【感想・ネタバレ】リアル 5のレビュー

あらすじ

入院から早半年余り、高橋は「Aランクだった俺」の夢を見ていた。リハビリも人よりも早くこなし、徐々に自信を取り戻していた。そんなある日、西高担任・北原先生から学校に戻ることを勧められる。高橋は久々の登校に喜ぶが、自分の居場所がないことを悟り、余計に傷ついてしまう。また、どうにかこうにか免許を取得した野宮はというと母に車を借り、長野の夏美の元へ。そこで「友達になろう」と謎の宣言をする。そしてタイガースに戸川のライバル、ナガノが入団する。 【デジタル版では紙版未収録のカラーイラストを特別収録】

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

前巻で清春に勇気を与えてくれたヒーローのヤマ。
彼の病状が進行し、起き上がることもできなくなってしまう。
わかっていたこととは言え、読んでいるこちらまでショックだ。
体はもちろんのこと、体が動かないことは心をも蝕んでいく。
前向きだったヤマが清春たちにぶつけてくる言葉を
酷いと責めることもできず、涙するしかない。
どうしてやることもできず、気持ちがわかるからこそ
何をすることもできない。
それでもヤマに返信した清春のメール文には心打たれた。

ヤマに救われた清春の姿を見て、救われた野宮。
車椅子バスケ日本代表に選ばれた清春を雑誌で見て奮起し
放り出していた教習所に通いだす。
野宮にとっては本当に大きな一歩だ。
免許を取り、夏美に会いに長野へ向かう野宮。
野宮は気取らず、無遠慮でも正直に話す。
俺は加害者で、被害者のおまえになんか会いたくないとか
俺は車椅子じゃないからおまえの気持ちなんかわからないとか。
そんな彼だからこそ、本当に笑顔で会いたいし
おまえの笑顔を見たいと思っているのだろうと伝わる。
夏美も当然きつい言葉ばかりだが、タイミングが合ったこともあり
色々話してくれるようになり、少し前へ進めそうな兆しが見える。

清春のタイガースには、ミツルが加入。
これはちょっと意外だった。
しかし、彼の言うことは正しい。
清春の的確な指摘に波立つチームメイトを宥めうまく回してく支えが必要だ。

一方高橋は、やっと前向きになれたかと見えたものの
退院し、リハビリセンターで心境の変化がある。
人をランクに分けて見ている高橋。
正直酷い人間だが、一方的に責める気も起きない。
学校へ戻ることが怖いと思ってしまうことも
今迄見下していた人間たちより下になってしまったと思うことも
だからこそ些細な言動に傷ついてしまうことも
高橋本人が誰より辛いだろう。

先生に、お母さんと高橋くんは似ているけれど
お父さんは似てないと言われたのはなんだか印象的だった。
離れていた時間が長く、似てないお父さんだからこそ
高橋くんに何かを与えてあげられるのではないかと期待する。

0
2012年02月22日

qq

ネタバレ 購入済み

高橋の圧倒的な悲しみには強く感情移入してしまいました。
「膝の感覚がわからない」「漏らしていてもわからない」
「風呂に入る時は冷凍マグロのように扱われ、体は熱さを感じない」
とても色々考え指せられました

0
2020年12月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「始めは回りと衝突するわ試合に使ってもらえないわで・・・・・・。ひとりでよく泣きましたわ、ハハ。でもエゴをひっこめるつもりはなかった」



「普通そこでひっこめるよね?」



「ですかね?分かっていたからです。私のエゴが悪いのではない。ただまだ技術が不十分なんだと。技術が十分になったときがいつなのかはわかりませんが、私が自分で十分だと思う前に、彼らは私をチームの一員だと認めてくれていました。」

0
2020年03月08日

「青年マンガ」ランキング