あらすじ
リハビリをサボるようになった高橋は訪ねてきた母に「死ね」と暴言を吐く。その言葉から母親は倒れてしまう。離婚以来、久々に対面した父とも8年という年月で変わってしまい今や売れない陶芸家になっていた。ドクターの計らいで父の家に外泊することになった高橋にとって、2人だけで過ごす時間はいろんな意味で重いものとなった。やっとバイトが決まった野宮は飲み会の席で「今を生きることにした」と発言。無気力だったバイト仲間が変わっていくキッカケになる。 【デジタル版では紙版未収録のカラーイラストを特別収録】
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
高橋くんが、母親とは似ているけれど
父親とは似ていない、と医師に指摘されるところが印象に残っている。
夫婦が血が繋がっていないのに似てくることがあるのと同じで
一緒に暮らしていれば自ずと似てきてしまうもの。
似ていない父、幼い高橋が求めた父と
数日であれ暮らすことで、何か彼が得るものがあれば良いと思う。
ラストで感情が噴出する様子に鳥肌がたった。
次巻に非常に期待。
また、野宮くんがバイトを一生懸命頑張っていて
つまらない飲み会で、コミュニケーションをとりたがらない若者達に
会話をしようとしたり
おまえが踏みにじろうとしている今を自分は大切にしようと思った
と言ったりするところも素敵なシーン。
その後みんなが野宮くんに影響されてちょっとだけ変わるところが
できすぎと思わなくもないが、とても感動する。
そうやって少しずつでも、前に進むことの難しさと大切さを感じた。
Posted by ブクログ
リアルで最も好きな巻です。
高橋が父の家で一夜を過ごす。
そして、高橋は自分の中でずっと抑えてきた感情を吐露する。
父親に感情をぶつけるシーンでは、涙が止まりませんでした。
戸川を中心にしたタイガースの話は車椅子バスケを熱が凄く伝わってきます。
何も悪い事をしていなく一番くさってもいい筈の戸川ですが一番前向きな所が頼もしいです。
戸川の成長に野宮が大きく関わっているのが良いですね。