あらすじ
ロス市警のみならず、FBIからも激しい妨害と警告を受けるボッシュ。孤独な捜査を進める彼に貴重なヒントを与えてくれたのは、今は全身不随の身となった元刑事のクロスだった。が、その身辺にも危険が迫り……。たくさんのもつれた糸が絡み合い、人の心の闇を炙り出す! 現代ハードボイルドの最高峰!
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Posted by ブクログ
解説を読み直してみると、ボッシュは色々
女性とお付き合いしてたんですね、記憶にないけど、
ただ、エレノアだけは良く覚えています。
やっぱり、愛の弾丸説でしょうか。
って、私関係ないんですけどね。
二度も三度ものドンデン返し、最後の最後での
クロスの・・・衝撃でした。
彼の求めたものは?復讐?懺悔?誰かオレを裁いてくれ?
それは、分らないけれども、ん、衝撃というしかないなぁ。
リンデルは、いい同僚になってくれるといいなぁ。
ライダーにラングワイザー、ボッシュの周りには魅力的な女性も
たくさんいるのよね~。あと、私、詳しくないけど、ジャズ好きなボッシュも、シュガーレイとサックスを練習するボッシュのまたいいなぁと。
あれ、この次は、刑事に戻るんだよね。
ええ~~、何があったの?知りたいようで、知りたくもないような。もう暫く救われた気持ちで、パラダイスロードを散策していたい気分だわ~。
Posted by ブクログ
本書が出版された2005年に初読していたが、10年経ってすっかりからくりを忘れてしまっていたため、ボッシュとフォー・キングズの対決シーンではクライマックス感満載で手に汗握り、事件の裏で手を引いていた黒幕の正体に唖然とし、エレノアが隠していた秘密に涙してしまった。
米国で最も権威のあるミステリー賞である「MWA賞最優秀長篇賞にノミネートされ、米国で圧倒的な人気を誇る作品だけあって、ミステリーとしても十分に面白いし、小説としても完成度が高い作品に感服した。
Posted by ブクログ
(上巻より)
訳は最悪ではないものの、いまひとつ。
しかも、きめる所がきめられていない。
なんだか、文字の大きさか、字体か、何かがハードボイルドっぽくなくて気に食わない。
そんなことを、今まで気にしたこともなかったのに。
訳者あとがきによると、前作の解説では
「おお、これほど早く次を読みたいと思わせる作品も今までになかった」とあったらしいが、
今回は、
「これほど次が読みたくない、これで終わりにしてくれと思わせる作品はなかった」というラスト。
お願いだから、このままボッシュを幸せにしておいてくれ。
Posted by ブクログ
敏腕記者だった経歴もあり、プロットが緻密です。長編でありながら破綻のない展開とたまに顔を出すハードボイルド的セリフも魅力。とはいえ、何故か主人公に感情移入しづらいのも事実。これは、ジャーナリストとしての職業的特性から登場人物たちを客観的に、かつ状況描写を公正、正確に行おうとする性(さが)が前面にですぎている為の様な気がする。試しに、過剰な描写を排除するパトリシア・コーンウェルあたりと比較すれば私の言いたいことが伝わるかな。
本作は、ハリー・ボッシュシリーズ9作目。訳者のあとがきが、シリーズ内容を時系列にまとめておりわかりやすい。
解説は、ローレンス・ブロック推しの林家正蔵氏。彼はまた、落語家ながら一万枚以上のジャズレコードを所蔵しているジャズマニア。本書の主人公もジャズサックスを習っており、文中にもサッチモ「What a wonderful world」やアート・ペッパーなどが出てくるのでジャズファンも楽しめる。