【感想・ネタバレ】チンギス紀 十四 萬里のレビュー

あらすじ

チンギス・カンは、息子たちや将軍を率い、ホラズム国に大軍で進軍する。
長男ジョチはシル河下流の制圧に向かい、次男チャガタイ、三男ウゲディはオトラル攻略を任された。攻城戦をおこなうため、ボレウとジンの歩兵部隊、ナルスの工兵隊も投入されている。
チンギスは、四男トルイ、ジェベと共にブハラを目指す。
モンゴル軍を迎え撃つのは、帝アラーウッディーンと皇子ジャラールッディーン、イナルチュク、テムル・メリク、そしてマルガーシたちだった。

ホラズム国に遠征するチンギス・カンを、十分な兵力を持つ軍隊が待ち受けていた。
好評第14巻。

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マルガーシ強い。ジャムカとホーロイとトクトアを混ぜたような存在。
全体的な戦局は、じわじわ追い詰める戦いでモンゴル軍が勝っている。

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2025年08月06日

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膠着

西の大国ホラズム・シャー国に上手く誘い出された形のチンギス率いるモンゴル国
最大の敵を前にじりじりと時が過ぎていく中にも、局地的な戦の勝敗や、漢たちの死、物流に命をかける若者たちが描かれる

そして長い膠着の先に現れたのは…






「えーーー!どうなっちゃうのーーー!」というわいの声、声なき声、いや声出てた

すごくね?もう全部分かってる歴史小説で次どうなるの?って思わせるのすごくね?
だってモンゴル国勝つに決まってるもの
歴史の教科書に書いてあるもの

それでも出てくる「どうなっちゃうの?」
すごい通り越してしゅごい(「しゅごい」の方が上なんだね)

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2025年06月15日

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使節団を虐殺されたチンギス・カンはホラズム国に進軍、帝アラーウッディーンと皇子ジャラールッディーン、マルガーシが迎え撃つ。遠方への遠征でもびくともしない軍の体制と兵站は見事だが、イカリが戦死、激戦は続く。次巻で決戦か。大水滸シリーズも含め壮大なるマンネリだがやめられない。

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2022年09月23日

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チンギス紀も14巻目の佳境に入った。本巻ではチンギス・カンの軍と南方あるホラムズシャー國軍との戦いである。どちらかと言うと小競り合いでチンギス・カンの軍の方が苦戦。大切な人が消えていく。少々判官贔屓かもしれないが少々ショックを感じた。

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2022年08月15日

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ネタバレ

チンギス紀14巻
だんだん広大にそして多くなってゆくチンギスの領土と敵に、私の読書力がついて行けない近頃、たけど、この本にはまた再び血を滾らせ胸踊られる場面が多くあった。

ホラズム・シャー国のオトラルでの攻防にストーリーはほぼ動かないけれど、死んでゆく者たちのこれまでの生き様や、護る者護られるもの達の気概が熱い。若いもの達もまた多く大人へとなってゆく。
しかも、この本ではチンギス本人の宗教観まで語られる。
最終章、ムカリとマルガーシの一騎打ちには涙がこぼれた。
オトコ達の闘いはまだまだ続く。

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2022年08月03日

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ホラズム・シャーとの戦い。前半のような戦いではなく凄く大きな戦いなので、なかなか一気に進まない巻なのだが、後半に一気に話が進みだす。まあ、史実ベースなので、全体的な方向は分かっているのだが、うまく話作ってるね、さすが北方さん。あと、3巻で完結か。大詰め近しだね

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2025年08月10日

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第十四巻。

チンギスはは大軍を率いてホラズム国に進軍を開始。
対するホラズム国は、マルガーシが所属するジャラールッディーンの“皇子軍”をはじめ、精強な傭兵隊などで迎え撃つ姿勢です。
一方、甘藷糖を中心とした交易の道創りに力をいれるトーリオは、甘藷畠がある南方の小梁山を訪れますが・・。

