あらすじ
霊感体質の女子高生・杏はアンティーク椅子工房「TSUKURA」でバイトを続けている。極悪人顔揃いの職人たちは相変わらずみんな心優しく親切だし、死にたがりで人類嫌いで変人美貌のヴィクトールからは人類扱いされず、時に楽しく椅子談義が弾んだりもする。アレさえ出なければ本当に良い職場なのだ。ところが、ある二つの椅子が工房へ持ち込まれて以来、杏はたびたび恐ろしい目に遭うようになってしまい……? バイト継続の危機勃発、ふんわりオカルティック・ラブ第二幕!
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Posted by ブクログ
ヴィクトールが杏に目に見えて心を開くようになっててたまらんかったです。ホラー要素がだいぶ怖かったけどおかげで相殺できました。
中編ひとつ、短編ひとつの構成だったから、短編のほうは箸休めだろうタイトル的にも!と油断してたら短編のほうもしっかりめにえぐ味のある人間関係が展開されていて容赦がない。(好き)
Posted by ブクログ
椅子職人ヴィクトールシリーズ第二弾。または恋にまつわる椅子のお話シリーズ。今回も副題がうまい!知られざる恋のお話とアンティークショップの心霊現象、とても楽しめました。それとそれと高田杏とヴィクトールのじわじわ近づいていく、その距離感が!!ほんとたまらなかった〜〜!!!このふたりの会話がめちゃくちゃときめくよね……。高田杏と話しているときのヴィクトールが楽しそうで楽しそうで…。杏ちゃんはもう観念したほうがいいよ……「恋じゃない、恋してない!」って言ってるけど、紛れもなく恋だよもう。
前回と比べて心霊現象に拍車がかかり、杏ちゃんのSAN値がヤバいことに。それを見て高田杏に辞められたくない!って、あの計り知れない椅子愛を持つヴィクトールの口から心霊現象を引き起こす椅子を「解体する」なんて台詞が出たのおどろいたわ。ヴィクトールの杏ちゃんへの気持ちがだんだん大きくなっているの、「解体」発言やあの終盤の彼の行動が如実に物語っていることが、何度も言うけどたまらないです。
あと雪路くんと杏ちゃんのやりとりもかわいくて好きなので、このふたりの仲良しぶりも拝めてよかったー!
それで今回のストーリの流れになる椅子の話なのだけれど、ほんとはいいところを列挙してここがよかった、ここが最高に萌えたって言いまくりたいけれど、それは本編を読んでほしい。とにかく、今回も最高でした。このまま3巻いきます!