あらすじ
手塚治虫文化賞ノミネートの話題作! 心ときめく新展開の第三集。
同級生の飲酒問題を言葉の機械で解決したり、電車の車内放送を文学として分析したり、相変わらずだった児玉さんと笛田くんの関係は終わりを意識したことで新たな局面へ――。
文学の構成要素を学ぶ、二人きりの文学部活動。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
第十五話「たまえサーキット」はまさしく黒沢清「キュア」や伊藤計劃「虐殺器官」やJ・G・バラード「コカイン・ナイト」ではないか。
また第十八話「エンド オブ 文学」の
好きという
言葉の持つ
全部の意味で
児玉さんが
好きです
交際して
ください
という104pの台詞はまあいいのだが、105pの黒髪少女の後ろ姿の唐突さよ!
こえーよ! 謎すぎるよ!
そして「第二十話 いとこエクソシスム」……ぜんっぜん関係ないかもしれないが「青春ブタ野郎」の牧之原翔子を連想したり、この話の不思議さって思い出すものがあるけれどなんだろうと考えてみた結果、この漫画の1,2巻を読んだあとの不思議さだと気づいて呆気なく感じたり嬉しくなったり。
Posted by ブクログ
WEBでも更新される度に一つ前から読み直してるし、なんならそうでなくとも読みに行くことがあるから、特に真新しい読書経験ではなかった。が、その分本作の素晴らしさを再確認した気がする。
今回はざっくり言えば、事物の認識(の歪み)に関するお話が多かったのかな。詭弁と言えなくもないが、どの話も読んでいて価値観を揺らされるというか、そういう考え方もできるな、と唸ってしまう。各話の最後に関連する文献が一冊ずつ挙げられているのも嬉しい。