あらすじ
栄華を極める凱帝国に、新たな皇貴妃が誕生した。名は李紫蓮。そのつとめは、偽りの寵妃として後宮を統治すること。職務上の夫でしかない皇帝・高隆青にはかつて深く愛した妃がいた。かの女は大罪を犯して冷宮送りになったが、いまだに天子の心をとらえて離さない。絢爛たる皇宮の奥深くで妃たちの野心と嫉妬が交錯し、寵愛は流転する。すべては後宮が見せる泡沫の夢…。
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Posted by ブクログ
シリーズもの中の一冊だということですが、分冊でも読めるということでした。
全くの新作だと思っていたので(;^_^A
縁があって施井の身分から後宮の皐貴妃になった李紫蓮。才がある彼女は後宮でうまくやっていたように見えたのだが。
廃妃になった丁黛玉の暗躍や別れた夫の悪だくみの中で、足掻き、もがくことになる。
最近、こういう後宮もの好きです。きちんと中華の身分制度を学んでいないところもあるので、わからないことも多いのですが、こちらは面白かったですね。
後宮ってハーレムでもなんでもなく、役所の一部で、そこを割り切れない女性は生きてはいけない場所だなぁとしみじみ。
Posted by ブクログ
おもしろーい!ストーリーも背景もキャラクターも、細かく作り混まれてて、読み応えあるし、事件やミステリーもありつつ、ちょこちょこと色んな恋愛模様も描かれてて、色んな角度から楽しめました。なんだかんだありつつ、皇后も皇貴妃も愛じゃないんだ!ってところが斬新。
先帝の話がやたら細々書いてあるなと思ったら、コバルトからシリーズがあるみたいなので、さっそく買いました。暫く楽しめそうです♪
コバルト文庫の時は恋愛部分も多く、主人公たちの恋模様が中心だった感じですが、
こちらは、凱帝国という国の後宮で起こった波乱万丈な物語、といった感じでした。
とても聡明な主人公でさえも、騙されはめられ、大ピンチに陥りうる、自分しか信じられる人がいない、過酷な場所だと思います、後宮という場所は。
「五爪の龍の父」の予言は、何かしらの一大イベント、大反乱があっての世代交代かと期待してしまっていたので、少し期待外れでした(笑)。