あらすじ
【電子限定版】書き下ろし番外編「雷王のしあわせ生活」収録。●武力を持たない代わりに、強大な魔力で大国と渡り合う魔法国――。身体の弱い姉王女の代わりに、隣国のグシオン王に嫁ぐことになった王子リディル。男だとバレて、しかも強い魔力も持たないと知られたらきっと殺される――!! 悲愴な覚悟で婚礼の夜を迎えるけれど、王はリディルが男と知ってもなぜか驚かず…!? 忌まわしい呪いを受けた王と癒しの魔力を持つ王子の、花咲く異世界婚姻譚!!
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ファンタジー
呪いを受けた武強国の王×魔法国の王子
性別を偽って嫁ぐ系のお話。
設定もとても凝っているし(ちょっと凝り過ぎ盛り過ぎかも)伏線も上手い具合にちりばめられたファンタジー。
前半はよくある展開で、悩んで苦労して死ぬ気で嫁いだけど男でもいいみたいな。割合平和に進みます。
後半、呪いの確信に迫り話が動き出してからは怒涛の展開。解呪するクライマックスのシーンはワクワクして感動ものでした。
ただ、ちょっとご都合主義というか、展開が早すぎるかなという面も。
さらに最後の後出しは、ちょっとそれ誤魔化し過ぎてない?っていう…。壮大な後出しです。ズッコケました。
でもそんな疑問は些細なことだと思えるくらい面白くて一気に読みました。続編も出たようなので楽しみです。
面白かった
姉の身代わりに悲愴な覚悟で嫁ぐリディル。
嫁ぐまでの王子の健気さと周りの思いに涙したのに、読み進めると、嘘と秘密と謎ばかり。
ゆったりとした前半に比べ、婚姻をしてから、怒涛の展開が始まり、騙したのか、騙されたのか「呪いなのか、運命なのか…」
最後には、綺麗に全ての謎が解け、なるほどと納得出来ます。
ハッピーエンドです。
美しい
The ファンタジー。王道というか基礎を地でいく感じの文体で非常に読みやすかったです。ファンタジーものだと状況説明や実況中継になりがちですが、しっかりと心情面も描く&言葉も美しく表現力もあるので『物語読んでる感』はかなり高めで大満足です。
本当にしっかりと書き込んでいるので話の展開も丁寧。むしろ中盤までは「もしや…上下刊なのでは!?」と心配になるくらいゆっくりです。その分後半の巻き返しがこれでもか!というくらい怒涛の高速伏線回収。
しいて言うならもっと二人のいちゃこらを見たかったかな~というところ。
BLラノベのドタバタ感は無いですし濡れ場もいちいち格調高くて…久しぶりにこんなドノーマルな絡み読みましたね(笑)
尾上先生素晴らしかったです!
Posted by ブクログ
武強国の王×魔法国の王子
魔法ファンタジーの嫁入り譚。
序盤の輿入れ道中に王自ら迎えに上がるとこ、ハラハラしながらも萌えた。待ちきれなかったんだね…。
リディルは優しくて綺麗で、戸惑いながらも王をちゃんと愛していて、ホントにグシオンと末永く幸せになってほしい。
リディルの従者リドが、最後まで影ながら支えてくれて、口うるさいけど好きだった。
かなりツボ!
魔法使い物×はかなげ綺麗系不憫受…褐色肌攻様。
かなりツボでした。
物語としてもまとまりがあり、満足感があります。
この作者様の作品は初でしたが、ほかにも読んでみたいです(^^)
Posted by ブクログ
最初からお話の世界にすっと入り込めて読みやすかったです。
リディルの、王妃としてなにもできないことへの辛さや王のために生きたいと思う気持ちに心を揺さぶられました。
親の業を背負わされながら、国を守るために戦の前線に立ち、リディルの魔力がないとわかってからも常に誠実であり続けたグシオンも、とても魅力的なキャラでした。
Posted by ブクログ
好きっ!この作品大好きですわ!
