【感想・ネタバレ】TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 9 下 ~ヘンダーソン氏の福音を~のレビュー

あらすじ

幼馴染のマルギットと共に辺境の地マルスハイムで冒険者となり、盟友のジークフリートらと共に氏族“剣友会”を立ち上げたデータマンチ転生者エーリヒ。彼らはマルスハイムに蔓延しつつある麻薬“魔女の愛撫”の出所を追う中、刺客に襲われる情報屋のシュネーを救出する。彼女から得た情報を元に調査を進める中、エーリヒ達は麻薬組織の親玉に辿り着くため一計を案じ……?
一方、シュネーを取り逃した刺客の一党は、計画の妨げとなる存在としてエーリヒ達を標的に定めて動き出すのだった。
ヘンダーソンスケール行方不明のデータマンチ冒険譚、第9幕フィナーレ!

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もはやクドいとすら評される、濃厚な描写で紡がれるステ振り異世界ファンタジー!

TRPGをこよなく愛した前世を持つ主人公・エーリヒ。
彼が転生の際に得た権能は、ストックした熟練度を自分好みの技能に割り振ることができるものであり、TRPGのシステムそのものだった。
前世では「データマンチ」と呼ばれる種類の人間であったエーリヒは、自身をTRPGのキャラクターに見立てて最強のビルドを目指すべく、2度目の人生を謳歌する。

この主人公・エーリヒ、達観した視点を持ち、普段は思慮深く合理的な行動をとるが、いざとなると感情を優先し時にヘマもする、実に人間臭い人物であるところがなんとも面白い。

本作は1巻ごとに一括りの物語が進行する構成が基本となり、それぞれにヒロインキャラ(蜘蛛人の幼馴染を筆頭に非常に尖っている)が登場。後半には安易な俺TUEEEはナシの白熱のバトルも。

TRPG風の文章が独特の雰囲気を醸しつつ、よく練られた世界観が丁寧に描かれていく読み応えのある一作だ。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

本編がweb版から逸脱しすぎてヘンダーソンスケール0.5ぐらいねーかこれ?

と思って読んでたら、あとがきにもそのようなことが書いてあって笑った。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あとがきでも有るけど、Web版の青年期開始と比べて圧倒的に剣友会への愛着が湧くんだよね。ネタ晴らしで殴られる覚悟決めるアホ二人と、泣いてディーに駆け寄る剣友会メンバーのとこ好き。 ヘンダーソンスケールは、これはこれで良い展開。あくまでエーリヒが英雄らしい冒険者になれない選択肢なので、バッドエンド一辺倒じゃないの良いよね。

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2025年04月20日

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