あらすじ
13年前の火事の真実を求め、村田杏子は「山内しずか」という偽名を使い、家政婦として御手洗家に潜入した。出迎えた御手洗家の後妻・真希子に対し、完璧な仕事ぶりで取り入り、契約にこぎつける。真希子に上がることを禁じられていた2階に手がかりがないか探る杏子。そこで出会った挙動不審な男は、昔優しかった真希子の息子・希一だと気付き…!? 期待の新鋭が描く本格ホーム・サスペンス!
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面白い
過去の事件を探るため、関係者の家に家政婦として入り込む主人公。過去と現在の時間を行ったり来たりして描かれるけれど、とてもスムーズで違和感なく読めます。主人公のある人物への思いも効果的感傷的に描かれていて、印象に残ります。
質のいいサスペンス
そういう結末になるのか・・・。真犯人がコイツなら仕方ないんだろう。ちょっとモヤモヤは残るけど、最後まで飽きさせない展開が素晴らしい。杏子が幸せになって良かった。
湮滅された証拠を探し出し遂に犯人を追い詰める場面がアツい。十数年の屈辱はいったいどれほど彼女を苦しめてきたのだろうか。
それを思うと彼女のこれまでの努力と今の達成とに自然と涙ぐんでしまう。
不穏な家庭ですね……
いずれにしても父親の存在が極めて希薄ですね。その辺も作者の意図している部分でしょうが。
主人公の妹さんも、先方の長男が引き篭もってしまったとはあまり認めたくなうようですが、再婚した彼女とかも色々と闇を抱えていそうですよね。
その辺の不穏さだけはひしひしと感じました。
近所には
そこそこ活躍しているようだから近所にもインフルエンサーだってバレてるんじゃないの?杏子が出入りしているのも見かけた人いるだろうし、家政婦入ってるのバレバレなのでは?
匿名
希一は火事の真相をおぼろげながら知っているのか。しかも山内しずかを調べているということはなんか思うことがあるのだろう。真二もいい子みたいだし、問題は母親。
炎上4
う~ん。よく練り込まれた繊細な作品ですね。まだまだ全貌は見えないけど、思わず夢中になって読み耽ってしまうような、素晴らしい作品だと思います。
希一くんは、お母さんである真希子さんの放火シーンとかそれに類するものを見てしまって、こんなことになっているのかな?とか思います。