あらすじ
前科者と保護司のナマな物語。
「罪を犯してしまった」者や「道を踏み外した」者たち。
現代日本において再犯防止を考えるのは、必須の課題だ。
保護観察対象者の社会更生の支援をするのが、保護司である。
保護司は法務省が委嘱する非常勤で無報酬の国家公務員であり、
ボランティア。立場の弱い人間が抱える問題に、
主人公である保護司・阿川佳代は真摯に対峙する。
この巻で佳代が担当するのは老人へのオレオレ詐欺の受け子をした男・岩本。
二十歳なのに人生にすっかりさめている。
一方、佳代への淡い気持ちに気づいたみどりは岩本と恋愛ごっこを始めるが
…!?
「おかえりなさい」
そう言って、あなたの帰りを待っていてくれる人はどれくらいいますか?
これは一度、罪を犯してしまった・道を踏み外してしまった「前科者」に
社会更生の橋渡しをする保護司のお話。
一度の過ちだけでも社会から煙たがられ、立場の弱くなってしまう現代社会構造。
0からのスタートではなく、マイナスから0にするために
彼ら保護司は奮闘する。一切の報酬なく、ボランティアで。
一銭にもならない仕事でも、怖いもの知らずだと言われても、
「きれいごとが言える間は、きれいなその部分で人と接したい」
という彼女に圧倒されます。
保護司制度の存続が危ぶまれている今、保護司に求められている姿とはなにか?
社会の在るべき姿を考えさせられる一作です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分に前科はないが、この漫画を読んでいると必要以上に前科者に感情移入してしまいそうでいかんなあ。
そりゃ罪がない人間なんていないし、前科者だってやっぱり人間なんだが。
匿名
色々な犯罪
現代の犯罪でも多い部類に入るのではないでしょうか。
今巻では主人公が担当するオレオレ詐欺の受け子をした男・岩本を巡ったエピソードが描かれます。
色々な犯罪に対して保護司がどう向き合っていくのか興味深かったです。