ついに、モンゴルVSホラズムの闘いが開戦しますが、どちらも大軍ということもあり、一進一退の長期戦の構えで、展開が遅めな感じです。
喧嘩をしかけたホラズムとしては、“地の利”が活かせるのと共に、大軍遠征中のモンゴル国の兵站が苦しくなることを期待しての自領内での開戦だったわけですが、想定以上に強固なモンゴル軍兵站線に瞠目しているようで、そりゃぁ、テムジン時代から兵力以上に兵站に力を入れてきた伝統ある(?)モンゴル兵站部隊をなめたらアカン!という感じです。
ただ、モンゴル軍には、ホラズム軍のマルガーシのような、際立ったヒーローが居ないんですよね。
チンギスの息子たちは皆キャラが薄めですし、ええキャラだなぁと思う若者(例えばヤルダムとか)は、皆交易担当になっているという・・。
で、交易といえばトーリオが甘藷糖の商いの件で小梁山を訪れるのですが、そこでトーリオと交渉した若者が“秦広”という名前だったのには思わず「ん?小梁山で“秦”の字・・もしや、あの人の孫とか!?」と、ここでも“大水滸シリーズ”との繋がりを薄っすら感じてワクワクした私です。
そして、最近古参メンバーがどんどんいなくなってしまっているのですが、ついにチンギスの弟・カサルが逝ってしまいました・・てか、カサルって“そっち”方面だったのですね・・・知らんかった(汗)。
戦でもチンギスの長男・ジョチの息子(チンギスの孫)・トクチャルが若い命を散らしてしまい、ここでの父子のシーンは切ないものがありました。
さて、戦場のターンがちょっと盛り上がりに欠けるかなーと思っていたとろ、終盤になってジャムカの息子・“黒貂野郎”マルガーシと玄旗を受け継いだ雷光隊・ムカリとの一騎打ちという、この巻最大の山場がありました。
この二人の勝負は、まさに胸アツの読み応えで心が震えるカッコ良さでしたね。
結果、あの人が散ってしまいましたが・・(涙)
改めて、(既に亡くなっているとはいえ)ジャムカのヒーロー性というのはここにきても色あせないのだな・・と“テムジン&ジャムカ時代”をしみじみと思い起こした次第です。
(個人の強さでいったら、マルガーシはジャムカを越えている気もしますけどね)

さて、次巻はどんな動きがあるのでしょうか、じっくりと見守りたいと思います~。

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2024年06月15日

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金国との戦い後、舞台が西に移り大国ホラズム・シャー国との戦いを描く。

チンギス率いるモンゴル軍がアラーウッディ-ンのホラズム・シャー国に攻め戦火を交える。年月を重ねチンギス本軍他の子ジョチ、チャガタイ、ウゲディ等が将軍となり其々軍を率いスブタイ、ジェぺ軍とともに多方面から侵攻を計るもホラズム軍が自領の地の利を生かし均衡が続く。そんな中、西で制圧した金国の制定を兄弟テムゲと共に担っていたカサルが病で亡くなり、ジョチの子(チンギスの孫)も戦死する。ホラズム・シャー軍の知将イナルチェク、遊軍の皇子軍、傭兵のカンクリ軍、ジャムカの子マルガーシ部隊他に悩まされる中、チンギスは均衡を打破する為、自ら少数気鋭部隊で誘いを図る。その過程で一度マルガーシ隊に苦戦を強いられた遊軍ムカリ部隊が再度マルガーシ部隊と遭遇してタイマンを挑みムカリがマルガーシに敗れる。
南ではトーリオが商船での商いを広げて小梁山との商談に至る。

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2023年03月05日

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北方謙三節が冴え渡る!!
第14巻はかつての友であるジャムカの息子マルガーシが敵の戦士として登場!!強い!!
次巻も読みます。

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2022年12月30日

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チンギスはついにホラズム・シャー国を攻める。膠着状態が続く中、無雁とマルガーシの一騎打ちが見どころだ。

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2022年11月03日

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14巻は重いね。ひたっすら、重い。お・も・い、重い。チンギス・カンの次の世代、次の次の世代にも差が生まれ始め、将来的な分裂を予感させたりもする。いや、でもほんと、元々金属的な重さのある物語だけど、比重が違うわ、今回。

