旅行があっさり省かれてて涙
類のといい、「ポリティカル・コレクトネス」の多用といい、児童や大人のケアの主題といい、ここに来て非常に現代的なマンガになってきた。2020年代に連載されている漫画らしくなってきた。
なぜ本作が、架空の谷間の温泉街というあまりにもコテコテ過ぎる舞台設定なのか、その理由が分かった気がした。田舎の閉鎖的な共同体を舞台に、真剣に誠実に、現代のリベラルな話をしようとしている。
犯人の光司さんの扱いも、『海街diary』で見られたような、この著者らしいものだった。悪意を自覚しているだけマシ、だという着地。
そして、10年前の遭難客の話題がここで再度登場して、『海街』の懐かしいキャラ達によって進展するとは! シンプルに、プロの登山家の仕事ぶりがめちゃくちゃ格好良い。また、身近な山なのにプロとの違いを見せつけられて愕然とする和樹の内心もすごく良かった。ミステリ的な建て付けに対して、あくまで人々の営みに敬意を払いながら、気持ちを尊重しながら向き合っていくさまがすばらしい。
3巻にして、ようやく本気を出してきたな、この作品でやろうとしていることが見えてきた、という想い。本当にすごい。
Posted by ブクログ
一本松世代はまだ子どもなのに大人びていて、お互いに刺激を受けながら支え合っている姿が大好きです〜〜〜。和樹視点で進んでいくけど、相手のことも自分のこともたくさんたくさん考えていて本当に勉強になります…私自身もそうだよね〜とかハッとする場面とか頭を整理しながらだったのでこの一冊を読むのに3日かかってしまいました…恥ず〜
風太がすずに渡した神鳩土鈴がまた男性から女性へのプレゼントとして出てくるなんて…粋すぎる。
浅野の墓参りのことは詳しく描かれてないけど、和樹が話す2番目の姉の旦那が〜で妄想がめちゃくちゃ膨らんで嬉しくて嬉しくて爆発しそうです。笑笑
Posted by ブクログ
3巻を読んで
お?鎌倉に行ったんだ?
きゃー良かった!
え?妙の父親はダレ?
宮本さんか?と思ってしまった
今回も名言てんこ盛り!
「悪意のある人だけが
毒を盛るわけじゃない」
「盛ってる本人にも
自覚のない毒もあるのよ」by妙
「無知と警戒感が限界に達した時
共同体は牙を向く」
「お前にそんなセリフを吐かせるような
世の中じゃいけないんだ」
「政治的な正しさ(ポリティカル・コレクトネス)ってのはきれい事だが
きれい事を言い続けなきゃならない時も
あるんだ」by宮本さん
くーっ、かっこいい!
うんうんと頷きまくる
宮さんや倉さんに見守られ
成長していく和樹たち
浜田さんが出てきてご縁を感じて嬉しい!
今回は、チベットスナギツネの目が
出てこなかったのは残念だけど
笑える場面も多々あり、考えさせられたり笑ったりの作品
次が待ち遠しい(^_^)