あらすじ
皇帝・朱心から妙に気に入られ、専属のお薬係に着任。
さらに、官女から貴妃に昇格した英鈴。
ところが、後宮内にて最近『英鈴特製の安眠茶』が出回っているという噂が。
身に覚えがないのに、薬茶を飲んだ嬪が中毒症状を起こしたことで「毒を売りつけられた」と騒ぎになってしまう。
しかも、そのせいで皇帝のお薬係を解任されることに。
窮地に陥った英鈴は、身の潔白を証明するために後宮内を探り始める。
しかし、薬茶の正体を掴むと同時に、踏み込んではいけない『5人目の妃』の謎が絡んできて……?
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Posted by ブクログ
平民からいきなり妃へと上がった英鈴は、後宮の女の戦いに巻き込まれて…
親切そうに見えても、やっぱり女の園。足の引っ張り合いがえげつない。
それでも、皇帝の力を借りつつも確固たる地位を築いている英鈴と皇帝距離も縮まった様に思えました。そして、ラストの皇帝の冗談が本気そうなので、今後が楽しみです。
Posted by ブクログ
なかなか興味深い展開だった。
今回は飲むと深い眠りに誘われるという安眠茶を巡って、後宮でひと騒動起きる。しかも、ヒロイン英鈴が中毒性のある恐ろしい薬茶を後宮にばらまいたと、何者かによって事実無根の噂を広められてしまう。
なかなかの難事件に挫けそうになるも、皇帝の無言の励ましにより、英鈴は見事に事件を解決に導く。
気になるのは、物語の重要な要となる事件についてである。第一巻同様、解決までの過程がやや説得性に欠ける、ご都合主義の安易な展開だったように思えるのだがー。
あとは、どうやら二つの顔を使い分ける皇帝には、たくさんの妃がいるようなのだが、肝心の英鈴以外の妃たちとの関係性は、どうなのか気になった。今回だけでも、数人の妃が登場し、しかも高位の四妃たちは皇帝と連れそった年月も長いにもかかわらず、皇帝と彼女たちのやり取りから、そういったものが見えてこない。
その辺りが惜しいと感じた。