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Posted by ブクログ 2021年09月01日
武芸王杯大会をクライマックスに据えた5巻である。
この巻は、事実上のマイカ回と言っていいだろう。
彼女の状況が序盤の加筆部で整い、アッシュと向かい合った前半のスクナ子爵領での挫折、そして後半の武芸王杯大会での逆転劇。
彼女の両親の物語を踏まえつつ、帯にあるように「伝説の再演」が描かれた一巻...続きを読むであった。
その一方で、後半は王都編でもあって、フォルケ神官やアーサー氏との再会もあった。
フォルケ神官の同僚であるトリス、ルススの両氏の登場、そして彼らを後援するアリシア王女殿下との対面などもトピックになるだろう。
明らかにマイカ回なのに、それでも食い込んでくるアリシア王女殿下、強いです……!
この巻もまた一巻での読み応えがある、骨太な構成が光った一巻であった。
表紙も含めてイラストは麗しく、加筆も豊富で、書き下ろしペーパーの「ライノが見たサキュラ魂」なども、外部から見た彼ら一族の異質性がわかる内容で大変面白い。
今回も文句なしに星五つで評価したい一巻である。
成長著しい彼らがイラストで描かれているのもまた見応えがあった。
温泉での一幕を描いたカラー絵、R-15指定しなくて大丈夫ですかね……?(笑)
珍しく恋愛中心の話。
アーサーくんはどうするの?と、思ったらそう来たか…
しかし気づかないふりもここまで、最後はかなり気障過ぎじゃ無い?