あらすじ
父に命じられ、平民出身の騎士ユアンと結婚したトリシア。
彼をずっと密かに慕っていたトリシアは内心喜ぶが、
一見紳士的で優しげなユアンが実は非常に野心家で、
この結婚を出世のために受けたことを知っていた。
そして、平民を平気で殺す“血塗れ姫”と噂されるトリシアを嫌悪していることも……。
彼のため、「子ども以外は望まない」と告げるトリシアだが、
ユアンは彼女に軽蔑の眼差しを向けると、剥き出しの欲望をぶつけてきて――。
貴族を憎む野心家の騎士×心を持たない“血塗れ姫”、誤解から始まる運命の恋。
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泣いちゃった
作家さん買いです。
テンポがよくて、すぐにお話に引きこまれまして一気読みしました。
切なくて悲しくて温かいお話です。
ユアンのぶきっちょぶりにはもう鼻フック喰らわしたくなりましたが、そこも魅力だと思いました。
とにかく大変おもしろかったです。
フローレンスが1番哀れで、トリシアはまさに天使のようでした。
ああいう女性になりたかったよおばちゃん。
思わず涙してしまいました。
文章書くのが上手い作家様だなぁ、と個人的に思います。
まぁ今作は「血塗れ姫」とあまりに連呼され過ぎてて少々やり過ぎ感もありましたが笑
やはり一度ヒーローがボロボロになり、ヒロインに許しをこう展開は個人的に好きです。
泣けました
ほかの方もおっしゃっているように、そこで終わっちゃうのか…!!続きまだですか?と編集部に毎日急かしたいぐらい、続きを読みたいです。
最初から出てきたあの人が実はアレになっていたとは…と真相を読んで驚きました。
春日部こみとさんの作品は読んだことがあり、レビューもよかったので、購入したのですが、正解でした。
ソーニャ文庫らしさは…あまりないかも笑(これもほかの方がおっしゃっていますが、ヒロイン父のほうがソーニャらしいですね)。
終わり方としても、そうなるかとしか言えない終わり方で、乙女ゲームでいうならば、ハッピーエンドであり、ノーマルエンド。まあ少なくとも主人公たちからするとハッピーエンドではあると思う。
(実家の公爵家の跡取りをどうするんだろうという、ファンタジー物書きからみた疑問が残るのが星一つマイナス)
タイトルに偽りなし
血塗れ姫と揶揄される女の子との政略結婚をすることになった成り上がりの騎士目線のお話。
ヒロインは小動物のようでとてもカワイイ。
ヒーローがモラハラ気質があるのでヒロイン溺愛といいつつも少し嫌な気持ちになるかもです。
お話は泣き所もあり、楽しめましたがヒロインの父親に対しては少しくらいザマァ展開があっても良かったのになーとは思います。
歯痒い
とても困った性格の父親を持つ大貴族の娘と正義感の強い平民上がりの騎士の恋物語。
ヒーローの視点で描かれるヒロインの描写はドキドキして素敵だったけれど、両想いにも関わらず、すれ違ってしまう二人の関係が私には歯痒すぎました。焦らされる展開が好きな人にはたまらないお話かも。
物語の最初に展開される二つの枷(自殺した姉と殺された友人)が全くの虚構だったという展開は、歪んだ愛しか持てないヒーローが好きな私には、ちょっと肩すかしだったけれど、性格の良い二人の主人公が色々な試練を超えて、愛をはぐくむというハッピーエンドのお話が好きな人にお薦めかと思います。
不自然すぎる
契約結婚を持ちかけておきながら相手が愛人らしき人を連れていると青ざめる主人公。身重の奥さんを置いて捜査と称して愛人の家に入り浸る夫、それで愛しているとか無理がありすぎる。