【感想・ネタバレ】TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 4 上 ~ヘンダーソン氏の福音を~のレビュー

あらすじ

ちょっとしたお遣いのはずが不死者ひしめく迷宮に挑む羽目になり、なんとか攻略したデータマンチ転生者エーリヒ。彼は共に命を懸けた友であるミカと療養後、ヤバすぎる戦利品やお遣いの品を手に帝都へと帰還を果たす。
そして魔導師(マギア)アグリッピナから破格の報酬を得るのだが、そのアグリッピナが出掛けたまま行方知らずに! エーリヒは彼女を心配して捜索を――なんて気は全く無く、兵演棋(ボードゲーム)の駒を売る小遣い稼ぎに精を出すのだった。そこで知り合った僧の少女とささやかな友情を育むが、その縁から今回もトラブルに……!?
ヘンダーソンスケール行方不明のデータマンチ冒険譚、第4幕が開演!

...続きを読む

もはやクドいとすら評される、濃厚な描写で紡がれるステ振り異世界ファンタジー!

TRPGをこよなく愛した前世を持つ主人公・エーリヒ。
彼が転生の際に得た権能は、ストックした熟練度を自分好みの技能に割り振ることができるものであり、TRPGのシステムそのものだった。
前世では「データマンチ」と呼ばれる種類の人間であったエーリヒは、自身をTRPGのキャラクターに見立てて最強のビルドを目指すべく、2度目の人生を謳歌する。

この主人公・エーリヒ、達観した視点を持ち、普段は思慮深く合理的な行動をとるが、いざとなると感情を優先し時にヘマもする、実に人間臭い人物であるところがなんとも面白い。

本作は1巻ごとに一括りの物語が進行する構成が基本となり、それぞれにヒロインキャラ(蜘蛛人の幼馴染を筆頭に非常に尖っている)が登場。後半には安易な俺TUEEEはナシの白熱のバトルも。

TRPG風の文章が独特の雰囲気を醸しつつ、よく練られた世界観が丁寧に描かれていく読み応えのある一作だ。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

良い導入、エーリヒの将来への葛藤、ミカとエリザの交友、ツェツィーリア脱走セッション本番などなどの先を期待させる見事な導入集。 あとがきで書いていた、1セッション1ヒロインで書いて青年編で合流って考えで書いていたweb版だと、ヒロインが長い間登場しない事があったのでミカとエリザのシーン大幅増量、次巻マルギット出番増量、ツェツィーリアの設定を初期案に変更など個人的に嬉しい方向性の加筆ばかりで良い。 あと新規ヘンダーソンスケール好きなんだけど、もしかしてライゼニッツ卿って可愛い? 単独ヒロインだったり立場変更のifだけじゃ無く本編ではヒロイン化しない人のルートも見れるのが良いよね。アグリッピナ氏を御せる旦那とか想像できないって文章で「お前じゃい!!!」ってなったweb版読者は多いと思う。

0
2025年03月05日

「男性向けライトノベル」ランキング