あらすじ
男女のほかにα、β、Ωの3つの性が存在する世界。Ωの少年・真宮にαと偽らせ、名門・英家の嫡子とする計画を持ちかけた犀門。しかし、Ωには定期的に「発情期」が訪れるため、性別を隠し通すのは難しいと言う真宮に、犀門は「発情抑制剤」の存在を告げる――。丸木戸マキが描く、オメガバース×身分制度×華麗なる一族の家督争い!
...続きを読む感情タグBEST3
抑制剤
アルファという性別の人たちが支配する世界において最下層のオメガに生まれた二人の男が社会に対する復讐やかつての自分の座を取り戻すためにいろいろ企てる復讐劇の第三話。
犀門から性別を偽って英家に来てほしいと言われた馬宮。
しかしオメガは発情期が定期的に来る時期はロクに生活できず、性別を偽ってもバレる可能性が高い。
そんな馬宮に対して犀門はある薬を見せる。
それはオメガが発情期を抑えることができる抑制剤だった。
それを服用したオメガは通常出してしまうアルファを誘うフェロモンの排出が一時的に抑えられるのだった。
かつて犀門はその研究をしていたがプロジェクトが中止となったため今は作っていない。
しかしその薬をいくつかこっそりくすねたため持っていた。
それがバレれば重罪だが世の中のオメガみたいな扱いを受けることはない。
そして犀門は第一夫人の座に返り咲いて夫の愛を受けたい。
そのために子供が欲しいという本音を話す。
利害関係が一致した犀門と馬宮は一蓮托生の仲となったのだった。
馬宮のこの状況から抜け出したいというギラギラした気持ちもすごかったが、犀門のもう一度第一夫人の座について愛する人の隣を歩きたいというほの暗い激情もすごかった。
バレたらヤバイことを計画している二人が今後どういう手を使うのか続きが楽しみ。