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2022年09月27日

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ネタバレ

テムジンからチンギスに変わってからは戦いがどうにも面白くなくなって、淡々と国が滅び統合され、気が付けばモンゴルが大きくなっていたという感じだったが、久しぶりに漢と漢の戦いを見たって感じだった。
ラシャーンの海上貿易が何のための話だったのかなと思っていたのがようやくモンゴルとつながり、そう来るのかと。シルクロードにつながりそして、海洋、そして、日本の昆布へと交易が広がるのが目に浮かぶ。ミクロからどんどんマクロへと移り変わり、いよいよ終盤に差し掛かってきたように思う。多くの豪傑も亡くなり、カサルも世を去った。そしてテムジンと戦い破れたジャムカがチンギスの前に再び現れた。これは自作に期待だ!
それにしても、この本はのど越しといってもおかしくないくらいに速読出来る。気が付いたら読み終わる、と俺は思います。
『チンギスハーン・蒼き狼と白き牝鹿』のゲームがやりたくなった。もちろん目的は現地美女?とのムフフ。
この小説内でもどれだけのお相手さんが出てきたことだろう...

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2022年09月14日

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 主要登場人物が死んでいく寂しさ、ホラズム連邦の強靭さと、モンゴルの兵站の強さが印象に残った。それとは別に、ムカリ対マルガーシの激突が熱い。

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2025年12月07日

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ネタバレ

感想
万里というタイトルの割には、ホラムズ朝との苦しく長い戦いがメインでこれまでの破竹の勢いを誇ったモンゴル軍からするとフラストレーションが溜まる展開だった。

想いが万里を駆け巡るのか?兵站線は万里を駆け巡って広がっているように感じたが。ホラムズ朝との決着は近そうな気がする。

あらすじ
ホラムズ朝とモンゴルの戦い。城攻めに慣れていないモンゴル軍はホラムズ朝の砦を攻めあぐねていた。ホラムズ側はモンゴル軍の兵站が枯れていくことを期待していたが、自分たちより充実していることに気づき、攻めに転じる。

ムカリはジャムカの玄旗を継いでいるが、マルガーシとぶつかり、ジャムカの亡霊を見る。ムカリは、マルガーシに4割の兵を討たれる。最後はマルガーシと一騎打ちをしてムカリは敗れる。

チンギスの弟のカサルが、病で亡くなる。

アラル海の近くのジャンドは、チンギスの長子のジョチが落とし、伏兵を使って船隊も討つが、長子のトクチャルを失う。

タルグダイの息子のトーリオは、小梁山と苷蔗糖の交易をして、ヤルダムらと組んで、苷蔗糖をモンゴルまで運ぶ道を作り上げようとしていた。

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2023年11月14日

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ホラズム国との戦い、最前線を息子達に任せ一歩引いた形となるチンギスハン。弟カサル、嫡子ジョチの子トクチャル、雷光隊ムカリの死などこれまで順調に進んでいたモンゴル軍の侵攻に暗雲が立ち込める。

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2023年06月11日

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楊家将、水滸伝からつながる気の遠くなるほど長いシリーズもそろそろ先が見えてきました。
ほとんどマンネリ&惰性ではありますが、時々面白い巻となる場合があります。
本巻はそれにあたります。
時代背景としてはホラズム侵攻の膠着時がメインです。
次弟のカサル、長男ジョチの長男、ムカリが無くなるのですが、ラストは久々に泣けました。
漢とはロマンですね。

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2023年02月11日

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ネタバレ

ホラズム侵攻。なかなかうまく進まず。
マルガーシなどの遊軍が効果的に動く。
ムカリとマルガーシの一騎打ちでムカリ死亡。

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2023年01月02日

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砂漠での戦いは長期戦に。若手が育ち仲間になっても戦争ものなので誰かが死ぬ。
そしてついにジャムカの息子、マルガーシが戦地に立つ!

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2022年12月26日

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チンギスや子供達を中心としたホラズムとの戦いは、ブハラやジャンドを落とすものの、国境の大要塞のオトラルでは膠着がつづく。ジャラールやマルガーシの遊撃隊が活躍し、ついにマルガーシがムカリを倒す。

南方の海門寨方面では、トーリオが甘薯糖の交易で小梁山(ミャンマー?)まで行って交渉を成立させる。

ムカリの死以外は大きな見所なく、淡々と話が進んでいく感じ。

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2022年12月17日

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