あらすじ
八十すぎまで長年実践してきた健康法を万人のために丹念に書きとめた「養生訓」は、益軒の身体的自叙伝ともいうべきものである。東洋医学の叡智を結集し、自然治療の思想を基本とした、この自主的健康管理法は、現在でもなお実践的価値が高い。
〈解説〉松田道雄/〈巻末エッセイ〉玄侑宗久
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人間の幸福は晩年に訪れるもの、そもそもそこまで生き続け、身体も心も健康でいられることが大前提であり、それには養生が必要であるということ、その養生に必要なことが様々述べられている本。
考え方として、自分の身体があるのは天地、父母のおかげであり、自分が健康であることは天地や父母からの感謝の証であるということ、それを心得ることが大切であると学びとなった。今の世の中は便利で人間の欲を満たす多くの事柄に溢れており、ある意味それが当たり前のような生活で心や身体が蝕まれていると言える。身体の番人である心を落ち着け、畏れて欲を抑え養生して生きること、自分の身体、それを作る食物にも感謝の気持ちを持ち、日々生きていくことが重要である、改めてこういった心持ちをもって生きていくようにしたい。