【感想・ネタバレ】TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 3 ~ヘンダーソン氏の福音を~のレビュー

あらすじ

妖精にまつわる悲しい事件を経て、魔導院のある帝都へとたどり着いたデータマンチ転生者エーリヒ。魔導師(マギア)アグリッピナの丁稚として、今度は魔導院で働く生活が始まった。危険人物に目を付けられたりもしたけれど、半妖精の妹エリザの学費のため、エーリヒは丁稚の仕事と魔導院のクエストでお金を稼ぐのだった。
そんな中、友人となった魔導院の聴講生ミカと共にアグリッピナの「お遣い」で旅に出たエーリヒ。しかしダイスの女神の悪戯か、安全な旅のはずが命懸けのダンジョン攻略(アドベンチャー)に変貌し……!?
ヘンダーソンスケール行方不明のデータマンチ冒険譚、ダイスが荒ぶる第3幕!

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もはやクドいとすら評される、濃厚な描写で紡がれるステ振り異世界ファンタジー!

TRPGをこよなく愛した前世を持つ主人公・エーリヒ。
彼が転生の際に得た権能は、ストックした熟練度を自分好みの技能に割り振ることができるものであり、TRPGのシステムそのものだった。
前世では「データマンチ」と呼ばれる種類の人間であったエーリヒは、自身をTRPGのキャラクターに見立てて最強のビルドを目指すべく、2度目の人生を謳歌する。

この主人公・エーリヒ、達観した視点を持ち、普段は思慮深く合理的な行動をとるが、いざとなると感情を優先し時にヘマもする、実に人間臭い人物であるところがなんとも面白い。

本作は1巻ごとに一括りの物語が進行する構成が基本となり、それぞれにヒロインキャラ(蜘蛛人の幼馴染を筆頭に非常に尖っている)が登場。後半には安易な俺TUEEEはナシの白熱のバトルも。

TRPG風の文章が独特の雰囲気を醸しつつ、よく練られた世界観が丁寧に描かれていく読み応えのある一作だ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

概ねweb版と同じ内容、ダンジョンでの試練が増えてるくらい? やっぱ魔導院時代のエーリヒの戦闘スタイル好きだわ。複数の武器を空中で展開するのってロマンみたいなとこあるよね。 漂白卿ルートがかなり加筆と言うか補完が行われてた感じ。弟子ちゃん可愛くて本編ルートでも出ないかな?とずっと思ってる。 でも自警団ルート以降の選択肢の違いによるifルート感が好きな身としては、今回の事件の直後の明確な分岐点まで書いてやって欲しかったかなみたいなとこはある。web版で見てる時は、断る方が本編ルートなんだ!?って驚いたよね。

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2025年03月05日

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