あらすじ
生まれつき顔に太田母斑(おおたぼはん)と呼ばれる青いアザを持つ女子高生・青山瑠璃子。アザのことを気にしすぎないよう、周りにも気を使われないよう生きてきた。新たな担任教師の神田と出会った瑠璃子はある日、神田の手帳を目にしてしまう。クラスメイトの特徴がびっしりと書き込まれているのに、自分だけ空欄なことに気づいた瑠璃子は神田を問い詰めに行く。しかし、神田は“相貌失認(そうぼうしつにん)”という人の顔を判別できない症状を患っており――。
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自分の顔にコンプレックスがあっても、あなたは自分の顔を好きになれますか…?
青春真っ盛りの女子高生・瑠璃子には、生まれつき顔に太田母斑と呼ばれる青いアザがあります。気にしないように明るく笑顔で振るまっていても、クラスメイトの些細な行動や発言で傷ついてしまう瑠璃子。そんな瑠璃子のもとに、人の顔を認識できない相貌失認という症状を持った神田という新しい担任がやってきます。生徒のことを覚えるために、生徒の特徴を細かく記録する神田ですが、なぜか瑠璃子の欄だけ空欄のまま…。自分の体にコンプレックスを抱いたことがある人ならこんなとき、たとえ相手が気を遣ってくれているだけでも、惨めな気分になってしまう気持ちが分かるのではないでしょうか。相手のことを察して自分で勝手に傷ついて独りになって…という悪循環に痛いほど共感してしまいました。
神田は神田で瑠璃子が想像していなかった見解を持っていて、この二人のやりとりは見ていてとても面白いです。
少女漫画のヒロインに新たな風が…?気になる話題作、ぜひ読んでみてください!
感情タグBEST3
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生き辛さ
太田母斑がある人として周りからの視線や言葉に傷ついてきた主人公。
相貌失認で周りとの関係をうまく築けない先生。
人の顔と名前を一致させて覚えることと、それをそのまま記憶し続けて必要なときに思い出すことが苦手で、仕事とかでけっこう苦労してるので特徴メモするのわかるっ!てなりました。そして、私よりさらに苦労するだろうなと想像します。
主人公から感じるオーラで、先生が生きやすく。そんな先生がいることで主人公が生きやすくなってくれるといいなと思います。
作者天才では?
太田母斑も相貌失認も知識としては知っていた。
しかし、その要素を組み合わせたストーリーをここまで面白く作り上げられる人がいるのかと初読のとき驚いた。
サンプルで読めた部分が面白すぎて、すぐに購入した。
2巻目もすぐに買いたいと思っているし、もし買うかどうか迷っている人にはまず1巻目を買ってみてとおすすめしたい。
新しい考え
少女漫画の中でも、病気ではなく
生まれつきのもので直そうと思えば
直せるかもしれない跡みたいなのって珍しくて
面白かった。そんな彼女が普通の恋愛をしている姿は可愛くて胸きゅん。
コンプレックス
顔に大きなあざがあってコンプレックスにならないわけがない。
相貌失認の先生と出会ったものの、相手が教師ではなぁ…
でも先生の相貌失認の公表すると大目に見てねって言ってるみたいでっていうのも間違ってんだけどな…
引き込まれます。
男性教師と女子生徒、それぞれが抱えるハンディやコンプレックス、それにまつわるお互いの過去の共通点など、テーマはとても重いが引き込まれるストーリー。続きが気になります。
きゅん
主人公の子がとってもピュアで強くていい子でキュンってなっちゃいます。そこに先生と相貌失認。なんて掛け合いなんだろう。そして最後にあの人の登場?女性教師とドロドロにならなきゃいいけど!