【感想・ネタバレ】新装版 孫子(上)のレビュー

あらすじ

戦史の研究に没頭している孫武は、戦争に勝つには勝つだけの理由があり、負けるには負けざるを得ない理由があることを知った。呉楚の確執が続く古代春秋時代の中国。楚への復讐に憑かれた伍子胥の計らいで呉の将軍となった孫武は、独自の機略で楚軍を打ち破り続ける。孫子の兵法で名高い孫武を描く歴史小説。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

第二次世界大戦を生き抜いた著者が見ているなら世界観が見えて面白かった。現代の価値観や感覚とはまた違う、あの時代の考え方が散見されて、孫武の生涯の物語よりも、著者の考え方が面白かった。
孫武がいわゆる学者であって、武将ではないという描かれ方は面白かった。孫武が自分の理論に自信を持っていて、それを広めることや教える事をしたかっただけで、自分の理論をもとに万の軍勢を率いて戦い、呉の国で出世したかった訳ではない、英雄になりたかった訳ではないという設定は読んでいて共感する部分があって、感情移入しながら楽しめました。

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2022年11月20日

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