あらすじ
霊感体質の女子高生・杏は呼ばれるように入ったアンティーク椅子工房「TSUKURA」で霊を祓い、請われてバイトを始めることになった。たまのアレさえ出なければ良い職場で、極悪人顔揃いの職人たちはみんな心優しく親切だ。そして店のオーナーの、死にたがりで人類嫌いで変人美貌のヴィクトールに、杏は不意にときめいたりもしている。そんな時、杏がある椅子に座ってから店にはポルターガイストが頻発するようになり……? 椅子談義も楽しい、ふんわりオカルト&ほんのりラブ開幕!!
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Posted by ブクログ
ホラーな少女小説が読みたいな〜と思って買ったんですが、よかった〜〜〜!!!!!
まず登場キャラクターが全員魅力的。ヒーローである人形のような美貌を有したヴィクトールは、椅子を偏愛している厭世的な人嫌いだけれど、時に優しい。ヒロインの杏ちゃんも優しくていい子。それに椅子工房の面々のキャラがまた濃いこと…。
そんなヴィクトールと杏ちゃんの距離がじわじわ近くのがとてともいい。ほのかに香るくらいの主人公の恋愛要素がじんわり滲み入るようで好き。
それにしてもヴィクトールほんとに椅子の話ばかりなのが面白い。椅子談義が歴史のちょこっとしたトリビアみたいでそこも興味深く読めました。
ホラー要素はそんなに怖くはないけれど、現実と怪奇の境があやふやで"それ"に気がついた時にちょっとゾクッとするというか、怖いのが好きな人はにやっとするんじゃないでしょうか。
ヴィクトールが偏屈ゆえに紛らわし〜〜笑!ってなるのも仕方ないと思う…。でも彼からしたら「は?」って感じなんだろうな…だって真実しか言っていないし…
タイトルの回収もうまい。続き買います!!!!!