タイトルを見た瞬間、頭に「？」がいっぱい浮かびました。
『雪女と蟹を食う』ですよ！？
一体どんな内容なの！？って気になりませんか？気になりますよね？
ジャケ買いならぬ、タイトル買いです。
はて、グルメマンガかな？
と、読み始めてまた吃驚です。
1人の男が自宅のアパートと思われる一室で首つり自殺を図ろうとする所から物語はスタートします。
（全然グルメマンガじゃなかった―――！！）
死のうとするも中々思いきれない男は、死ぬ前に有り金を使い切ろうと思い至ります。
さて、何に使うか。
人妻デリヘルを呼ぶか…しかし…
そういえば、27年生きてきて一度も「蟹」食ったことない。
蟹食わないまま死ぬのか……
そう、男は人生最後の日に、人妻よりも北海道で蟹を食べる事に決めたのです。
しかし北海道に行くには手持ちが足りない。
そこで、見かけたセレブ妻の後をつけ強盗を企てますが、まさかの体狙いと勘違いされ…
何故か人妻と北海道まで蟹を食べに行く旅がスタートするのです。
目的はただ「北海道に蟹を食べに行く」というだけなのですが、
妙に抒情的なのです。
まるで純文学を読んでいるような感覚になります。
それでいて、画面から湿度や温度を感じられ、艶めかしく思えます。
何故「蟹」なのか？何かのメタファーなのか！？
ワケアリそうな人妻の謎の部分も気になるし、主人公の男も過去にワケアリそうで、気になる事づくめの1巻。
じっくりと読める、注目の新作です。
感情タグBEST3
匿名 2022年10月03日
死にたい主人公に、「蟹を食べるまでは死んじゃだめ」というアヤメさん。主人公の死を阻止しようとしているのか？特に意味はないのか？アヤメさん自身の旅の目的がまだまだ分からない。
せっかく買った指輪、プレゼントしたらすごく喜んだだろうに…でもプレゼントはちゃんと自分のお金が買うところがヒモの鑑だ笑。
最初はぶっ飛んだ設定で始まったものの、直ぐに北海道に行くのではなく、その道中を楽しむ旅漫画です。内容もしっかり取材されて、描いていると思います。
人妻、美女との逃避行という名の旅
謎めいた色気のある女性を好き放題出来る
知的に熟れた女性を旅先で連れ回す
海に行き
水族館行き
美味い飯屋行き
銀山温泉に行く
楽しくないはずがない
Posted by ブクログ 2020年11月21日
雪女と蟹を食う(2) (ヤンマガKCスペシャル)
纏わりつく「死」への誘惑、理不尽な冤罪が狂わした北(仮)の人生。
彩女は、大人は享楽に耽ることでしか救われないことがある…と言います。欲望を解放して理不尽から逃げる、その享楽の先にあるのは「無」なのか？
しかし、彩女への想いが「死」を恐怖させる。...続きを読む徐々につみびらかになる北(仮)の過去が、追い詰める気持ちと、旅の先にある希望？がないまぜになる。
蟹を食べたら、そこに何が待つのか？彩女の色香が惑わせる、大人のエロチック童話♪
#雪女と蟹を食う
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再読。この巻では北関東から猪苗代湖、新潟に抜けて日本海を見たりしていて、いわゆる典型的なロードムービースタイルの旅が続きますね。
何度か肌を合わせ、お2人の仲も進展していきます。
TVドラマでは残念ながら本州内での旅があまり描かれませんでしたが、2巻の巻末にはここまでの行程が地図になって出ていますし...続きを読む、まだ先は長いですね。
風邪をひいたヒロインの代わりに久し振りに車を運転する主人公が、高速道路でのトラック事故に巻き込まれそうになり、生と死を実感する巻末のエピソードとかが出色でした。
後々にも坂村真民さんの詩が出てくる通りなんですよね。
目的地が近づくにつれて、関係が深まっていく二人
深まっていくのだけども、距離はむしろ離れていく
それは2人の中で共有できない何かがあるからなのか
それが明らかになっていくのか、今後を注視したい
Posted by ブクログ 2020年09月10日
表面的にはただの不倫旅行だけど、実際は終活旅行。所謂１００日後に死ぬワニ的な見方をすると味わい深い話になると思う。水族館で水槽の中に死の世界を見たり、運転中に事故を妄想したり。
AVちっくなストーリーと絵かなぁって感じ。
鈴木さんのオススメだったので、純文学的って書いてあったので読んでみましたが、だいぶ違う。
でも必要な男の子はいるでしょう。
