あらすじ
肘を壊し、いかさまができなくなった「坊や哲」。
闇の組織から高利の金を借り、窮地に陥るが……。
長年にわたる麻雀の打ち過ぎのためか、肘が上がらなくなり、いかさまが出来なくなった私こと「坊や哲」の前にあらわれた、ドサ健、出目徳、タンクロウらとも全く違った新しいタイプの麻雀打ち、鎌ちゃん。
闇の地下組織TS会から高利の金を借り、窮地に追いやられた私に生来の博打打ちの魂が鎌首をもたげ……。
解説・小沢昭一
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Posted by ブクログ
三巻、激闘編。最後は涙モノだ。
たぶん、全4巻の中で一番悲しい話。
勝負の相手は容赦なく裏切る。もとより仲間などではないのだ、と1巻から何度も何度も言ってたけれど。はじめは主人公の哲也が気持よく勝ってて読んでて気持ちいい。だけど最後では一変して負ける。
─「そうら、風がかわった」
博打とは暴力の変化形ではないか、と思わず感想する。
ドサ健は、妙に馴れ馴れしくなったり、でもやっぱり自分に不利な場面では平気で裏切る。改めて傷つく。本当にクズいな~と。だけど哲也はそうは思わないんだな。きっと同じ勝負師だから。自分がツイてないせいなんだ、と。
基本的に麻雀放浪記の1巻~4巻は独立した話なんだけど、1巻を読んでないと最後の感動のところが理解できない。