【感想・ネタバレ】日本史サイエンス〈弐〉 邪馬台国、秀吉の朝鮮出兵、日本海海戦の謎を解くのレビュー

あらすじ

歴史とは、人と物が時間軸・空間軸の中をいかに運動したかを記述するものである。
話題騒然の前作に続き、日本史の「未解決事件」に「科学」を武器に切り込む!

【謎の一】邪馬台国はどこにあったのか?
九州か、近畿か、それともほかの場所だったのか? 古代史最大の謎に、皆既日食の観測と
『魏志倭人伝』の科学的解読から迫り、女王・卑弥呼はどこにいたのかを推理する!

【謎の二】秀吉は亀甲船に敗れたのか?
文禄・慶長の役で連戦連勝だった豊臣秀吉軍は、なぜ朝鮮から撤退したのか? 李舜臣が
乗ったとされる「亀甲船」は実在したのか? 新資料をもとにその可能性に迫る!

【謎の三】日本海海戦で日本はなぜ完勝できたのか?
日露戦争の最終決戦・日本海海戦で、日本海軍はなぜロシア艦隊を壊滅させることができたのか?
東郷ターンによる「丁字戦法」ではなかった真の勝因を突きとめる!

歴史をサイエンスで読み解くと、日本人が見えてくる!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

邪馬台国の位置を日食の記載で読み解く話があるのは知っていましたが、そこに現在の時間とずれがあるとは全く知りませんでした。
また、日本海海戦での勝利に生物問題が絡んでいたとは…
歴史とサイエンス、一見真逆の方向を向いているように見えて密接な関係があるのですね。
まだ読み終えてはいませんが、とても興味深い内容だと感じました。

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2022年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

サイエンス専攻の日本史好きとして、この手の文理融合な話は大好物。著者は船舶工学を長らく専門とされてきた方で、日本史の様々なエピソードを船を中心に科学的に検証されている。

たとえば邪馬台国がどこにあったのか、ということで、当時の船舶技術から丸木舟を使った朝鮮半島との往来について、対馬海流の存在から但馬~出雲地方に重要な海洋拠点(投馬国)があったと説く。そこから西に行けば九州説となり、東に行けば近畿説となる。

また日露戦争における日本海海戦で帝国海軍がバルチック艦隊を撃破した「東郷ターン」と呼ばれる丁字戦法についても、ロシア側の石炭過積載と船底に付着したフジツボなどの影響でバルチック艦隊の機動力が低下していたことが指摘されている。いずれにしてもなるほど~という話だ。

そして糸魚川を中心に翡翠が獲れたために、それらと交換で朝鮮半島からの鉄を輸入していたという説は、日本海側にこそ高度な文明がいち早く興っていた理由を裏付けるものだ。いずれにしてもロマンをロジカルに裏付けていくのは、個人的にもやっていきたい分野である。

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
第1章  邪馬台国はどこにあったのか
第2章  秀吉は亀甲船に敗れたのか
第3章  日本海海戦でなぜ完勝できたのか
終章  「翡翠」から「大和」へ

<内容>
造船の専門家による「サイエンス日本史」第2弾。そんなに変な説を立てていないので、安心して読める(第1弾の秀吉の「中国大返し」はすごかったけど…)。とはいえ、第1章も第2章も煮え切れない説に終わっている。科学者として、証拠がないのだから「そこまで」なのだけど…。

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2022年06月08日

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