あらすじ
先生が優しいのは、私にアザがあるから――?「先生はズルい」やつあたりしてしまった瑠璃子はつい神田を避けてしまう。
どう接すればいいか悩んでいると、中学時代、好きだったクラスメイトでトラウマのきっかけでもある大橋が学校に押しかけてきて…!?青いアザをもつ少女と"人の顔がわからない"教師。誰にも言えない心の痛みも、二人なら――。
自分の顔にコンプレックスがあっても、あなたは自分の顔を好きになれますか…?
青春真っ盛りの女子高生・瑠璃子には、生まれつき顔に太田母斑と呼ばれる青いアザがあります。気にしないように明るく笑顔で振るまっていても、クラスメイトの些細な行動や発言で傷ついてしまう瑠璃子。そんな瑠璃子のもとに、人の顔を認識できない相貌失認という症状を持った神田という新しい担任がやってきます。生徒のことを覚えるために、生徒の特徴を細かく記録する神田ですが、なぜか瑠璃子の欄だけ空欄のまま…。自分の体にコンプレックスを抱いたことがある人ならこんなとき、たとえ相手が気を遣ってくれているだけでも、惨めな気分になってしまう気持ちが分かるのではないでしょうか。相手のことを察して自分で勝手に傷ついて独りになって…という悪循環に痛いほど共感してしまいました。
神田は神田で瑠璃子が想像していなかった見解を持っていて、この二人のやりとりは見ていてとても面白いです。
少女漫画のヒロインに新たな風が…?気になる話題作、ぜひ読んでみてください!
感情タグBEST3
中学の頃の出来事が、優しく解決して良かった。
そして学園祭。生徒の行事なのに先生も駆り出されるの大変。
そんななかで出てきた先生の過去。
主人公も先生も少しずつ生きやすくなるといいな。
優しい気持ち
みんながひとに優しい。優しすぎて悲しくて苦しくなる。
涙流しながら読んじゃいました。これを読んでたら人に優しくなれそう。続きが読みたくなる。
つづきが気になる
病気のせいで起こる日常の不便さとか心情が細かく書かれていて考えさせられる。二人の関係がどんどん近くなっていって、暖かい気持ちになります。
ただの、先生と生徒の恋愛物ではなくて、きちんと、それまでの人生とか心の動きが描かれていて面白いです。相貌失認や、他人と違う太田母斑というアザを背負っていきている二人。けれど、先生の過去が、障害よりも大きいトラウマを残しているのでは、ということが分かった今回。傷を乗り越えるのは大変ですね。
先生の
先生の過去、弱さ等が見れてストーリーに深みが出てきてよかったです。大橋くんもいい子そうだけど今のところあまり出番ないから期待です。でも先生素敵です。白河がどう出るか。ドロドロは嫌!
感想
人と違うと言われて苦しんでる人も居るんだなって考えさせられました。同情や腫れ物に触るよう感じはその対象を傷つけるからこれからはやめたほうが良さそうです。
せつない
なんだろう、この感情。
切ないというのか、胸がギュッとする。
瑠璃子の相手を気づかう優しさが、自分でも気づかないうちに自分を傷つけてしまっているところ、神田先生の両親から受けた精神的虐待や友達から受けたいじめ、胸が締め付けられます。
相貌失認を障害というのか症状というのか、これも難しいところだけど、親には気づいて欲しかった。一般家庭でなかったとはいえ、気づいてあげられる大人がいなかったのか、それが辛すぎます。
周りの対応で、本人たちのその後の人生がだいぶ変わるんじゃないかと思うと、とても考えさせられる作品です。