自らの命で国を救うため、妃と偽り他国に嫁ぎ魔力の国の王子 リディルは、魔法円が損傷し魔力が使えない
呪いをその身に受け満月の夜に獣となり、妃の魔力を欲したグシオン王はそれでもリディルを伴侶として迎える
二人の想い、重臣、側近たちの思惑や想いが幾重にも重なり、国同士の駆け引きやこの世界の成り立ちなどか織り込まれ、どんどん読み進めちゃいましたわ。
凄く面白かったです!
今後の二人のラブイチャ続編が読みたいです
yoco 先生のイラスト素敵でした!
身代わりもの
姉王女の身代わりとして大国に嫁ぐ弟の、悲壮な覚悟から始まって、嫁ぐ道中の王子の健気さに思わず涙したのに、最後には幸せ一杯になっているという…面白かった。
お見事
なかなか輿入れまでが長くてジレジレするなぁ、と思いながら読んでいましたが、
秘密の上に秘密、その上に謎と誤解、
いろいろ複雑にこんがらがって
一気に読み進めてしまいました。
ラストはそれが一気に解消され、
お互いの髪の毛をつなぎ合わせた円になる、
という大円団。
怒涛の展開、よかったです。
Posted by ブクログ
忌まわしい呪いを受けた王と癒しの魔力を持つ王子の、壮大なファンタジー。
よくある身代わり花嫁ものかな…?と思って読み始めたんですが、そういうラブエロメインじゃなくて物語としてもとても読み応えがありました。
センセの作品だと痛いのかなとか悲壮なのかなとか、一瞬身構えたんですがそういうこともなく…例えて言うなら美女と野獣系ですね。
yocoセンセのイラストがまさにぴったりで、すてきでした。
王子リディルが死を覚悟して隣の強国の王グシオンのもとへ男という事を隠して嫁入りするところから始まります。
リディルは美人で長い金髪の持ち主で手のひらから花を降らせることができる魔法を使えるのです。うるわしい…でも、発動しない魔力の持ち主で、それが大きな伏線となっています。
美しいんだけど、強い心の持ち主で困難にぶつかっても決してひるんだりしないところは凛々しい王子なのです。
一方のグシオンもイケメンで武術に長けて一国の王として遜色なく、リディルにも好意をストレートにみせる男らしい性格。
意外だったのは、リディルにだけ秘密があるのだと思っていたら、なんとグシオンにも秘密があったんですね…
それも切羽詰まった呪いの秘密が。
そんな苦悩するグシオンをリディルは助けたいと思い詰めるようになって、それが強い愛へとだんだん変化していきます。その様子が敵国との争いとともに描かれていて、手に汗握りました。
身近に敵のスパイがいて、それが誰なのか読者までも疑心暗鬼にさせられてしまいハラハラしつつも面白かったです。
ラストの意外な事実もあっと言わせるし、とても引き込まれるストーリーでした。
エロ的にも、初夜のシーンが状況が状況だけにとても萌えるものがありました。ロマンティックな萌え!
ファンタジーとしての世界観がステキだったので、ファンタジー好きにはぜひ手に取ってもらいたい1冊です。
Posted by ブクログ
絵に描いたような完璧なハッピーエンドだった。
でも、グシオン側に愛があったから良かったけど、かなり危ない橋というか、普通なら5回殺されてもおかしくないような国家間の裏切りだよね。すぐ殺されずに魔力タンクに生かされるんじゃないか?と輿入れ道中を読みながら思ってたけど、まさか肝心の魔力が・・・。というか、父王もそういう国家事情があるなら4人と言わずに子供たくさん作っときなよ。とかBLが成立しないことを考えたりしちゃう。
とはいえ、ハッピーエンドになる前提のストーリーという感じ(伏線というよりもはや上手くいきそうな描写が多い)でそこまでヒヤヒヤはしなかった。
予想通りのハッピーエンドなのでも少しギリギリ感あったほうが個人的には好みかなと思うけど、世界観も良かったし、主人公も頑張るタイプで面白かった。