あらすじ
夜明至(よあけいたる)、バツイチやもめの38歳。職業、フリーの保険調査員。ある日彼のもとに持ち込まれた2つの依頼。それは「銃暴発事故の保険調査」と「ワケアリ少年・玄(くろ)を預かること」。玄は初対面から夜明に嫌悪感を示し、予期せぬ同居は最悪の幕開けに…。思うように調査も進まぬ中、玄の"一言"が事態を一変させる。夜明にとって玄の存在は光明となるのか――?保険調査で「嘘」を暴く新感覚ミステリー、開幕!
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囀る鳥〜…で作家さんを知りめちゃめちゃファンになってしまいまして、こちらの作品はボーイズがラブしませんが^ ^保健調査員が主人公のミステリーでとても面白いです!カッコいいです!
囀る鳥の鮫と鯨が出てきて軽く興奮してしまいました^ ^
玄くんもですが夜明さんも、そうは見えないけどまだまだ謎の多い人物で、保健調査の内容も合わせてとても読み応えのある内容になってて面白いです!
台詞が多めです。一言一句丁寧にゆっくり読みました。
灰色、緑、赤、青、藍、ピンク、黒など感情が色になって見えるという高比良玄は尊属殺人の犯人?!
どういう展開になるのか楽しみです。
保険調査員の話
保険調査員の男がひょんなことから元同僚によって少年を預かりながら仕事をしていくお話の第一巻。
主人公の夜明至(よあけいたる)は自分の名前を冠した保険調査会社を経営している。
仕事内容は保険会社から依頼を受けてある契約者のケースに対して仕組まれたものではなく保険金を支払うのが妥当かどうかを調べることだ。
無責という保険金がまったく支払われない状況で解決すると成功報酬が余計にもらえるという場合もある。
今回のケースはクレー射撃の最中に銃が暴発したことによって契約者は左胸に被弾して出血多量で死亡。
保険が認められれば多額の保険金が支払われるので調査してほしいとのこと。
契約者の妻に事情を聴くがあまり進展がない。
そんなときに元同僚の行政から連絡があり待ち合わせ場所に行くと一人の少年がいた。
彼は夜明を見て気持ち悪いと言った。
そんな彼は高比良玄(たかひらくろ)といい来年度から定時制の高校に通う少年で彼をしばらく預かってほしいと行政から頼まれる。
いやいやだが彼を引き取りそのまま仕事を続行させる夜明は玄が何かに対して引っかかっている表情をしているのが気になるのだった……。
BLを描いているヨネダ先生の青年誌での連載で当然BLではないが、囀るでおなじみのキャラが出てきたりして同じ世界の中での出来事なんだなぁというのを実感した。
保険金という大金が動くお金だけに保険会社も慎重にならざるを得ないケースが多く遺族からしてみればなぜそんなことをきくのという事までほじくり返さなければいけないのはキツイ仕事だろうなぁとも思った。
ただ、悪意から大金をせしめようとする人間がこの世の中にはうじゃうじゃいるのでこういう汚れ仕事を扱う会社が必要なんだとも感じた。
夜明の飄々とした感じや玄の夜明に対する当たりの強さ、周りのキャラのアクの強さなど読んでいて飽きさせないお話だった。