あらすじ
比喩・記号・語彙――文学の構成要素をテーマに孤高の才能が描く、静寂と浮遊感、とびきりのポップ。
詩情あふれる台詞と画面、ミステリのような叙述トリック、近いようで遠い存在である文学と漫画が、かつてないほど接近した注目作!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
すごい個性的な作品。
全ての画が素朴な木版画のよう。
訥々(とつとつ)と、細切れに会話をする登場人物たち。舞台は現実世界のようでいて異質な空気感が圧倒的に支配している。
高尚な美少女、児玉まりあと笛田くんによる会話劇。釈迦と弟子、孔子と弟子のような問答。
そして児玉まりあがときおり見せる表情、彼女はただのツンデレなのか、それとも。
五里霧中のような状況から少しずつ進んでいく物語に、目が離せない。
紙面を見ると圧倒的に少ない情報量、なのに不思議と心に積もっていくものの量は多い。
スカスカの一冊なのに、ずしりと重い、といえばいいだろうか。この作品もまた文学なのかもしれない。
4巻でひとまずの完結という情報なので、
まずはそこまで楽しみに読んでみたい。
Posted by ブクログ
職業柄、この漫画はとても興味深かった。
言葉の役割、なにより文学とはなんなのかをシュールに、可愛らしく、ときに鋭く描いた作品。
比喩表現は、新しい言葉と概念とイメージを作り出す。
疑問符は無数の疑問をこの世に生み出し、文末表現は人の性格を支配する。
文学が私たちにもたらすさまざまな影響を、児玉さんが、笛田くんを指導することを通して、可愛く説教してくれる感覚になる。
文学的やり取りのなかで、児玉さんと笛田くんがただイチャイチャしているようにも見える、それも面白い。
私たちがどうやって気持ちを表すのか…。どんなことをではなく、どうやって、というのがポイント。
言葉と内容の関係を、器とその中身に例えれば、中身がどんな器に入っているか、もっともっと、多くの人に気にしてもらえたらな…と思っているため、この作品が多くの人に読まれることを期待する。
Posted by ブクログ
版画のような独特なタッチで、思弁的な会話に彩られて綴られる、ラブコメディ(…なのか?)。言葉遊びを通じて展開していくストーリーには、SFにも通ずるものがあると感じた。
漫画という媒体でしかできないような表現に挑戦しているか、というと分からない。ただまあ、絵を交えて綴られるからこそ、この味わい深さがあるのだろうとは思う。
ウェブ漫画だからか、漫画として読むと大ゴマの多い印象を受ける。
Posted by ブクログ
全3巻。文芸部部長の児玉まりあと入部志願の笛田君。「文学とは何か」試験をクリアしなければ入部はかなわず、答えを探しながら二人は彷徨する。笛田君に見えている児玉さんは、実体からデフォルメされているらしい。文学×ラブコメの振幅が大きすぎて、どこへつれていかれるのかわからないのが魅力。おかしいのは誰?
文学を遊ぶ
これ自体は文学作品ではなく、文学について語り、文学で遊ぶ作品。あまり見たことのない作風で、個性的で楽しめました。固有の作品についてではなく文学そのものについて話している点が良いです。
Posted by ブクログ
レストー夫人の作者による新作。
ずっと、この人の新作はいつ出るのかなあと思っていたので、発見したときに即買い。
メルヘンとSFとサイコが混ざったような日常の物語であり、タイトル通りブンガク。